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AI活用の入り口:プロンプトの基本-その11-

皆さん、おはようございます!
これまで長かった基本編もやっと最終回です。
そして最後のテーマは「追加質問」です。

1.追加質問とは?

その名の通り、一度質問をしたことで返ってきた回答を確認したうえで、さらに質問・指示をすることです。

最初の質問で返ってきた答えが思ったものではない場合、回答の方向性を修正していく必要があります。
その際に大切なのは、どこをどう変えてほしいのかということをしっかりと伝えるということです。

2.注目するポイント

追加質問の際に、しっかり着目してほしい点は下記の3点です。
①自分の求めている内容に即しているのか
②求めている回答の形式に適しているか
③生成された回答に対して疑問はないか

順に説明をしていきます。

①自分の求めている内容に即しているか
これは、解説するまでもないかと思いますが、あなた自身がなぜ質問・指示をしているのか、ということに立ち返ってもらえれば、その回答が求めているものとして何パーセントあっているのかということが容易にわかると思います。
そのうえでより適している回答に持っていくために、何が違うのか、どうして欲しいのかを伝えます。

②求めている回答の形式に適しているか
Excelに張り付けたいのに、求めているレイアウトではなかったなら、それを求めているレイアウトに持っていく必要があります。
また、文体に関しても、そのまま使いたかったのに…ということがあれば、「自分で書き換えればいいや」ではなく、AIに作成しなおしてもらってください。

③生成された回答に対して疑問はないか
自分が思っていた回答と別視点の内容が含まれているという場面も出てきます。その場合は、AIと一緒に議論をしていくことが大切です。
時間がない時は「そうじゃなくて…」と指示を出して先に進めてしまっても仕方がないと思いますが、できるだけ議論をすることをお勧めします。

③の理由としては、自分自身の意見だけでは完璧ではないことが多いからです。
もちろん、その分野の専門家であれば自信をもって「こうしてくれたらいいから」という風に指示をすることができます。
しかし、専門家でも驚くような視点を持ってきてくれることもあります。
私はむしろ、「私はこう思うんだけど、別の視点から見た場合だとどんなことがある?」とあえて議論をしていきます。
そうすることで自分の意見をより深めることができますし、ディベートであれば反対意見への対応の練習になるくらい、様々な想定が可能です。

こんなの、使わない手はないですよね。
自分一人で完結させてきた仕事や思考を、AIという知識・情報だらけの「一人の感情を持たない人間」と一緒に対話することで、何人もの意見を踏まえた集大成となります。

あえて「感情を持たない」と言いましたが、議論をすることで相手に不快な思いをさせてしまうということもありません。相手はAIです。
逆に、ディベートをして相手を不快にさせてしまった経験がある人は、「不快な言い方をしていたらそれを指摘してください」と指示をしておけば、それはそれで指摘をしてくれます。また、どう言い換えるといいかということも教えてくれます。

追加質問をすることで、自分の意見にさらに深みを持たせることができ、作成する資料や成果物をより良くしてくれます。
1回の質問で、ほぼ完ぺきなところまで生成してくれるように、これまでの基本編で紹介したことを意識して指示・質問をしていただき、そのうえで、基本編の内容を踏まえた追加質問をすれば、最速で「あなたの求めるもの」が手に入ります。

明日の投稿では、実際にどうするのかということを紹介していきます。

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