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【閉店】長崎地物を惜しげ無く使う和食店 ~長崎和食 惣重(長崎市)~

※令和6年6月1日をもって閉店いたしました。
 久しぶりの食レポになります。 
お店訪問における食レポとしては5記事目になります。
(テイクアウト記事が1つありますので、食レポとしては6記事目となるかもしれませんが…)全体記事33記事目。

食レポ第5弾としまして、長崎にある割と新しい和食店、「長崎和食 惣重」さんを紹介いたします。
なおミシュランガイド福岡・佐賀・長崎2019特別版にてミシュランプレートとして紹介されております。

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長崎和食 惣重

 店は鍛冶屋町というところにあります。
ししとき川という1600年代に作られた川沿いにあります。
この川沿いにはおしゃれなお店や飲食店が多くあります。
なお、ミシュランガイドに掲載されている情報としましては下記のようになります。

スーツ姿の主が接客する小さな割烹店。屋号に掲げる”長崎和食”は、長崎の地の利を生かし、魚介のほか野菜や肉も地物を使う料理のこと。板長は季節感を大切に、旬の焼魚を加えた「焼物八寸」で会席の流れに山場を作る。春は筍、秋は松茸など、炊き込みご飯も定番。左党には、酒肴コースも良いだろう。

住所:長崎市鍛冶屋町3‐2
夜:5,500‐8,000円
夜:17:00‐23:00(L.O.22:00)
休:日曜
料理の評価:ミシュランプレート…ミシュランの基準を満たした料理
料理の快適度:快適
施設&サービス:個室有最大15名、要予約、22時以降も食事ができる

とあります。
定休日は日曜となっておりますが、月に一度月曜が休みのことがあります(第一月曜が多いようです)。
また、定休日が異なる月もありますのでご利用の際はご注意をお願いします。
コロナ禍における影響で要予約となりますので一度電話でお尋ねが必要かと思います。

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ある日のコース料理

 今回は6月に懐石料理7,000円のコースを選びました。
先付、お椀、お造り、焼物八寸、煮物、温物、お食事、デザートといった流れになります。

先付

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うざくです。
鰻とキュウリの酢の物です。
茗荷が添えられています。
夏の、特に梅雨時のジメジメしたときにはピッタリの先付となります。

お椀

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本来はお吸い物が出てきますが今回はこちらの希望で茶碗蒸しにしていただきました。
具材としては穴子・鱧・茄子・海老・鶏肉が入っておりました。
お出汁の味もたっぷりで美味しかったです。

お造り

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7,000円のコースではお造りがお刺身4種となります。
右手前から時計回りに石鯛・鱧・鮪・ひらすとなります。
鱧には梅が定番ですが「梅、味醂、酒、酢」を煮詰めて作った梅酢ソースで食べました。
石鯛は旨みがたっぷりです。
鱧はその梅酢ソースととてもマッチして、かつサッパリ食べれました。
鮪にひらすは脂がたっぷりでした。

焼物八寸

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 この「焼物八寸」がこのお店の目玉となります。
焼魚を中心に8品。コース内の山場となります。
左奥から時計回りにもずく酢・連子鯛の木の芽焼き・鱧の梅寄せ・いわし・
柳川豆腐・海老の黄身寿司・枝豆・もろこし真丈(真丈はグリーンピースで作られています。)
焼き魚と前菜の盛り合わせになります。
決して焼き物だけというわけではありません。
連子鯛も皮はパリパリに中はしっとりと焼き上がっております。
一番の驚きは「鱧の梅寄せ」です。
プルプルしているなかに鱧の湯引きが入っております。ここでも鱧と梅のハーモニーが楽しめます。
柳川豆腐も出汁たっぷりの中に味がしみております。
海老の黄身寿司はお米の代わりに玉子の黄身を酢飯と見立てています。
初めての味でしたが美味しかったです。
もろこし真丈も大変手間がかかっていて美味しかったです。

温物

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今回は煮物の先に温物が出てきました。
「長崎産黒毛和牛のローストビーフ(モモのつけね シンタマ)・夏野菜のトマト煮込み(ラタトゥイユ)」となります。
ローストビーフの部位は「シンタマ」という股の付根のところになります。
見た目がすごく赤く見えますがしっかり中まで温かいですよ。
また付け合わせに夏野菜のトマト煮込みがあります。
別名ラタトゥイユです。
一緒にタイム、オレガノ、ローズマリーなどの香草も煮込んであり大人な味になっています。

煮物

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煮物は「クエと丸ナスの煮物」となります。
少し甘辛い味付けとなっております。
クエは脂が乗っています。
皮の部分はトロトロで身はしっかりとしています。
茄子もうまくお出汁を吸っていて噛むほどに旨味が滲み出てきます。

お食事

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お食事は「鱧ご飯・あおさの味噌汁・漬物」となります。
漬物は人参と大根です。
ちょうど鱧の季節、鱧尽くしとも言えるコースでした。

デザート

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デザートは「梅のシャーベット」です。
しっかりと梅の味がします。
さっぱりといただけました。

今回は7000円のコースで食べました。
飲み物は生ビール、瓶ビールの小瓶、日本酒2合、焼酎の水割りを頼みました。
一人9800円でした。
また、ミシュランガイド記載情報にある「酒肴コース」とは品数を抑えて品質を上げたお酒を楽しみたい方にお勧めのコースとのことです。

テイクアウト&デリバリー

また、こちらの惣重さん、テイクアウト&デリバリーも行っております。
仕出し弁当(2000円)とオードブル盛り合わせ(6000円、3~4人分)です。

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仕出し弁当は右手前から「甘鯛けんちん→本鮪の手ごね寿司→夏野菜のラタトゥイユ→天ぷら→焼物八寸→真ん中に鯵の南蛮漬け→茶碗蒸し」となります。

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オードブルの盛り合わせです。
焼物八寸をベースにうざくやカダイフ揚げ(海老に麺を巻き付けて揚げたもの)、穴子寿司、夏野菜のラタトゥイユがあります。

総評

 長崎の地物にこだわって料理された数々。
1つのコースの中にしっかりとしてストーリーがあり、最初から最後まで満足できるコースとなります。
また、仕出し弁当やオードブル盛り合わせも大変満足いく一品となっております。
季節を変えてまた訪れたい、そう思わせる素敵なお店でした。
願わくば今度はカウンターで味わいたいです。

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