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クリニックの会計窓口の合理化”自動精算機” Podcast『院長が悩んだら聴くラジオ』シーズン1_エピソード6全文書き起こし

ドックウェブ『院長が悩んだら聴くラジオ』この番組は開業医の皆さんが毎日機嫌よく過ごすための秘訣を語っていく番組です。 通勤時間や昼休みにゆるっとお聞きいただけると嬉しいです。

オープニングトーク

(高山)おはようございます。パーソナリティのドックウェブ編集長、高山豊明です。

(大西)おはようございます。パーソナリティのMICTコンサルティング、大西大輔です。

(高山) 院長が悩んだら聞くラジオ第6回始まりました。大西さん今回もよろしくお願いします。

(大西)はい、よろしくお願いします。 今日のテーマは何ですか?

(高山)今日のテーマは診療所IT、ICT編ということで、初回はクリニックの会計窓口の合理化ということで、自動精算機についてお話をしていきたいと思います。

(大西)自動精算機、今導入がどんどん進んでいて、おそらくコロナ前から始まった流れでコロナが加速したんじゃないかなという感じですね。

(高山)コロナが自動精算機の普及を加速させたということですね。
診療所ITとか診療所ICTとか言うじゃないですか。 ITとICTの違いってどういう違いがあるんですか?

(大西)ITとインフォメーションテクノロジー、ICTはインフォメーション&コミュニケーションテクノロジーというふうに一応定義されているんだけど、古い新しいって感じだな。

(高山)ほとんど同じ話ですか?

(大西)ITって言ってたけど、最近はICTというのはね。 最近はDXっていうのは総務省が決めていることなので、総務省がどの言葉を使うかなんです。 情報通信白書とかに出てくる名称で決めているみたいな。

(高山)そうなんですね。じゃあ一般名称ですね。デジタル化に向けた。

(大西)最初ITっていうのは電子カルテとかを指していて、ICTが周辺システムを指していて、DXになるとそれによって何を変えるかみたいな話になる。 みたいな使い分けじゃないかな。

(高山)なるほど。ツールっていう感じから段々目的に向かっていってるんでしょうかね。

(大西)そうですね。

(高山)そんな中で、今回はクリニック業務の合理化ということで、まず自動精算機についてお話ししていきたいと思います。

クリニックの会計窓口の合理化

(高山)はい、ということで大西さん、自動精算機について教えていただきたいんですけども、 自動精算機がクリニックに採用され始めた経緯について教えていただけますか。

(大西)はい、もともと病院では先行して入っていた自動精算機が、おそらく2018年ぐらいにクリニック版自動精算機っていうのをリリースされてから増えていったのかなと思います。

(高山)クリニックには普及してなかったということですね。

(大西)そうですね。もともと自動精算機ってどこにあったのかというと、ゴルフ場とかさ、あとホテルとか。 あとは最近増えてきてるんで、駅もすごく代表的な精算機だよね。 で、スーパー、コンビニっていう風に、まずは一般業界で普及していって、病院に入って診療所に入る。 これが一般的な流れだと思います。

(高山)どういう診療科目のクリニックで入っているイメージでしょうか。

(大西)もちろん自費ですよね。自費が多いところは入ってる感じ。 あとは単価系って言われるんで、悪い印象が少ない科から入るね。 整形系とか、耳鼻化とか。 あとはそもそも精算が少ない。 小児科。みんな持っていないんですけど、 だから、多いから少ないからというより、いかに減らせるか。 バリエーションが少ないか。

(高山)シンプルな業務が繰り返し発生するような診療科目に、 自動精算機が比較的入っているという感じでしょうかね。

(高山)そうですね。

(大西)今2024年なので、 復旧が始まったから6年も経ったので、どの科でも入ります。 今ではどの科でも入っていっている。

(高山)そうですね。 自動精算機って、大別するとどんな種類があるんですか?

(大西)自動精算機という言葉が、 セルフレジというのが英語の略称ですよね。 すべてのお仕事をレジがする。だからセルフレジ。 だからフルセルフなんて言い方もするし、 一方でセミセルフを、一部の業務を人間がやる。 これがセミセルフレジ。 元々はポスレジって言ってたんでね。 だからその辺がごちゃごちゃになるんだけど、 大きく二つに置いたらいいんじゃないかな。 人間が触るか触らないか。

(高山)セミセルフレジとセルフレジ。 セルフレジ。 使い方が違ったりとか、 クリニックの特性によって選ぶっていう感じなんでしょうか。

(大西)そうですね。セミセルフは人間が一部関われるので、 物販の扱いとか、 返金とか未収金とか、 一時入金とか、そういうのに結構対応しやすいんですよね。 だから患者さんがお金を払った時に、 今日足りなかったら一時入金するんですけど、 自動精算機の場合、全額入金しないと終わらないんですよ。

(高山)はいはい。足りませんよって言われちゃうってことですね。

(大西)そうそう。セミセルフの場合は、 裏側にスタッフがいるので、 今日1,000円だけでいいですか。 じゃあ9,000円未収にしておきますね。 みたいなことができる。

(高山)より柔軟な業務フローができるってことですね。

(大西)あとは返金は、 今日入金が1,000円で返金額が5,000円だとすると、6000円の請求になる。そういう対応もしやすいというのがセミセルフの特性だね。

(高山)結構クリニックでそういう細かい対応が発生するものなんですね。

(大西)対応する科と対応しない科があるわけですね。 返金が多い科だと精神科、あとは産婦人科。 この辺りは返金が多いな。

(高山)なんで多いんですか。

(大西)精神科は今日3割負担で、事実支援法という法律を通すと1割負担に変わるんですよ。 で、遡っていいというルールなんで。 だから3割で1回払ってもらって後で2割返すという作業が必ず発生する。 産婦人科も一時給金という制度があるじゃない。 例えば今日はお産の費用5万円だけもらえます。 これを返金してまた60万もらう。 それをするのか60から5を引いて55万もらうみたいなことが起きるので返金が起きやすい。

(高山)なるほど。 公費助成だったりとかそういう精算業務があるわけですね。

(大西)そうそう。公費が絡んでくるよね。

(高山)なるほど。 そうすると私のイメージとしてはセミセルフレジの方がクリニック業務には向いてそうだなというのは感じたりするんですけども。 どうなんでしょう?フルセルフレジに関してはどういう診療科目が? やはり先ほど言ってた整形外科とか定型のものをぐるぐる回すような診療科目だとやっぱりそっちの方がよろしいんですかね?

(大西)医療機関数で数えると産婦人科と精神科足しても3000ぐらいしかないんですよ。

(高山) 全国でですね。

(大西)全国ですね。 残り10万件ぐらいは他の科だから。 だから返金があることの方がレアケースっていう風に考えるんじゃないかな。 僕よく先生と話するんだけど、自動精算機買いたいです。はい、わかりました。 先生は何科ですか? じゃあフルでいいですね。 じゃあセミセルフレジがいいですねっていう風に言ってるかな。

(高山)なるほど。

(大西)さっきの返金ありますか?ないです。 じゃあもうフルでいいんじゃないかな。 返金ありますか?あります。 じゃあセミがいいんじゃないかなとか。物販ありますか?物販あります。 じゃあセミがいいんじゃない?みたいな風に仕分けしてるかな。

(高山)なるほど。 自動精算機はどんな課題を解決するものなんでしょうか?

(大西)一番は人を減らしたいということですね。 人を減らすためには先ほど言ったように 人間の触る作業を減らせば減らすほどいらなくなる。
例えば私たちが精算業務をするときに 必ず領収書、明細書、処方箋っていう3つの紙を取り扱うですよね。 領収書、明細書、処方箋っていうのはですね 領収書も明細書も処方箋も全部はんこいるんですよ。 そうすると必ず人間がはんこおしてるわけですよね。 まずこれが一つの作業ですね。 今度はお金をもらう、お金を返すという作業がありますよね。 そして最後にお金を占める作業。 こんな風に考えると ここの辺りをどれくらい効率化したいか考えるんじゃないかな。

(高山)今言ってた業務っていうのは人間がやらないといけないわけですよね。

(大西)ただ人間がやらなくていいようにするために 精算機がいるってことですね。

(高山)どの部分が精算機に任せられる部分なのですか?

(大西)基本的に今は全部ですよね。 処方箋、発行以外は全部任せられる。

(高山)じゃあはんこを押すっていうのも基本的に 印字で、プリントでできるってことですね。

(大西)そういうことです。

(高山)処方箋だけは手で渡さないといけない。

(大西)今のところね。将来は変わるんじゃないかな。

(高山)電子処方箋も普及を目指してますもんね、国が。

(大西)そうすると処方箋の控えが精算機から出てくる時代が来るんじゃないかな。

(高山)患者の目線で言えば それが出てくるの一番一回で終わるからいいですけどね。

(大西)だから患者の目線から言うと 私は領収書、明細書いりませんって人は どっかにボタンがポチっとあって なしってすれば、もう何も出てこなくなるんじゃない。

(高山)そうですね。

(大西)だってよく銀行でお金を下ろす時に 機械がいりますか、いりませんかって出てくる。

(高山)うん、残高ですね。

(大西)それと同じことがこれから起きるんじゃないですかね。

(高山)そうですよね。これからどんどん変わっていくんでしょうけれども。 より本質的には 自動精算機を入れると何が変わるんでしょう。

(大西)人が減るっていうことと人間がやらないことによって起きていたトラブルが減るっていうことですよね。

(高山)人間が携わることによってむしろトラブルが発生してしまうっていうことですよね。

(大西)そうですね。 例えばレジが合わないっていうことがありますよね。 合わない原因って三つくらいあって、一つはお釣り線を間違えた。 これは一つですよね。
もう一つは誰かがちょろまかしたってことですね。あとはそもそも患者さんが渡したお金が間違っている っていうのもあるでしょうし。
あとはそうか、数え間違いもありますね。 レジを数えるとき。 だいたいそういったことが起きやすい。それが全部なくなればいいなと思いますね。

(高山)よくレジの締めで残業が発生しているとかっていう話も聞いたりしますけど、実際そういうことがあるんですか?

(大西)そうですね。レジ締めがあるかないかで 30分は変わるんじゃないかな。

(高山)30分伸びちゃうと 時給ざっくり1000円だとしても 500円プラスで給与に払わなきゃいけない ってことで言えば 500円以上のマイナスがない限り 合理的に考えるとやらせないほうが 収益が確保できるってことになりますよね。

(大西) そうですね。
やっぱり 残業代が一番無駄なコストなので。今のスタッフさんは 残業したいと思っていないから 両方ともいわゆるウィンウィンになるんじゃないかな。

(高山)先生側も余計な 残業代は払いたくないでしょうしね。

(大西)うん。スタッフさんも 残業はしたくないだろうしね。

(高山)自動精算機入れるとそういった齟齬が起きないですね。

(大西)間違わないし、ポチッと押したらレシート出てくるし。 今までって売上管理をデンカル側とレジと合わせてきたんですよね。
今日6万円だとすると、レジも6万円の売上が載ってなきゃいけないんですよ。 その差分処理をするんだけど、それはお金を数え間違えたり、釣り銭渡しがあったりということによって合わなくなるんですよ。 そうすると合わない合わないって騒ぎ始めるわけですよ。 そうすると今度1人目の人が合わないから2人目の人が検算に入るわけですよ。 それでも合わないから3人目が検算に入るわけですよ。 で、やっぱり合わないんですよ。 で、先生のところに報告に行くんですよ。すいません、合わないみたいな。 この時点で3人やってるんで30分超えてるんですよね。

(高山)1人10分くらいかかるでしょうからね。

(大西)バチッと合えば10分で終わる作業が合わないってことが30分。 あるいは、院長が探せって言い出したらそこから30分またかかるわけ。 ということが起きてるんで、合わないことをなくすってことなんじゃないかな。

(高山)そうですね。自動精算機を入れても現金のやり取りっていうのは生じてくるものでしょうか。

(大西)ものによるんですよね。 精算機が入ってるのに自動計算機能がついてないものもある。 要は、キャッシャーっていうところからフォークスを出して、 お金を全部机の上に置いて数えるっていう作業をしなきゃいけないメーカーと。 ポチッと押したら全部自動で数えてくれるんですよ。

(高山)それは締めの時にまた数えなきゃいけないっていうのは時間かかっちゃいそうな感じがしますね。

(大西)それに間違えるもとだしね。 ただそれが買う時に大した問題ではないんじゃないかと思っていると、安さで選んじゃうんだよね。

(高山)そこはよく考えないといけないですね。導入の際に。

(大西)だから導入の時に院長が一番考えなきゃいけないのは、院長は当事者ではないってことですね。 スタッフに選ばせた方がいい。

(高山)スタッフの方も選ぶときポイントがありそうですけども、どんなポイントを押さえればよろしいですか?

(大西)側から話していくと、どこに置くのかっていう問題ですよね。

(高山)サイズ的な話ですね。

(大西)サイズ的な話。 あとは電源回りとか、LAN工事とか、必要か必要じゃないかとか、 そういうのもチェックしなきゃいけないし、 あと地震が起きた時の取り付けの仕方もメーカーによって違うし、 あとはちょっと細かいんですけど、チェックポイントとしては、 スイッチを押してから動くスピードが全部メーカーによって違う。

(高山)起動の時間ってことですか?

(大西)起動というかプログラムの作り方なんですけど、 反応が遅いメーカーと速いメーカーはありますね。

(高山)それは患者さんが操作するときの反応の話ですか?

(大西)そうですそうです。 患者さん側の、ポチッと押してグルグルグルグルって回るメーカーと回らないメーカー。 その辺を比較してみた方がいいなとぐらい違いますね。

(高山)確かに日本の銀行のATMでも銀行によって違いますよね。

(大西)ありますね。 だから、なんでこんな遅いのってメーカーもあるじゃない。 っていうのがATMも同じ。
あとはさっきのお金の処理ね。 自分で数えるのか数えないのか。 あと細かいこと言うと入金の仕方も違うんだよね。 縦入れ、横入れ、スライド式みたいなのがあるんですよ。

(高山)言われてみるとそうですね。

(大西)お金を入れるときにいっぺんに入れられるか入れられないとかね。

(高山)小銭入れ用のお椀みたいなのがついてるタイプと、 1枚1枚入れていく昔ながらのタイプとありますね。

(大西)そう。あとは5000円を使えないメーカーがありと。 1円を使えないメーカーがあったりとか。 そういうのも細かいところがありますね。
これ、循環型か循環型じゃないかって違いで、 今入ってるお金を循環型っていうのは釣り銭として流用するんですよ。 でも循環型じゃないと釣り銭は釣り銭。入金は入金に。箱が分かれてるんで。 いちいち出し入れがめんどくさいんだよね。

(高山)そういうタイプの違いもあるんですね。

(大西)そうなんです。だから循環型選ばないとずっと千円札が足りない状態になる。 そうするとランプがつくんですよ。 千円が足りません。 でも千円は入ってるんですよ。 でも釣り銭側にはない。 入金側にはあるんですよ。

(高山)そっか。確かに昔ラーメン屋さんとかに行って、 釣り銭が足りませんみたいな状態になってたっていうのは、 そういうキャッシャーだったんですね。

(大西)そういうことですね。 そう。だから循環してなかった。

(高山)クリニック向けの自動精算機でもそういうタイプがあるっていうことですか?

(大西)うん。ある。だから循環型を絶対選ぶべきかな。 あとは今だと新紙幣が7月からスタートするんで。  新しい紙幣が対応するので、 20年に1回なんですよ。 紙幣って。 これを乗り越えちゃえば、しばらく紙幣対応はない。 実は紙幣対応の値段はかなりばらつきありましたね。

(高山)導入済みのクリニックが今回の新紙幣に対応するために、 少しお金を払って対応してもらわないといけないってことですか?

(大西)少しどころじゃない金額だったんです。 最大50万円です。

(高山)完全入れ替えっていう感じですか?

(大西)キャッシャー部分を全部入れ替えですね。
一方で10万円以内でやってるメーカーもあったし。 意外にこういうところもあったか。

(高山)それはなかなか想定しないですね。買うときに。

(大西)だからこの3年間くらい、 新紙幣が出るよって言い出してから、 あれ?値段が結構ばらつきあるなっていう。 もう細かい話ですけど、出てきた見積もりを疑えっていうのもあるんですよね。 50万円が3年間。

(高山)うまく交渉することも大事かもしれないですね。

(大西) 大事かなっていう話ですね。
あと、外国語の対応は英語が結構対応してると思うけど、あんまり触ったところがないからわかんないけど、 駅の切符なんかだと英語と韓国語、中国語、3つくらいは対応してますよね。 だから、あるのかな?ちょっと私これわからないですね。触ったことがない。

(高山)そんなに重要じゃないかもしれないですね。クリックの場合は。そんなに選ばないですよね。ボタンが出てきても。

(大西)そうね。多分外国人が100人いるクリニックがないんじゃない?いて100分の1か2じゃない? その人のためにその機能が必要かどうかのことだろうね。

(高山)あと現金の精算だけじゃなくて、自動精算機の機能の1つとしてQR決済だったりとか、クレカ対応してたりっていうのも出てきてますかね?

(大西)うん。落とし穴ですね。ここはね。
一緒に入れた方がいいのに、もともとQR、クレカの機能を持っているケースは一緒にやらないんですよ。 でも本来、締めの時に現金がいくら、キャッシュがいくら、クレカがいくら、QRがいくら、交通系がいくらって分かれてる方が便利じゃないですか。それをするためには同時に入れた方がいいだろうね。これも大体どのメーカーもオプションになります。

(高山)オプションなんですね。キャッシュレスですか?

(大西)そうですね。キャッシュレス。キャッシュレスについて話したらまた時間かかっちゃうんで、また次回にでも話そうかなと思うんだけど。今の時代は必須だろうね。

(高山) 特にこれからそうですね。なかなか現金を持ち歩くっていうのは少なくなってきてますからね。若い世代は特にですけど。

(大西)お財布の中身がこの10年で変わったんじゃないですか。僕もそうですけど、昔の大人たちって5、6万持ってたよね。

(高山)そうですね。万札で持ってましたね。

(大西)下手したら10万持ってたよね。今、大人も数千しか持ってない。

(高山)そうですね。

(大西)それは結構大きな話じゃないかな。

(高山)冒頭に自動精算機の普及率が10%か20%ぐらいじゃないかってことでお話しありましたけども、導入して失敗しちゃったなーみたいなクリニックって見かけたことありますか?

(大西)いやーどうなんだろう。買い替えてるクリニックは見かけるね。

(高山)買い替えが発生してるんですね。

(大西)そう。〇〇ってメーカーだったけど〇〇になっちゃう。言えないから〇〇って言ってるけど。

(高山) 導入したけれども、やっぱりちょっと使い勝手が想定と違って買い替えっていうのも発生してますということですね。

(大西)一つは電子カルテとの連携をしなかったんですね。
連携の方法は2種類あって、電子カルテの売上情報をデータとして飛ばすケースと飛ばさないケースなんですよ。 例えば、今ってバーコードにお金ぐらいはいけるわけじゃないですか。 自動精算機でバーコード読めばいいよねって言うと連携しないですよね。 そうするとですね、これは2つぐらい問題があって、一つはバーコードで二重で読んじゃう患者がいるんですよね。

(高山)2回読ませちゃうってことですか。

(大西)そうすると倍になるじゃないですか。

(高山)読めちゃうんですか?

(大西)読めちゃうんですよ。 精算機の機能としてバーコードを読み、お金を入金するっていう機能なんで、何回でも読めちゃうんですよ。 あれ?入金したっけ?もう一回読ませようなって人がいると困っちゃうんですよね。 私たちもだんだん年をとってそうなるんで。 今やったことを忘れる人はやっぱりいます。 あと逆にピッてやったつもりがやってない。 今日0円だって帰っちゃう人もいる。

(高山)それはありそうです。

(大西)わざと読ませないっていう人もいる。

(高山)わざとじゃないかもしれないけども。

(大西)ただ並ばないとバレちゃうからピッて0円で行った。 ここまで見てられないんだよね。

(高山)それは見てらんないですね。

(大西)対応策でカメラつけたやつです。入金したかしてない。 だから面白いですよ。先日もあったけど。 ピッてやって振り込まずに出てきて、外出た瞬間にすいませんと。 お金払ってないみたいですよと言ったら、言った言わない。 いや、絶対払う。みたいな。 バーコードでやるってすごいリスクが高いので、 普通は電カルに連携させるんですよ。 連携させるとID、氏名、お金って3つ飛ぶんですよ、データ。 そうすると誰が払ってないか、いつ払ったのかって全部録画の方なんですね。 ちょっとしたことだけどやっぱり結構大事なことじゃないかなと思って、 その先生は安い方がいいっていうので連携しながら。 結局4台買い替えになったかな。

(高山)結構複数台入れてるクリニックだったんですね。

(大西)クリニックでしたね。 だから先生怒ってましたね。 なんだこれは、精算機じゃねえじゃねえかって言ってましたね。精算機ではあります。

(高山)だから想定外のことが起きてしまったっていうことですね。

(大西)意外に患者さんがそういう間違いを起こしやすいってことですよね。

(高山)いろいろあるんですね。

(大西)そういうことで考えないといけない視点っていうのは。 失敗したくないじゃないですか。 これ聞いてる人なんか精算機入れるのに失敗したくないなって時に、 キーワードとしてさっき言ったように間違いが起きないように仕組みが大事だよね。 その仕組みが先人たちが一生懸命考えてきたことだから、 それをちゃんと確認した方がいい。

(高山)そうですね。 最近受付の無人化っていうワードもだいぶ耳にするようになってきたんですけども、 これからの会計業務っていうのはさらに効率化しようって考えていくと、 どんな方向になっていくんでしょうかね。

(大西)いや無人化は確実に進むと思うんですよね。 だって他の業界が。有名なとこで言うとお寿司屋さんですよね。回転寿司。あの流れに行くんじゃないかなと思って。 予約する、受付する、ここは人間いらないですよね。 で、保険証確認する。これマイナンバーになるからいらないよね。 診察受けて、処置して、帰る、終わる。 だから受付いらないよねって思ってる先生結構多いですね。

(高山)規模にもよるかもしれないですけど、少なくとも最低1人いれば回せそうな感じですよね。

(大西)1人だとトイレに行けないっていう問題があるんですね。 だから1.5になるけど。 ただ、レセプト点検業務がなくなった時に、未来。 医事課っていう職業がなくなるんじゃないかなと思ってました。 医療事務の学校で僕10年以上教えてるんですけど、やっぱり変わりましたね。 診療報酬の勉強の時間が圧倒的に減って、それよりも接遇とか僕がやってるクラークとかの時間がすごい伸びたね。 専門学校がもうそこに対応し始めてるんで、ちょっとかわいそうだなと思ったけど、 医療事務としてレセプト点検をバリバリやってきたりとか、 ものすごい受付が優秀であった人たちの基軸が変わってきてるのかなって感じですね。

(高山)会計業務に限らず、クリニックの窓口っていうのは無人化が進んでいって、 最終的には本当にゼロで対応していくっていうことも見えてきたっていう感じでしょうかね。

(大西)駅には昔、切符を切る人がいて、切符を売る人がいて、 今なんてICカードですべて終わりでしょ? これが医療にも来るんじゃないですかね。
先日、緑の窓口に久しぶりに並んでみたんですよ。 泣きそうになりますね。遅すぎて。裏の人間たちはめちゃめちゃ早いですよ。 また来た、また来たって言ってんだけど、 ごめんなさい、こっち側のお客さんたちが遅いですみたいな。

(高山) はい、そうですよね。

(大西)だからちょっと無理ですね。 やっぱりたまにあるじゃないですか。返金してほしいから窓口に来てて。 人間絡むと遅いっていう風に感じますね。

(高山)そうですね。普通に切符買うだけなのに窓口に行く方とかいますからね。

(大西)いますね。だから先日もコンビニで目の前の人が現金でやり取りしてた。で、私はカードでピッてやると全然スピード違いましたね。

(高山)CMにあるような話ですけども。 決済に関してはまた次回にしたいと思います。

(大西)そうですね。

(高山) ということで今回は自動生産機について語ってまいりました。 次回はキャッシュレス決済について語っていきたいと思います。 それでは大西さんありがとうございました。

(大西)はい、ありがとうございました。

(高山)次回もよろしくお願いします。

(大西)よろしくお願いします。

(高山)院長が悩んだら聞くラジオ 今回もお聞きいただきましてありがとうございました。この番組への感想は「#院長が悩んだら聴くラジオ」でXなどに投稿いただけると嬉しいです。番組のフォローもぜひお願いします。この番組は毎週月曜日の朝5時に配信予定です。それではまたポッドキャストでお会いしましょう。さよなら。

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