
明暗分かれるラジオ野球中継②~今後、中継が心配される放送局(特にCBC)
今回もご覧いただき、ありがとうございます。
先程、ラジオの野球中継が好調な放送局を紹介しました。
しかし、一方でラジオの野球中継が今後心配される放送局も現状あります。
(好調な放送局にあるニッポン放送も実は心配な放送局の一つでもあります)
今回は、心配な放送局を2局挙げます。
・文化放送
(西武戦を中心に平日ナイターのみ放送、裏送りとしてABC、東海ラジオ分も制作)
解説:笘篠賢治さん、西本聖さん、東尾修さん、松沼博久さん、松沼雅之さん、山崎裕之さん、「渡辺久信さん」、「辻発彦さん」、「荒木大輔さん」、「岩本勉さん」
※「」は解説者が掲載されている双葉社・ホームラン社に放送局が掲載されていません。また、渡辺久信さんは解説者名鑑に名前がありませんが、文化放送公式に掲載があります為、掲載しています。
実況:長谷川アナ、斉藤アナ、高橋アナ、寺島アナ
44年目を迎える「文化放送ライオンズナイター」、西武だけなく「パリーグ」中継もある為、多くの方に愛されているライオンズナイター。
しかし、ここ数年は中継でもニッポン放送にかなり差を付けられているのが現状。
更に、中継も試合終了までではなく、9時30分強制終了。
2019年より土日のナイターから撤退
野球中継だけでなく、編成でも迷走を続けリスナーさんから不信感を持たれている文化放送(別ブログで書きます)
個人的に衝撃だったのが、2024年7月2日「ソフトバンク対西武」東京ドームでの開催でしたが、文化放送は自社制作断念、福岡RKBネット貰いだったのがびっくりでした。
更に、斉藤一美アナが1人でしゃべっていたことも判明。
(2019年にも同様の出来事があったことがありました)
また、実況アナは公式では4名ですが、寺島アナは文化放送を退職しフリー扱いになっています。なので、専属アナは3名です。
長谷川アナが来年60歳になることを考えると、非常に厳しいです。
昨年、西武ライオンズが記録的な低迷に相まって、中継打ち切りの噂も出てしまった文化放送。チームとともに沈んで行ってしまうのか?
今後の動向にも注目です。
ここでは、触れませんが、ラジオ日本も「ジャイアンツナイター」を放送していますが、現状は不定期になりましたので、縮小の可能性があります。
(昨年は巨人が本拠地開催だったCS中継も見送り)
・CBCラジオ
(中日戦最大131試合放送予定。ヤクルト主催は放映不可)
解説:荒木雅博さん、川上憲伸さん、吉見一起さん、山田久志さん
「小松辰雄さん」「彦野利勝さん」「牛島和彦さん」
※岩瀬仁紀さんは、CBC、東海ラジオでも解説を務めるので、ここに記載します。
※「」の3名は、ドラ魂キングなどに出演していますが、両者とも放送局記載がない為、フリー扱いとさせていただきます。
実況:水分アナ、高田アナ、宮部アナ、西村アナ、光山アナ、榊原アナ
「塩見アナ」「佐藤アナ」「瀧川アナ」
※「」の3名は、双葉社のみの掲載。
CBCラジオは「radikoで聴かれたランキング」「聴取率」もいいから問題ないのではないかと考えている方が多いと思います。
しかし、リスナーの一人として、現状問題は抱えています。
野球中継に関しては、大きく2つです。
・実は、アナウンサー不足。
アナウンサーは「」を含め、9名います。
しかし、中継に関して、説明する必要があります。
CBCの野球中継はローカル放送、BS/CS向けの中継、ラジオ中継の三重制作が存在しています。(水・日のホーム中継)
一方の東海テレビ・東海ラジオは別会社の為、テレビとラジオは別です。(合計で10名確認)
CBCはCBCテレビのアナウンサーがラジオ出演している扱いなので、この最大9名で三重制作発生時は行う必要があります。
なので、三重制作発生時は実況とリポーター6名が要ります。
また、CBCアナは野球以外でも番組を持っている方が多数います。
代表的ですと、「ゴゴスマ」(テレビ)「CBCラジオ#プラス」(ラジオで光山アナ)「ドラ魂キング」(ラジオで宮部アナ、高田アナ、西村アナ)
なので、榊原アナのみが現状スポーツ専属状態です。
塩見アナは66歳、水分アナは64歳と高齢なので、実況回数も減少。
(塩見アナは昨年65歳になりましたが、契約延長です)
これを見るからに、野球中継に関しては人員不足が否めません。
その為、2年目の佐藤アナ、昨年入社の瀧川アナをドラゴンズ取材などに慌てて、当てていますが、かなり厳しいです。
(佐藤アナは沖縄キャンプ取材から名古屋へ帰ってきた翌日、青森で取材されているので、勤務時間はかなり多くなっている可能性があります。)
(スポーツ実況に関しては一人前になるまでに、練習などを含め3年程度かかるとされます。)
若狭アナウンサーが昨年3/16のオープン戦を持って、実況から外れ、報道に専念しているとされています。
(ギリギリのスケジュールで沖縄キャンプに行かれていたのをSNSで確認済み)
ここで、一気に顕在化したアナウンサー不足。
塩見アナの契約延長は、これが一番の要因と考えています。
アナウンサー不足だけで、野球中継を縮小するとは考えにくいですが、CBCに関してはもう1点問題を抱えています。
・オフチューブ中継の増加と中継縮小に言及
私は、双葉社の選手名鑑、3年連続で購入しています。そこに実況アナが掲載され、ライターさんの一言コメントが掲載されています。
そこには、「○○アナにかんばってほしい」などのエールが掲載されますが、今年はこんなコメントが掲載されました
「経費がかからないとは言え、臨場感が伝わりにくいのではないか」
CBC中継で増加している、オフチューブ中継に言及されました。
「オフチューブ中継」に関しては、私の前のはてなブログにて説明しているので、貼ります。
改めて、オフチューブ中継を考える。 - あるラジオリスナーの定点日記
確かに、オフチューブ中継にすると出張費などが浮きます。現状、宿泊費などが数年前に比べ2倍に跳ね上がっているので、費用削減に動くのは理解できます。
しかし、CBCに関しては他の放送局とは事情が違うと思います。
以前、若狭アナウンサーのレギュラー番組「若狭敬一のスポ音」、2023年9月のとある放送回です。
リスナーさんからの質問で「オフチューブ中継が増えています、どう思っていますか」という質問がありました。
若狭アナは「現状、経費とお金の問題で現地乗り込みで放送することが難しくなっている」「系列問題がある、それがDeNA主催試合である」
※実際のお話を言葉を変えました。
そして、この言葉が出ました。
「CBCラジオで今後、野球中継を行えるか少し不透明である」
昨年は、「DeNA対中日」交流戦で聴取率週間の「日ハム対中日」「ロッテ対中日」をオフチューブ中継に切り替えたCBCラジオ。
やはり、「臨場感がない」と言った声は多くありました。
私が東海ラジオ「ガッツナイター」派の大きな理由です。
また、CBCラジオの野球中継はここ数年、スポンサー枠が埋まりません。
(特に土日は一時、スポンサー枠が埋まらず、番宣で埋める)
一方で、バラエティー番組でスポンサーが枠を買った、スポンサー付き番組が多く見られます。(特に日曜日)
編成もradikoを意識した編成です。
TBSラジオが野球中継から撤退して、CBCラジオなどJRN系列は影響を大きく受けました。
そこで、JRNナイターが消滅し、JRN系列局のCBCラジオは収益ダウンになりました。(スポンサー枠があまり出したのも、この頃です)
同じJRN系列のHBCやRKBがニッポン放送などに接近する一方で、「あくまで地元路線」で自社制作に拘ったCBCラジオ。
(前出のつば九郎騒動も地元路線の体質だったと考えています。)
ビジター中継を自社制作で行うのは、今後非常に厳しいと思います。
私が考えている展開は、現状は「CBCラジオ、土日ビジター中継取りやめ」の可能性があるです。
一部週刊誌で東海ラジオの野球中継撤退を報じていますが、私はCBCラジオがNRN/JRNに加入するなら、それが現実になると見ています。
オープン戦のホーム中継を3試合放送が決まっていますが、その中で中継の今後が発表されると思います。
実況アナ問題、そしてビジター中継の自社制作のあり方は、非常に悩ましい問題です。
CBCリスナーさんは「野球」「バラエティー番組」どっちがいいと思いますか?
この選択をするのは、遠くない将来です。
前出の「はてなブログ」にも、2024年の野球中継をまとめました。
ラジオ野球中継 2024年 簡単に振り返り - あるラジオリスナーの定点日記
2025年シーズン、ペナントレースと中継局を追いかけていきます。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。