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孤愁

木漏れ日の森
小川のせせらぎが清めるように
さらさらと優しく心を撫でてくれます

季節の間で
ゆらら ゆらら
ゆれる心

生まれた時からずっと一緒にいる心なのに
未だ持て余し
何度季節が変わっても
心の中には変わることのない世界が存在します



叶わぬ夢ならば
いっそ紅葉のように真っ赤に燃え尽き
散ってくれたらいいのに・・・・・・


 時を切り裂くように全速力で走れた若さを羨ましく想いながら、今はゆっくりと流れる時の中で、泡沫の想いをそっと抱きしめているのです。

 ふとした瞬間、虚ろな心に映る頼りない影も、遠回りをしているように感じる時間も、すべては芽吹く時に向かっていることにして、深く取り合うこともせず、ただ今は静かに運命を受容しているのです。

 未完成さを否定も肯定も出来ない曖昧な立ち位置から俯瞰する自分自身は、虚と実との葛藤の狭間でばらばらになったカケラを拾い集め、感覚的要素とブレンドすることで偶然のように結びつく細い糸を探しながらこの世界を彷徨っています。

 

 たくさんの言霊が沈黙の戒となり心に刻まれています。
身の程を知ると言うことは、何よりの戒めとなり、未完成であることに気付くからこそ、魂は成長を求め続けるのでしょう。
この世界に光と闇あるならば 光の中で舞い続けたいと。
でもどれほど未熟であろうとも、未完成であろうとも、真の美しさを持っていれば、真の美と繋がることが出来るのだと感じています。

一滴の雫の中に、漂う花の香りの中に、神美はいつもすぐそばで呼びかけてくれています。


 自然こそがこの上なく美しいバイブルであることに気付いた時、瞳に映る世界は色鮮やかな世界に塗り替えられてゆくのでしょう。


 心と心もまた然り。
消えてしまいそうなほど微かな旋律の中に呼応する美しい響きを聴き、互いに共鳴し合うもの同士が美しい調べを奏でてゆくのでしょう。
一緒にいる時間の長さや距離ではなく、たとえもう二度と逢うことは出来なくても、この世界に居なくても、心の中で永遠に響き続ける美しいハーモニー。心と心、魂と魂が繋がるというのはそう言うことなのでしょう。

 
この心の中で微笑むあなたはずっと与えてくれています。
どんな時も負けない強さを。
凛として美しくしなやか響きを。
いつの日か、かの世界でもう一度逢うことが出来たら・・・・・・
そんな日を夢見ています。

Special thanks to M!!

心を解き放ちすべてを委ね秋風と戯れていると、遠い過去生の記憶の森を彷徨っているような不思議な感覚が溢れてきます。


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