【趣味の話題】中高年アマチュアバンド活動の実際②
こんにちは。とおるです。
こちらの続きです。
前回の最後にバンド活動における悩みというかあるある的なものを、と書いたのですが、よく考えるとそこまでガッツリバンド活動してたわけでもないので路線変更して、タイトル通り中高年になってからのバンド活動で何をしたか、どうだったか、を僕の経験から紐解いていこうかと思います。
ちなみにこのトップ画のギター、MusicmanというメーカーのAXIS EXという今は生産されてないギターなのですが、僕も色違いですが1本持っています。ということで即採用しました笑。
今では定価（14万ぐらい）以上に高騰していて買っといて良かったと思う今日この頃です。日本製で作りもしっかりしてますしね。
元々のモデルであるEVH Signature（定価40万＆アメリカ製）は既に100万近い個体も出てきてます。
あ、EVHはもちろんEddie Van Halenのことです。
昨年の紅白でも話題になったBzの松本さんがEVHのピンクを一時期使っていたためピンクが日本だけ馬鹿売れしたという話も有名ですね。40万ぐらいするギターが飛ぶように売れるんですから、いかに当時は景気が良かったかわかります。(ちなみにバブル崩壊直後ぐらい)
これ、何でも松本さん本人の個体は行方不明になってたらしいのですが、20年振りに見つかったのだとか。
廉価版であるAXIS EXにもピンクがあるのですが、やっぱりこの色だけめちゃくちゃ相場が高いです。笑
ピンクじゃなくともEVHは欲しいと思ってますがいつになることやら。なんせ今や80万～100万ですもんね。笑
ちなみにEVHでいうとこの後のPeavey WolfgangとかFender傘下になってからのWolfgangやStripedシリーズも所持しているのですがやっぱりMusicmanが僕の中では一番です。
（一体何本ギター持ってるんだ・・・）
まず中高年になって最初にバンドに加入というか音楽活動を再開するにあたって考えたのが「僕ってギター殆ど弾けなくね？」ってことでした。
大学デビューで数年やって30代は殆どギターを弾いていなかった、というブランクがあるのですから当たり前で。
で思いついたのが「ベース転向」なんですね。
当時で20年以上ギターを弾いてはいるもののベースを弾いたことは全くなく、当然ベースも持っていませんでした。
知らない人は知らないかもしれませんので捕捉すると、ギターの（太い方の）6～3弦とベースの4弦～1弦は、レギュラーチューニングであれば音の配列が一緒です。
（ベースのほうが１オクターブ低い）
ギターってとりあえず6弦5弦の音を覚えないとコードを弾けないので（ルート音が6弦5弦ってコードが殆どなので）6弦5弦の音はだいたい覚えてる人が殆どだと思います。そこさえ覚えちゃえば並行移動すればいろんなコードが弾けるんで。
4弦3弦は6弦5弦と2フレット先がオクターブの関係、っていうのも少しギターをかじった人なら分かると思います。
同じ事が5弦3フレと3弦5フレにも言える。3弦と2弦だけインターバルがズレる。
つまりギター弾けるならベースも弾けるじゃんという単純な発想でベースでの加入を模索したわけです。
弾いてみたかったというのもありますけど。
もちろんベースも買いました。
で、ベースを持って最初に加入というかスタジオでの練習をしたのが
「怪しい50代のおっさん率いるバンド」
でした。
確か掲示板の募集に僕が申し込んだんだと記憶してます。
色々話が盛り上がってLINE通話でその50代の知らんおっさんと2時間とか話した記憶があります。うん、今思うとキモイ。笑
今となっては何をやったか殆ど覚えて無いのですが、お家の離れにスタジオ的なものがあるという人で、ここで1ヶ月に1回2回ぐらい練習するメンバーがいるし、そこで練習するならスタジオ代もかからないから、ベースもいないんで混ざりにおいでよ、と。
ということでホイホイ付いていったわけです。
出会い系で「ご飯奢るから会おう」みたいな感じですかね笑。
ということで伺ったのですが。
なんやら怪しい雰囲気なんですよ。
まず、お家の表札と聞いていたお名前が違います。
例えば聞いていたのは「田中」さんだったとしたら
お家の表札は「橋本」みたいな。
「自分の家」だと言ってたので
ここが田中さんちで間違いないはず。
で、バンドメンバーの皆さんも「田中」さんと呼んでるわけです。
でもここ橋本さんちだよね？
？？？と思いながらツッコむことも出来ず楽譜を渡されます。
ちなみに僕、楽譜読めません笑。
タブ譜やコード譜なら、と事前に言っておいたんですけど・・・
確か70年代歌謡曲とか邦楽ロックとかだった気がします。
とりあえずコード進行だけギターの人に聞いて基本ルート弾きで合わせる感じで。
【ルート弾きとは】
例えばコードで「C（ドミソ）」とあればCの音（ド）が「根音（ルート）」なのでC（ド）をひたすら弾くこと。
Cm（ドミ♭ソ）でもC7（ドミソシ♭）でもとりあえずC（ド）を弾いておけばいい基本テクニック。
とりあえず合わせていくわけなんですが、もともと田中さんから「ギターの人は凄い人」と聞いてて、どうやらハウスバンド（ライブハウスの専属メンバーみたいなの）に所属してるということだったのですけど・・・
実際の演奏を聴くと・・・微妙・・・でした。
まあ出会い系でいうところの「私めちゃくちゃモテるんですよぉ」からの「ク○デブス」が来たみたいな感じでしょうか。
「決して美人とは言ってない」的なやつでしょうか。はい。
まあ練習なんで本気出してなかったのかな。笑
で。
1曲通して合わせたぐらいで落ちついてきたら、
周りが見えてきまして。
あることに気づいたんです。
マイクスタンドが
凄くカラフルなんですよ。
良くみると
がぐるぐると巻き付けてありましてですね。
良くみたらこのリボンというかステッカーが至る所にちりばめられておりました。
そうかぁ。。。
そういうことかあ・・・
そうか、がっかり。
ですよね。これって。
あ、いや、この商品、販売元によれば
ということらしいので。
会場設営で使ったのかもしれませんよね。
・・・きっとそうだよね。
効果バツグンなんだし。
で、しかもですね。
リーダーの田中さん、
ほとんど何も弾かないし、歌いもしない・・・
って事に気づいたんです。
「俺、キーボード兼Voだから、とりあえずサァ」
みたいなことを言ってて・・・
何このおっさん。
さて。
ここでまとめてみましょう。
・リーダーは怪しいおっさん（50代・田中さん）
・表札とお名前が違う（自分ち、と言ってたはず）
・ギターの人凄い人って言ってたけど微妙
・あらゆるところに3色が（そうか、がっかり・・・）
・で田中さん何も弾かない、ほぼ観てるだけ
んーここまで満貫？いやハネ満かな・・・
個人的には3色で倍満な気がしますけど。
1時間ぐらい滞在したところから帰りたくて仕方がなかったんですけど、なかなか言い出せない雰囲気でして。
そしたらですね。
田中さんとギターの山本（仮）さんが口論し始めましてですね。
田中「・・・山本くんそこ間違ってる」
山本「あーごめん。練習できてなかった」
田中「練習してこいって言っただろ」
山本「俺も忙しーんだよ！」
田中「何が忙しいだ！なんだその口のききかたは！」
山本「おっさん偉そうにすんじゃねえよ何も弾けないのに」
田中「何だと～！」
もう取っ組み合い寸前になりまして。
当たり前ですけど僕はドン引きしてて、
ドラムの人が見かねて
ドラム「田中さーん、とりあえずやりましょうよぉ」
田中「でも山本が練習してきてないじゃん」
山本「大丈夫だよ」
田中「大丈夫じゃねーよ！」
ドラム「まあまあまあ、今日は新人さん（僕のこと）もいるし収めてくださいよぉ」
田中「お、そうだな」
山本「ごめんなー、このおっさん短気でさぁ」
田中「何だと！」
ドラム「おーい笑」
まあこんな感じでなんとか2時間ぐらい耐え忍んだわけでございます。ていうか僕も練習してきてなかった（楽譜貰ったのその場だし）んだけど、多分ベース聞こえてなかったんだろうな。うん。笑
初めて練習に参加したバンドで取っ組み合い寸前の口論されたんなら流石にもう数え役満ってことでいいですか？笑
しかもみんな腕が微妙（人の事は言えない）だし田中さんは怪しさ満点だし3色が大好きみたいだし。そのうちこの仏壇買えとか言ってきそうで怖い。
ということで2時間ぐらい経って
とおる「あ、すみません、そろそろ帰らないと・・・」
田中「あ、そうなの？もう少しいてよ」
とおる「あ、いや、嫁を待たせてるんで・・・」
田中「あ、なら仕方ないね・・・」
とか何とかいって無理矢理抜けてきました。
もちろん、
とおる「田中さん、今日は練習参加、お世話になりました。楽しかったんですが、ちょっとケンカされたりで怖かったのと、皆さんが上手すぎてちょっとついて行けなさそうなんで、申し訳ないんですけど他の方を探されてください。ありがとうございました」
と連絡してLINEブロックしときました。笑
現場からは以上です。
・・・あれ？
いつもの体験談みたいになってしまった笑
※ 多少フェイクは入ってますが概ね実話です
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