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どこでもおでかけDJセットにDDJ-FLX4を

既存のシステムに新しいのを組み込むって、どの世界でもなにかとトラブル発生しがちですね。

これまでの「どこでもおでかけDJセット」

基本構成

  • コア:iPad(ハブ経由で給電)

  • DJコントローラー:Numark Party Mix LIVE(モバイルバッテリー2より給電)

  • Lightningハブ:ポート(USB-A 2.0/ USB-A 3.0/ Lightning-給電用)

  • ストレージ:USBメモリ 32GB

  • モバイルバッテリー1:ハブへの Lightning給電用

  • モバイルバッテリー2:DJコントローラーへの給電用

  • DJコントローラーとモバイルバッテリーの接続:12V 5A PDトリガーケーブル


ざっくり接続図

 こんな感じでつないでいた。

従来の「どこでもおでかけDJセット」接続図

 DJコントローラーへ十分な給電を行っているため、モバイルバッテリーが生きている限り、このセット単体でどこでも稼働できるのがポイント。


DJコントローラーをDDJ-FLX4に置き換える

DDJ-FLX4に置き換える場合の変更点

 一番大きいのは、PCとの接続が USB-Cケーブルになったこと。最初はこの USB-Cの片側を USB-Aに変換し、単純に「どこでもおでかけDJセット」の Party Mix LIVEを置き換えて動けばと考えていたのだが、そもそも「USB-Cを USB-Aに変換」することは、USB規格として認められていないというか禁止されているというか、禁忌らしい。
 まあ、それができちゃうコネクタが日本のアリエク「Amazonマケプレ」にゴロゴロしているので、USB-Cポートを持つ Lightningハブも含めていくつか買ってみた。


USB-Cポートを持つLightningハブ

 最初に購入したのはこれ。

 CtoA変換が禁忌だとすれば、ちゃんとハブになっている分だけ何かしらの対策がされていることを期待して購入したが、結果はダメ。Lightning-給電ポートに接続したモバイルバッテリーも USB-Aに接続した USBメモリも機能するが、DDJ-FLX4だけが rekordbox4 for iOSから認識されない。同様に、djay PRO AIでも反応が無い。


USB-CをUSB-Aに変換するパターン

 USB-Cメス to USB-Aオスの変換コネクタで OTG対応のものを 3種類試した。

 結果はどれもダメ。DDJ-FLX4が rekordbox4 for iOSから認識されない。同様に、djay PRO AIでも反応が無い。


USB-C to USB-A変換コネクタを用いた接続図

 やはり CtoA変換は許されないのか……と思ったが、Windows相手には普通に機能してしまう。ついでに家を探したら USB-C - USB-Aなケーブルが見つかってしまい、これも Windows相手には機能した。
 USB-Cポートを持つ iPhone/ iPadや macを持っていないので試せないが、買ったコネクタの 1つには「mac対応」と書かれているものもあったので、ひょっとすると iOSでは使えない、ということかもしれない。


USB-Cハブの出口をLightningに変換するパターン

 家にあった USB-Aと USB-Cのポートを複数持つ USB-Cハブの先っちょを Lightningに変換してみるのはどうか?と思い試してみた。

 残念ながらこれもダメ。DDJ-FLX4が rekordbox4 for iOSから認識されない。同様に、djay PRO AIでも反応が無い。

USB-C to Lightning変換コネクタを用いた接続図

 こうなると、DDJ-FLX4はハブを通すと使えないのではないか?といったところに落ち着く。


Bluetoothでもつながるよね?

 DDJ-FLX4はコントローラー本体に給電しておけば、rekordbos4 for iOS内のメニューから Bluetoothによる iPadとの接続が可能ではある。
 が、この場合は DDJ-200と同様に音の出力が iPad本体からのみになってしまい、イヤホンジャックからステレオ線を引き出して「右がマスター、左がヘッドホン」みたいな接続をせざるを得ない。つまり、モノラル出力になってしまう。
 なお、一旦 Bluetooth接続ができてしまえば、rekordboxを終了して djay PRO AIを起動してもちゃんと DJコントローラーとして反応してくれるが、僕がステレオ効果を有効に使えているかどうかはともかく、なんか悔しいので Bluetooth接続は無しの方向で。


試しに直結してみよう

 USB-C - Lightningケーブルで DDJ-FLX4を iPadに直結した場合、それだけではパワー不足で使えないが、十分パワーのあるモバイルバッテリーを DDJ-FLX4の給電口に挿しこんでやると認識した。iPadも、ついでに給電されている様子だ。

「どこでも」ではないおでかけDJセットの接続図

 ただこの場合、USBメモリが使えないので iPad本体のストレージに楽曲データやら何やらを置く必要がある。僕の iPadはストレージが 32GBのモデルだが、現状での空き容量は 8GB程度。iOSとシステムデータが意外と多い。
 320kbpsの MP3で、45分ネタのセトリを 2つとテスト用 60分曲を 1つ入れた USBメモリの使用容量が 600MB程度だったので、毎回 DJしに行く度に中身を適切に入れ替え、iPadには必要な曲データ以外は常備しない運用にすれば、8GBの空きスペースは当面十分に思える。あとは DJアプリのデータベース等がどの程度大きくなるか、次第か。



というわけで、「どこでもおでかけDJセット」は Party Mix LIVEを DDJ-FLX4に置き換えても、「おでかけDJセット」としてどうにかなりそうです。
ただ、DDJ-FLX4には当然外付けのスピーカーが必要なので、お花見DJとかピクニックDJとかをやろうとすると、「どこでも」というわけには行かないかもしれません。
まあ音量音質にこだわらず、今手元にある小型スピーカーとスピーカー用のモバイルバッテリーを持っていけば、雰囲気くらいは出せるかも?
お店などの現場に行くときは、お店の機材の RCA差し込み口を1つお借りすればよいですし。
別件ですが、今回初めて rekordbox4 for iOSと rekordbox7を少し触ってみて、djay PROほど Windowsが差別されている様子がないので、DJソフトをどうするか? 問題が出てきています。

それでは、今回のお話しはここまで。
長文お付き合いありがとうございました。

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