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#5 フランスパリ留学・滞在記_住居探し編②
皆様こんにちは、いかがお過ごしでしょうか。
今日は満を持して住居探し②を書いていこうと思います。
といっても私の経験だけだと、若干話が薄い気がするので、今週まさに新居を見つけたラボメンバーの話も織り交ぜようと思います。
毎日更新が目標でしたが、最近滞在許可証の取得でかなり滅入ってしまっていたので力尽きていました。(この話も記事にする予定です)
同僚がどうやって家を見つけたのかを聞き込み
フランスに来てから、まずはラボの人々に聞かれるのは「どこら辺に住んでるの?」ですね。ラボからかなり近いところに住んでいたので地名をいうとみんな理解してくれました。しかし「Airbnbだから引っ越し先を見つけたいんだよね~」という話にすると、大変だよね~。こういうのを使ったよ! といくつかサイトを教えてくれました。
ParisAttitude (Paris Apartments For Rent: Find your Furnished Accommodation in Paris France | Paris Attitude) ラボの人曰く、フランス国外の人にも優しいサイトらしいです。確かに英語のページがありました。 しかし手数料がかなり高いというのと、短期間のみの利用で賃貸を探すのは難しいとのことです。
Roomlala (Chambre à louer : rapide, simple et sécurisé) シェアハウスみたいなものらしいです。価格は安いのですが、非公式なので、書類などの準備は厳しくないですが、その分契約する際には注意が必要らしいです。
Carte des Colocs (Tipis, the only 100% free flatshare website) Roomlalaと同様にシェアハウス向けの物件とのことです。 自分の趣味や家のリクエストなどを詳細にフランス語で記入したプロフィールを準備することが重要らしいです。
PAP (IMMOBILIER - Annonces immobilières | Particulier à Particulier - PAP) 家を買う、もしくは借りるということに特化したサイトだと思います。サイトとしては不動産会社のサイトという印象を受けますが、大家さんとのコンタクトは、フランス語で行うことが主なので大変らしいです。 私は何件か連絡を取りましたが、返事はもらえませんでした。(適当な文章過ぎたのかもしれないです。)
Leboncoin (leboncoin, site de petites annonces gratuites) メルカリのような、自分の不要になったものを売り込むアプリでした。その一部分で賃貸の募集をしているとのことです。
日本にいたときには聞いたことのない、サイトだけでしたね。物によってはフランス語のみのウェブページだったので、英語に翻訳して調べていました。(日本語に翻訳してしまうと、2種類の言葉が同じ日本語に翻訳されてしまい、理解できなくなります。)
これはかなりストレスでしたね。
上述した通り、PAPで連絡をしたときは返事をもらいませんでした。
同僚に話を聞くと、自分のプロフィールは詳細に書くのは当たり前で、家賃に対して十分な収入があることを掲示するのも重要だといわれました。(理想は家賃の3倍?)
確かにPAPでコンタクトしたときは、
「こんにちは、日本から来たポスドクです。いつからいつまで契約したいです。必要な情報があれば教えてください。」
なんとも淡白なメッセージですね。
各サイトとにらめっこする日々と出会い
良い物件ほどすぐに契約されてしまう。と周りの人たちに言われていたので、逃さないように毎晩チェックしていました。ある日、Leboncoinに、自分が求めていた条件とほぼ一致する奇跡の物件と巡り合いました。その日のうちに自分の詳細のプロフィールや収入証明などを送って返事を待っていました。
同僚やボスにこのことを話すと、「条件に対して家賃が安すぎるけど大丈夫?」と聞かれました。
確かに、以前書いた通り、最低限の設備+20㎡->1100€/月に対して
家具付き+バスタブ+食洗器+部屋は3つ+風呂トイレ別+50㎡以上かつ必要なものがあれば入居時に購入します。こんな中で価格は1100€とほとんど同等でした。 さすが詐欺を疑いますよね。
フランスの物件探しで横行している詐欺について
在日フランス大使館のホームページでも、取り上げられているように賃貸借契約トラブルはあるとのことです。
アパートなどの賃貸借契約トラブルを避けるために | 在フランス日本国大使館- Ambassade du Japon en France
これは警戒しなくてはいけないと思い、よくホームページを確認しておきました。
突然返ってきた返信と内見
Leboncoinの大家さん(出品者?)から突然連絡があり、話がしたいから電話番号を教えてほしい。とフランス語で言われました。 まあ、電話番号くらいならと思い、教えたところ、「数十分後に電話するね」とだけ返事がきました。 当時は今ほどフランス語や英語に自信がなかったため、万が一に備えてフランス語も英語も堪能な同僚にお願いして、一緒に電話を待つことにしました。同僚が「一瞬だけ席を外すね!」と部屋を出て行って数分後、電話がかかってきました。(こういう運の悪いことってなんで起きるんですかね笑) ひとまず自分で対応することに。。。
私がフランス語を話せないことを伝えると、英語で会話してくれることになり一安心。 「日本人なんだよね? それならよかったよ」 と少なくとも日本人に理解があり、悪い印象は持っていない気がしました。
内見がしたいということを伝えると、「明日の何時にこの住所に来て!」といわれて、その日の通話は終了しました。
少し時間をおいてみると「日本人なのが良かった」というのは実は「日本人だから(騙しやすい!)良かった。」だったのではないかと恐怖を感じましたね。
内見当日!
家探しについてはボスもずっと心配してくれていたので、今日内見に行くということを伝えると「それは良かった。いいと思ったらすぐに契約したほうがいい。保証人にはなるから必要だったら電話して」と言ってくれて安心。(本当に良い人過ぎる)。
早めに集合場所についたのですが、どこが家なのかよくわかりませんでした。(フランスの住所は、通りの名前+番号で家の場所を示す。)
集合時間になっても、誰も来ないまま。これは騙されたのかもしくは集合場所を間違えたのか。 大家にメッセージだけ送って、もうしばらく待つことに。
10分近く遅れて、バイクに乗った男性が近くに駐車しました。「遅くなった?」と冗談交じりの笑顔で言われたので、「大丈夫(笑)」とだけ伝えました。 (少なくとも家がないという詐欺ではない安心)
いざ部屋の確認へ!
前の住人がまだいるらしく、部屋には私物が大量にありました。部屋を見る限り説明通りで、なんの嘘もない感じでした。家としては大満足ですが、大事なのはこの後です。
在日フランス大使館のサイトにある一般的な契約確認事項を良く確認しましたが、詐欺のようなものは何も見受けられません。
契約していいのかなと思い、一応契約書を見せてもらいました。
内見中、ずっと大家さんの電話は鳴りっぱなしで大家さん曰く「この物件についての問い合わせは100件以上来てるんだよ。この電話もそうだと思う。あなたが一番最初に連絡してくれたから、まずはあなたから対応する。」
いや、よくあるセールスのいい文句ですよ。過去にビック○ーターで似たような詐欺まがいなことを受けたので、なおさら疑いは加速しました。
こういうことになるととんでもないくらい疑い深くなる私は、契約書を端から端まですべて説明してもらうようにお願いしました。 しかし大家さんは嫌な顔一つせずに、1つ1つ丁寧に説明してくれました。 話を聞いていくとこの契約書は大家さんが作ったものではなく、一般的に使われている契約書とのことです。
保証人問題に直面か??
契約書には、保証人を記載する面がありました。「両親はすでにリタイアしてるから、職場のボスでもよい?」と聞いたら「日本人を信じてるから、保証人はいなくていいよ」。 過去にどんな素晴らしい日本人と関わったのでしょうか。 なんとなく不安で、申し訳ないので説得してボスの名前を記入させてもらいました。
契約したいと思います。
書類にも何の違和感や疑問もなかったので、契約のためのサインさせてもらいました。万が一に備えて、私のサインを全ページにしたうえで、すべての写真を撮らせてもらいました。その後スキャンした書類も送ってもらうことを約束して、賃貸の契約を成立させました。(本当に用心深いです。)
終わりに。。。
私の物件探しは、これにて閉幕です。 思い返せば、相当運がよかったんじゃないかなと思いますし、いまでも時々何か裏があるんじゃないかと疑ってしまいます。
ヘッダーは、内見に向かうときにドキドキした時に取ったトラムの写真です。
ただ、入居してからもいろいろ小さな事件があったのでそれも今後書いていければと思います。
それでは良い一日をお過ごしください。