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AI活用の入り口:プロンプトの基本-その10-具体例3

前々回と前回とで「直接的に」文体指示を出す場合のプロンプトを「間接的に」文体指示をする場合を紹介しました。

読んでみて気が付いた方もいるかもしれませんが、間接的に指示をするというのは、「状況を詳しく説明する」というだけです。そう思うと、基本その1でご紹介していた「前提となる条件や背景を説明する」ということにもつながってきます。

本を書きたいという場面でのプロンプトですので、「本を書くための草案を各章の要点をまとめて提案してください」や「各章の要点を200文字程度でまとめて提案してください」というプロンプトを投げれば、本の基盤をよりイメージしやすくなりますよね。

本を書きたいという人は
①どのようなテーマか
②その本を読む読者はどんな人たちか
※ターゲットを想定するよりも、ペルソナを提示するほうがより◎
③本をどのようなタイミングに読んで欲しいか
例)学校の授業、通勤・通学の時間、寝る前にリラックスして…

最低でもこの3つは考えたうえで、プロンプトに組み込んで提案をしてもらうといいと思います。
noteでも有料版もありますし、Amazonなどで簡単に電子書籍を出版できる時代です。
各個人でInstagramなどのSNSを通して、本を売り込むこともできれば、その本を自分自身の名刺代わりとしてフリーランスの仕事を受けるきっかけにしている人もいますね。

何でも簡単にできる時代になっています。
もちろん、その一方で、簡単に批評もされます。
その評価にやられてしまう人もいれば、対抗して、中には炎上するような人もきっといるんだろうなと思っています。

「自分自身のことを守りつつ、自分のしたいことをして、人のためになる」
そんな社会になるためにもAIは使えるんではないかなと思います。
本を書くなどとなれば、参考としている文献の引用などもあるため、注意が必要なこともありますが、それもよくわからなければAIに教えてもらえばいいのです。

何事もチャレンジしてみるということが容易にできますね。
一歩踏み出すことさえできれば、あとは自分次第で如何様にも変わります。
私はそんな時代に生きることができて恵まれているなと思いますが、受け取り方次第ではそれを苦しいと思う人もいますよね。

AIってどんな人でも使える、身近なツールになりうるものだと思いますが、人によって悪用する人もいれば、自分のためになるように活用する人もいます。
うまく付き合いながら、自分にしか変えられない自分の人生をより自分らしいものにしていきたいですね。

なんだか「おまけ編」のような話が続いているので、話を戻しますと、「本を書く」「授業・講演をする」「資料・レポートを作成する」などなど、場面によって、欲しい回答の表現は違います。
その表現を「背景」を伝えながら指示をしていくのか、「~~という表現で」と直接指示を出すのか、どちらもとても大切です。

上司が部下に仕事を振るときも、「お客さんがこういう人で」と情報を与えるか、「こういう形で資料を作って」と指示をするか、必ずどちらかは必要ですよね。
でないと、指示された側の部下はどのようにすればいいか、迷いながら仕事をして、上司が思っていたものと違えば作り直し。
「なら、先にそう指示出せよ」と部下に思われてしまったり…

指示って大切ですよね~。AIの場合、その指示がプロンプトですから、しっかりと伝えることが必要です。

では次回は、基本編最後のテーマです。
お楽しみに!


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