山と野外用調理器具と私。
メスティン、お持ちですか?
私は先日買い直しました。
メーカーはトランギア……と、言いたいところですが、今回はダイソーメスティンです。
買うまでにいろいろと考え、思い悩んだので、そんなことも含めて書いてみようと思います。
メスティンかクッカーか
正確には、クッカー(野外用調理器具、コッヘルとも)の中にメスティンが含まれるんですが、ここで言うクッカーとはこんなやつですね。
私が初めて買ったのはクッカーの方でして、「ゆるキャン△」にどハマりしていたのも購入に至った理由でもあります。
対してメスティンにも憧れがあり、「山と食欲と私」に出てきたのが初見でした。
ぶっちゃけ調理用の鍋なので、片方あればいいんですが、物欲の化身だったので時間差で両方買うに至りました。
クッカー使わなくなった事件
当初、ゆるキャン△の真似をしてオタク心を満たすなんてことをしていたので、自宅でクッカー使ってお湯を沸かしたり、ゆるキャン△で出てきたパスタを作ってみたりとしていました。
が、私、阿呆ですのでやらかしました。
焦がしたんですねぇ……
たぶん、なんか油ひいてから炒めたんだと思うんですが、がっつり焦がしました。
これぐらいなら誰でもあると思います。けど私の馬鹿さ加減は底知らずで、重曹入れてぐつぐつ煮たてちゃったんですよ。
モンベルのクッカーってアルミ製なんですよね。アルミは加工のしやすさの反面、特にアルカリ性がご法度。
結果、買って数か月で見るも無残なことになってしまいました。
今のところ買い直す予定はないですが、この辺りから使わなくなりました。
このクッカー、深さがあるのでお湯沸かすだけ、スープ作るだけなら余裕なんですが、凝った料理するにはちと私の腕が足りなかったのです。
あと、当時やたらアウトドア飯をメスティンで作る動画が流行っていたせいもあります。
何でもできるメスティン
クッカーのあとしばらくしてから、メスティンを購入しました。
まずは1.5合。次に3合の方です。
メスティンって、名前がおしゃれでちょっととっつきにくい感じがしますが、ようは四角いアルミ鍋です。
なので、鍋でできることはたいていできます。
炊飯、焼肉、鍋に蒸し物、追加パーツあれば本当に何でもできます。
なんなら揚げ物だってやってるYouTuberさんいますしね。私もやったことありますが、一代目メスティンズに油の黄色いしみがついちゃってからやらなくなりました。
そんなメスティンですが、一代目の時も1.5合と3合の2つを持っていました。今回も2つ買ったのは、それぞれ用途が違うと考えたからです。
3合メスティンが優秀
実は、使用頻度が高かったのは3合メスティンの方です。
蒸し物やラーメン作るのに本当にちょうどいいんです。冷凍うどんとかそのまま入るので運ぶのも楽ですし、何なら家でメスティンで調理してそのまま食べてました。(敢えてアウトドア飯を作って幸せを感じるタイプ)
揚げ物もできますし、ちょっとしたお出かけの時に弁当箱代わりにもなります。(カットしたパンが綺麗に収まる)
じゃあ1.5合メスティンで何してたの? という話なんですが、米炊くかお湯沸かすかでしたね。
メスティンは固形燃料を使用した自動炊飯が有名ですが、これを3合でやろうとすると熱量が足りずに芯のあるごはんが炊けます。たぶん固形燃料2個でできるんですけど、ポケットストーブじゃ全体的にあっためられないので難しいです。
1.5合でごはん炊いて、他の鍋でお湯沸かしてカレーあっためるとか。
あとは3合と入れ子にしてお菓子作ったりしてました。
正直、ごはん1合は私の食事の2回分の量なので、こんなに炊いてもなぁという思いも。500円の1合メスティンにするか、結構悩みました。
1.5合メスティンの良さ
1.5合メスティンの良さはその収納力でしょうか?
風防とポケットストーブ、固形燃料、マッチがコンパクトにその中に納まります。これはクッカーよりもコンパクト。
ソロ登山なら、お湯を沸かすのに必要十分量ですね。
また、ソロ登山でご飯のことを考えたら、カップ麺と巻き寿司以外に選択肢が増えます。たいていのメスティンレシピは1.5合が目安ですしね。
しばらくはクッカーと1.5合メスティンを使ってみて、どっちがいいか検討しても面白いかもしれません。
流行りのフッ素加工は?
今回買う際に、フッ素加工の有無について考えました。
結論として、長く使うならフッ素加工不要と判断。
フッ素加工のフライパンを2年で駄目にするので、鉄のフライパン買ったくらいです。温度管理が面倒なのでやめました。
ツルンと取れるとか、もうクッキングシートでいいかなと。
マーブル加工も同じです。あれは重たくなるらしいので見送りました。
本家トランギアを辞めた理由
今回買うにあたり、トランギアが候補に挙がってました。
やはり本家本元を持つ喜びもあるので。
第一の理由は、扱い下手なのでボコボコにして心が折れる未来が見えた。
私はそそっかしいので、落とすしぶつけるし手入れを間違えます。メスティンはアルミなので柔らかく、「絶対何かやらかす」という不安が勝ちました。そういった意味ではクッカーは硬化加工されてるので安心ですね。
第二の理由は、それ故の値段のハードルの高さ。
トランギアの方がアルミに厚みがあり、頑丈そうです。ダイソーはちょっと力入れたらベコッと凹みそう。その分安いです。
同じ無垢のアルミなら、ダイソーにするか……となりました。
第三の理由は、メモリの有無。
トランギアは元がスウェーデンなのでメモリなし。
ダイソーなどは米の炊飯で目盛りありです。
個人的には100ml、200mlとか書いてくれると計量しやすいんだけどなぁ……そこはナルゲンボトルかシェラカップ用意するしかないなかな……
結局どっちでもいい
ソロ登山が多かった時は、1.5合メスティンを持ち歩くことが多かったのですが、最近は人と行く機会も増えました。そうなってくると、1.5合では2個分のカップ麺のお湯が沸かせません。
そんな時は、クッカーを持って行くとちょうどよいです。
ようは誰と行って、何を食べたいかなのです。
3合メスティンでおでんあっためてみんなでつついてもいいですし、一人で蒸しケーキ作って悦に浸るもよし。
1.5合メスティンでコンパクトにインスタントラーメン作ったり、ちょっと変わったアウトドア飯を作ったりしてもいい。
私は私がやってみたい、楽しそうだと思ったことをするために、2つのメスティンを買い直しました。
そろそろシーズニングして、秋山に備えたいと思います。
……まあ、山で一番楽なのはサーモスに熱湯入れてカップ麺作ることなんですけどね???(片道2時間程度なら余裕でカップ麺食べられる)