そうだ、山に行……けないから神社に行こう~長滝白山神社~
8月に白山に登って参りました。
最近、白山信仰に興味があり、今日は岐阜県郡上市の長滝白山神社に行ってきました。
というのも、どうにも今朝は起き抜けからメンタルの調子が悪く、「ええいこれならどこか遠くに行ってしまえ!」の勢いだけで車に乗りました。(前日、きちんとガソリン入れておいたあたり、どこかに出かけはしたかった)
白山信仰の拠点は大きくわけて3つで、
岐阜県:長滝白山神社と白山長瀧寺
福井県:平泉寺白山神社
石川県:白山比咩神社
となるらしい。このうち、お盆には平泉寺白山神社に行っています。
今日は運転していて気持ちのよい天気となり、「あー山に行けばよかったかな」と、明日のことも考えずに思ってしまいました。
とりあえず説明書きは写真に収めて、後からじっくり読むタイプです。
現地では焦ってしまうので目が滑ってしまう。
実は、美濃禅定道について調べていた時に、YouTubeで動画を見ました。
美濃禅定道側には、霊峰白山から力強く流れる滝があると紹介されており、看板を見ながら「あーこれのことかー」と。
で、神社の中にあると勝手に思い込み、この後一人で神社をうろうろすることになります。(※きちんと読みましょう、車で10分って書いてあります)
夏かと見間違うくらいの良い天気。気温は暑くもなくただただ心地よい。
えらい静かだな?と思ったのですが、ちょうどお昼時ぐらいでした。
途中コンビニで甘いものを買って食べたので、あまりお腹もすいておらず、一人で散策開始。
平泉寺白山神社は苔の綺麗な森の中の神社といった感じでしたが、こちらは建物の雰囲気は似ているけれど……うまく言葉で表せません。「質素」といった感じ。
長滝白山神社と白山長龍寺は同じ敷地内にあるので、そこは特徴的だなぁと思いました。(語彙力)
実は白山比咩神社にも行ったことはあるのですが、あちらは人が多くて賑やかです。なのですごく対照的に感じます。……いや、お昼時だからか、うん。
神社で蓮のイメージはないので、ここに確かに白山長龍寺があったんだなと思いました。
実は駐車場で登山装備をしょってる方々がいたのですが、どこに行ったのかなぁ。
水筒がないので眺めるだけ。
お池巡りをしてみていたあの池から来ていると思うと何かすごいなぁ。(語彙力)
「で、滝はどこ?」とこの時点で、まだ敷地内に滝があると思い込んでいるゆうてんです。
スマホで調べればいいのですが、スマホを車の中に忘れてしまい。
とりあえず、冒頭の写真を確認し、「あ、ここじゃないんだ」と気付くまでにだいぶ経過しました。
近くにタイ料理のお店があったのですが臨時休業でした。
いろいろとめんどくさくて、車の中に適当に入れてあった食べ物とか飲み物でつないでいました。
何を思ったのか、今日は登山靴を履いてまして、滑りやすそうな道を目の前に「あーよかったー」と胸をなでおろしました。
やはり滝がある場所は午前中の方が光が綺麗なんだろうな。
過去、「長滝」と呼ばれていたそうです。
なるほど、これが長滝白山神社の由来になるのですね。
滝の左右はこのように岩壁が割れているところがいくつか。
阿弥陀ヶ滝と呼ばれるようになったのは、修行僧が阿弥陀如来が現れるのを見たからだそう。
タイミングよければ虹もかかるみたいなので、やっぱり来るなら午前中ですよねぇ。
さて、じゃあこれで帰ろうかとはならず。
というのも、この阿弥陀ヶ滝を調べている際に、もう一社、神社があることを知ったのです。
白山中居神社
美濃禅定道のある石徹白にある神社です。
こちらの左手側に林道があり、そちらを上がっていくとかの有名ないとしろの大杉がある場所にたどり着くらしいです。(※ちなみに車でいけるらしい。その後400段あまりの石段登るとのこと)
こちらの神社は、神域と下界の境目だそう。建造物には神道と仏教が合わさっていたころの名残があるとのこと。不勉強なのでこういうところの知識がると、もっと楽しいんだろうなぁ。
雰囲気はこちらの方が平泉寺白山神社に近い気がします。
やはり、「ここから先が白山への道ですよ」といった、山の雰囲気があるといいますか。
境内を歩いていると、ちょっと気になる看板を見つけます。
ふむ。300mか。
登山道は1kmで30分、500mで15分。300mならちょっと短いぐらい。
ちなみに、私の今日の格好はモンベルの長袖と登山靴、ワークマンのトレッキングパンツという登山仕様でした。
「うん、行けるな」
というわけで行ってきました。
階段上った先から登山道みたいな感じになっているので、素肌まるだしな時はおすすめしません。
200m、100mと看板があります。
力強い。
なぜ裏側の写真があるかというと、
「うーん、たぶんこれのことなんだろうけど……看板ないしなぁ。あ、この先行けるやんけ!」と50mほど先に進んだからです。
いやあ、なんか道みたいになってるんですよ、怖いですね。
何か違うな、って感じてスマホでGPS確認してなかったらもうちょっと進んでいたかもしれません。
なので看板作ってください。ロープ張ってください。
ずっと傍に居たい気もします。
ですが、ずっと居ても現実は変わらないので、戻ることにしました。
余談ですが、神社はよく16時までと言います。
「それ以上遅くなると、神様だって休みたいでしょ?」という話を聞きました。
なので神社は16時前に参拝するようにしています。
同じように、山道や林道に行くのも15時ぐらいが目安になっています。
それ以上遅くなると、なんか、明るくても雰囲気が嫌なんですよね。
林道とかは特に山の影になるのですぐ暗くなる。
とかいう話をしている張本人が、何を思ったのか、石徹白から九頭竜の方に抜ける超細い道走って帰ってきました。
実は、神社に参拝する際に小銭がなくてですね、近くにある地元野菜販売をされている方から辛味噌を買いました。少しお話をさせていただいたところ、「九頭竜の方からきたの?あの細い道抜けて?」と仰っていました。
いうほど細い道なんか通ってないよなあと思ったのですが、たぶん「白山中居神社朝日線」のことだと思います。
運転しながら、「あーこれはあと数週間したら紅葉がきれいだなぁ」と思いながら運転しました。途中携帯の電波切れるので、行く際はお気をつけて。
今回のルート
長滝白山神社 → 阿弥陀ヶ滝 →白山歴史街道(県道314号線)→ 白山中居神社 → 白山中居神社朝日線(県道127号線) → 九頭竜に至る
途中棚田とか見れるスポットもあったみたいで、これは次回への宿題にしようと思います。
……本当は大倉滝に行こうと思ってたんですけど。気付いたら白山信仰の旅になってました。