川崎ソウルフード「ニュータンタンメン本舗」の朝
夜勤明けの鬼門AM11:30開店
夜勤終わりの時間は人によってまちまちだと思いますが、
労働基準法の深夜が終わる午前5時、
3交代制のベースとなる午前8時あたりが定番かと。
こうなるとアケメシは24時間営業か、早朝営業の店に限られます。
加えて、私の場合は午前10時終わりというパターンがあります。
こうなるとぐっと選択肢の幅も広がるのですが……
それでも諦めざるを得ないのは、午前11時30分開店の店。
午前11時までは待てても、あと30分はもう無理。
疲れと眠さと体臭が我慢できない。
早く帰って風呂に入って休みたい。
だから自ずと排除していたのですが、
今回は、待って待って、時間を潰して潰して、
午前11時30分の開店直後に飛び込みました。
川崎のソウルフード「元祖ニュータンタンメン本舗」です。
やってきたのは、新丸子店。
直営店ではなくフランチャイズなので、
メニューにはわりと自由度があります。
カウンター6席と、テーブル席2つのこぢんまりとした店舗。
店主との距離が近くて、緊張します。
先客はすでに2人。
このあと続々と来る客も、全員どこか“休日っぽい雰囲気”の人ばかり。
ニンニクがごろごろと入るラーメンは、
やはり勤務中のサラリーマンのランチには向かず、
自分と同じく「きょうこれを食べるんだ」という強い決意のある人が集まっていました。
メニューを吟味して…
焼き餃子3コと小ライスがつく「Aランチ ¥1220」を注文。
辛さは「ひかえめ」「普通」「中辛(一番人気)」「大辛」「めちゃ辛」「めちゃめちゃ辛」から選べます。
勢い込んで「大辛」を頼んだら、プラス30円。
注意書きに「有料」と書かれていたのに気づけなかった!
ちなみに
「めちゃ辛」は40円、「めちゃめちゃ辛」は50円プラスです。
ラーメン店にしては、少し時間がかかったかな?
かといって、いらいら目くじらを立てるほどでもないや、
くらいの時間(おおよそ13分)で、
先に、ごはんとタンタンメンが運ばれてきます。
写真ではわかりずらいですが、
初めて店に来て、誰もがラーメンを前に思うことはひとつ。
「どんぶり、でかっ」
どんぶりというよりすり鉢です。
そこに並々とスープが注がれていて、麺が見えません。
野菜で麺が見えない二郎系に対し、
スープで麺が見えない川崎系。
そして、どんぶりだけでなく、レンゲもでかい!
シャモジぐらいあります。
さっそくスープを一口。
唐辛子とニンニクで胃がぐっと持ち上がり、
一気に体が熱くなります。
麺は中太。箸で持ち上げるたび、
ひたひたのスープが飛び散りそうになるので、
細心の注意が必要です。
紙エプロンなんて気の利いたサービスはやっておりません。
辛いと言われれば辛いけれど、
「大辛」は言い過ぎだよという🌶️🌶️🌶️レベル。
このスープは、麺よりも、とにかくごはんと合います。
ごはんを食べてからスープを飲んでもよし、
レンゲの中でミニ雑炊を作ってもよし、
めんどくさければ、スープにそのまま投入してもよし。
ニュータンタンメンを頼んで、ごはんを頼まない人が信じられません。
先客2人はラーメンのみだったので
「おまえたちは何を食べに来ているんだ」と心の中で毒づきました。
友達にはなれそうもありません。
少し遅れて餃子が到着。
こちらは特筆すべきことはない、
かといって、ぞんざいに扱うほどでもない、ごく普通の代物です。
早々に麺を食べきってしまい、残るはスープのみ。
全身から汗が吹き出し、
着ていたユニクロのダウンを脱ぎ捨てます。
スープは美味しいのですが、わがままを言えば、
いかんせん量が多くて、溶き卵の割合が少なすぎる。
そのせいか、味に深みがなく。
具も不完全。
ニラ、もやし、追加ひき肉あたりのトッピングをして、ようやく完成という感じ。
かといって、それをしたら1500円を超えてきます。
それはいくらなんでも割に合わない。
具が少ないので、余計にニンニクも強烈。
「これ以上食べると胃が溶ける」という
内蔵からのSOSが頻繁に届きます。
なので、白ごはんがなくなってしまえば、そこで試合終了。
「最後の一滴まで飲み干せる」というのが店の売りですが、
大量にスープを残してしまいました。もったいない!
帰り道、お腹はたぽたぽ、体はぽかぽか。
気温12度の冬空でしたが
コートを小脇に抱えて、帰宅しました。