くつくつほうしと靴(シューズ)と彰
じめじめとして暑い。渋谷はなぜだかいつもより人が多い気がする。東京でのこのライブも、もう何回目だろう。
2024/4/25(木)20:40〜「あるあるサクセション」
@ ヨシモト∞ホール
出演
ニッポンの社長 辻󠄀
ロングコートダディ 堂前
シカゴ実業 山本プロ野球
大自然 ロジャー
kento fukaya
ビスケットブラザーズ きん
ケビンス 仁木
トニーフランク
今回は、ほぼ、というか仁木さん以外?大阪から出てきたメンバー。このライブでは、毎回座り位置をその時の気分で決める。大阪でやっていた時はここでしたよという話もしていた。このライブの歴史の深さと仲の良さがうかがえる。まだ今みたいにみんながショーレースで活躍していたり、人気も今ほどではない頃からずっと続いている。そういうの、いいなあと思う。
『仲間』ってなんだかあつくるしいというか、胡散臭いというかそんな気がする。でも、『濁』というライブもそうだけど、みんなで売れるぞー!って仲良くも切磋琢磨してきたメンバーは仲間だなあと思う。みんな真剣で泥臭くやってきたからこそ。そんなに打ち込めるものがなかったわたしは、いいなあと思う。
いつもそうだけど、自分の芸でキャラクターで食っていくってすごいなあとしみじみしてしまう。大喜利ライブは当たり前だけど思いつかなかったら終わり。思いついてもウケなかったら終わり。次は呼んでもらえない。今回ウケても次のテーマではウケないかもしれない。そういう中で毎回イキイキと輝いているのって本当にすごい。それが芸人さんなんだけど、毎回そういう視点で見て感動してしまう。
すごいでいえば、年齢も若く吉本にも途中から入ってきた仁木さんがこのメンバーに入って、互角で戦っているのもすごい。最近堂前さんが主催する大喜利ライブにも何回か呼ばれている。すごい。あんまり注視してこなかったけど、回答を考えている時に口がよく動いていた。何かをぶつぶつ言っているようだった。
回答の考え方、視点や角度なども違うんだろうなあと思うとおもしろい。いくつか大喜利講座みたいな動画をYouTubeで観たことがある。堂前さんにもいつか教えて欲しい。天才の思考法は知りたい。どういう風にものを考えるか、捉えているのか。
今回はやたら点をがんばって描いているなーと思ったら、スニーカーから永遠に砂が出てくる、の砂だった。そう、今回のお題は『靴』。あるあるサクセションは、ひとつのお題にまつわる『あるある』を回答していく大喜利ライブ。
堂前さん、点描きがちな気がする。他のライブでも何回かみた気がする。あとは言葉は全てしゃべって、最後にフリップに描いた男の子の絵を出すのがおもしろかった。かわいくてちょっと生意気っぽい男の子の表情。堂前さんは微妙なニュアンスも描くのがうまい。絵大喜利は間違いない。
あとはフリップ使わず、靴をつっかけてトントンして履こうとしながら、家を出る人を実演していたのもよかった。脚長い。小学生くらいの時よくやっていた気がする。それから学校の机で短い脚の下に足入れる、ってやつもみんなあるある〜と共感していた。この絶妙さよかったなー。忘れてたけどあったよねってやつが出るのも、このライブの醍醐味だと思う。
関係ないけど紅しょうが稲田さんがいたら、女性視点もあっておもしろかったかもなーとか思った。ヒールとかたしか出てきてなかったと思う。
わたし的1番笑ったのはきんさんの、くつくつほうし くつくつほうしって聴こえると思ったら、これがとまってた、と出した木の幹に靴のシルエットを書いたやつ。きんさん自身も笑ってしまっていたし、そのくだらなさがすごくよかった。きんさんの笑い方は本当につられてしまう。
忘れていたけど、堂前さんの靴(シューズ)と彰もよかった。すぐに青春アミーゴが頭に流れた。それを出すときの堂前さんの顔がたのしそうなのもよかったな。
メンバーやお題によってもいろいろな化学反応が起きるこのライブ。また行きたいな〜。