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家出人の愚痴

今、私は罪悪感と憎悪のせめぎあいで戦っている。ちょっと心臓が潰れそうだ。

実は私は家出真っ最中である。
家出先は実家。そして、さも普通の顔をして出勤している。
何処から家出をしたかというと、パートナーのいる家からである。
家出に至る経緯を書き出したら軽く数年分になるので、書き始めたらしばらくネタには事欠かないだろう。

趣味で知り合った人だ。
あっちこっち遊びに行ったが、すれ違いというか考え方の違いというか。
まあ、押しつけがあった。
私は性格がきついのだが、向こうは言葉がきつい。
で、とどめを刺したのが、仕事の失敗を私のせいにされたこと。
一緒に働いていたらそんなこともあるだろう。
しかし、私とパートナーは職種が違う。被ってすらいない。
それなのに、最近の失敗続きを私のせいにされたのだから、たまったものではない。
そのくらい、と思われるかもしれない。
だが、これから残りの人生、仕事や私生活の失敗の原因を私にされるかもしれない。
そんなん、パソコンの本体引っこ抜いてダッシュで逃げたくもなる。というわけで、逃げた。

逃げた罪悪感で死にそうだ。
ごめんなさい、頑張れなくてごめんなさい。裏切ってごめんなさい。悲しませてごめんなさい。

しかし、ずっと泣いていたもう一人の自分が言う。
あの人は私の半生を否定した。私の親を、友達を、仕事を否定した。そんなに否定するなら私じゃなくていいじゃないか!!

ぐぬぬぬと歯を食いしばりながら感情のシェイクと戦っているわけだが、当の本人、悲しそうな連絡の割に元気そうにしているのが分かった。
……憎しみとか恨みとかの割合がちょびっとだけ増えた。

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