シンクロ
自然には『同期(シンクロ)』という作用があって、エネルギーが同じ方向に動く。
無数のホタルの光が同時に明滅したり、ロウソクの炎の揺れ方が揃ったり、バラバラのメトロノームが同じリズムを刻んだり、我々人間でも、ごく近くにいると心拍数が合っていったりする。
それは、重複することでエネルギーの量を抑えることができる、自然界の美しき怠惰なのだ、ときいた。
私は昨日、このエネルギー削減をめっちゃ体験した。
仕事といわず、私生活といわず、朝からじゃんじゃん勝手に物事がシンクロしてすすむ。
まるで、用意された椅子にどうぞと座らされて、目の前にプリントを差し出されて問いに答えると、にっこりされ、次に積み木を用意されて積み上げると、よろしいと誉められ、食事を出されてごほうびまで頂いて、さあ1日終わりましたね、えー、なんだったの?というようにスルリスルリと事が済んでしまった。
気になっていたこと、したかったこと、しなければと思っていたことが整えられて、その都度分かりました、と頷き受けとめていただけで、うまくいった、ありがとう、またお願いしますということだった。
ことがらが同期していたなど、だれも分からないし、はたからみると『どうでもいい』ことだけど、私は個人的にほんとうに助かった。
なんなんだ、うまいこといくなあ…と半分、魔法を使ったかのようにエネルギー削減になった。
シンクロニシティとは、エネルギー効率を良くする、という意味だったんだ。
ささいなことだが有難すぎる。
誰にお礼を言うともないけれど、ありがとうしかない。もう、なんかしらんけど任せたらいいんだ、と思った。
この状態は、あれだな
いい気分でいたら、うまくいくという法則だな。
自然の美しい怠惰は、それにのると気分の良いものものだった。
リズムの合っていくメトロノームたちもそれら自体がきっと、気持ちいいのだろうなあと思えた。
カウンターの店。「日替わり定食で」と言うとえらいガッツリやった…コーヒー付きで900円。