たまには本の話でも～山と食欲と私～
先週、山に行けなかったので悔しくて、「山と食欲と私」の漫画を読んでいました。
5年ぐらい前から連載を追いかけていました。全部見ているつもりで知らなかったものも多かったです。
今週も、なんか中国大陸に行った台風が「やっぱ日本旅行でしょ！」と言わんばかりにぽっきりこっちに向かってきているので、ゆったりと漫画のお話でもしてみようと思います。
主人公の鮎美ちゃんの思想がわかりみ
私が山登りを始める前から読んでいるので、もしかしたらソロ登山へのハードルが低いのはこの漫画の影響もあるかもしれません。
主人公の鮎美ちゃんは一話目から単独登山女子なので、「へー、女子でもソロ登山するの普通なんだー」と思ってました。（違う）
鮎美ちゃんがソロ登山になっている理由は、ざっくりと言うと「人見知りだから」。
１話からちょっと変わった子みたいな書かれ方はしているのですが、３話目にして人見知りであることが明言されます。
いやーわかりみー
山登りという趣味の特殊性（きつい、あぶない、朝早い）と人見知りが合わさって、「一緒に行こう！」とはなかなか言えないです。
他人から誘われるとテンション爆上げで嬉しいんですがね……
今回読んだ中には入ってなかったのですが、友人と登山に行って、トラブルがあって～という内容もありました。自分の弱さ故のトラブルで、考えさせられました。
楽しそうに登って食べる鮎美ちゃんがかわいい（山飯編）
「山と食欲と私」ではいろんな食べ物が出てきます。
作ったことがあるのが、「もちザニア」「おふもち焼」「ポテチ―グラタン」です。美味しい。炭水化物は正義。
今回は作ったことがあるものは割愛。
・大人ココア（2巻20話）
山の中で雨宿りしているときにごちそうになっているやつ。秋や冬にやりたいですね。でもウィスキー入ってると運転できないから、眠れない夜にやろうかなぁ。
・砕きミックスナッツのペペロンチーノ（4巻35話）
涸沢で休んでる時に鮎美ちゃんが作ったやつ。私は山のフライパン持ってないので作るの難しそうですが、やりたいですね。聖地巡礼の時にやりたい。
・りんごのカラメルソテー（7巻74話）
たまには別視点で書かれる鮎美ちゃん。シナモンと砂糖をどうやって持ち歩くのか……そしてこれはまたフライパン必須案件。
・女王ラーメン（9巻97話）
南アルプスの話。インスタントラーメンとフリーズドライトマトスープ、野菜チップ使って作る料理。なかなか野菜食べられないなあと思っている中で勉強になります。山ではフリーズドライが正義ですね。
楽しそうに登って食べる鮎美ちゃんがかわいい（山グルメ編）
八ヶ岳の揚げパン（2巻21話）
山小屋グルメって色々あるんだなと思いました。
涸沢のおでん（3巻34話）
鮎美ちゃんが涙の撤退時に食べていたものです。
おでん……しみしみおでん……ああ……
黒部ダムカレー（6巻65話）
ダムカレーというと、ゆるキャン△のイメージがありますが、黒部も公式HPに載ってるぐらい有名。美味しそう。鮎美ちゃんは東京在住なので、これ長野側からですよね。ちなみに大観峰ではにごり酒が買えるそうですよ……？
山で変わっていく
鮎美ちゃんってたぶん山オタクなんだろうなと思っています。
外から見ると、陽キャではないけど、影が薄い。
人見知り発動してしゃべれなくなってるところも、山では多弁、人と仲良くなれるのも何となく親近感があります。
鮎美ちゃんは人に親切だし、山に対してはストイックだし、出会って学んでいく姿を見ているのが好きです。
この漫画の面白いところは、山に行った登頂したやったー！！じゃないところ。山でおなか壊すこともあるし（私もある）、知らなくて恥かくこともあるし、体調不良で諦めることもある。
彼女の偉いところの一つが、ちゃんと撤退条件も決めてるところですよね。
どうしても山登りでは山頂まで行くことが目標みたいなことですが、違うんですよね。生きて元気に帰ることが一番の目標です。
何よりその瞬間をせいいっぱい楽しむこと。
たまに「鮎美ちゃんが人と山に行ってる。人見知り設定どっか行った」というコメントを見かけますが、違うと思います。彼女、根本は人見知りなんですよ。だけど、山に行って、山で出会って学んで、現在のエピソードに繋がるんだと思います。
ああ、天気悪いのに山に行きたくなりますね（笑）。私は買ったSOTOのバーナーを何処でデビューさせられるのでしょうか？
この漫画読んでよかったなーとしみじみと思いました。
今日の昼は何しようかなー？ メスティンでパエリヤでもやろうかな（笑）