AI活用の入り口:プロンプトの基本-その6-具体例-
今日もお疲れ様です。
前回に考えてみてくださいとしていた、何に気を付けてプロンプトを作成するのか…回答です。
この場面で、
①小学生
②財布を拾ってくれた
③あなたの心情
この3つに注意してプロンプトを作成していきます。
この場面に基づいて、形容詞を使って具体的なプロンプトを作成してみました。
プロンプト:
「小学生に向けた、心のこもった感謝状を作成してください。文面は優しくて読みやすく、相手が少し照れながらも嬉しくなるような表現を使ってください。また、財布という大切なものを拾って届けてくれた行動への感謝をしっかり伝え、安心感と感動が伝わるようにしてください。特に、財布が見つからず不安な気持ちで道を戻って探していたとき、相手の思いやりのある行動がどれだけ助けになったかを言葉にしてください。」
このプロンプトでは、依頼内容に具体性を持たせるために「心のこもった」「優しくて読みやすく」「安心感と感動が伝わる」などの形容詞を使い、場面の背景や感情に焦点を当てています。
いかがでしょうか?
単なる「感謝状を書いてください」という指示ではなく、
①感謝状を受け取る対象が小学生であること
「基本-その2-」で触れたプロファイルです
②財布という大切なものを拾って届けてくれたという行動へ感謝している
「基本-その3-」の参考情報です
③財布を無くしたと気づいた時の不安感
「基本-その1-」の前提条件です
また、プロンプトをよく見ていただくと
「心のこもった」「感動を伝える」や「伝える」「言葉にしてください」と類義語がありますね。
今回のメインテーマである「形容詞」に着目します。
「感謝状」→心のこもった感謝状
「表現」→優しくて読みやすく、
相手が少し照れながらも嬉しくなるような表現
「感謝」→財布という大切なものを拾って届けてくれた行動への感謝
単なる名詞で済ませず、どんな感謝状なのか、どんな表現をしてほしいのか、どのような感謝を感じているのか。
それを名詞の前(もしくは後)で情報として与え、求めているものはこういうものですよと指示をしているのです。
感覚としては上司と部下の関係性でしょうか。
上司があいまいな指示を出すと、部下は何をしたらいいのかわかりませんよね。上司が「感謝状を書いてくれ」だけ言ってきたら、あなたはどうしますか?
「は?誰に?いつ?どんな内容で?何があったの?」
このまま上司に言うことはできませんが、あなたの心の中はこうですよね。
まぁ、私なら…
「感謝状は自分の言葉で書いてこそ、伝わるもんやろ、人に書かすな」とぼやきます。
AIを使うというのは、あくまで0→1を作成する段階です。
すべての文章をAIに作ってもらっていては、相手にあなたらしさは伝わりにくいでしょう。もちろん、あなたの分身となるAIができれば別ですが。
AIに仕事が奪われると危機感を感じている人も多いですが、AIにすべてを任せるようになれば、それは危機感が増していくでしょう。
そうではなく、AIと付き合って生活していくのが核だと思います。
子どもたちが学校に行って勉強をする、社会人になってもキャリアアップのために勉強をする。これはなくしてはいけないことです。
たくさん学びたいことがあるという人がどんどん上にいけるように手助けをしてくれるのがAIです。
毛嫌いする人もまだまだたくさんいる印象を受けていますが、スマホが浸透したように気が付けばAIも浸透していることでしょう。
自分語りが長くなりましたね。
では、また明日!