見出し画像

DJソフト、何使う?

DDJ-FLX4を手に入れたことで新たに rekordboxが選択肢に追加されたので、ちょっと考えてみました。


DJソフトとして何を使うの?

djay PRO系を使い続けるか?

 個人的には「初戦をともに戦った」という思い入れや、サブスク1年分はすでに支払ってしまっている事実、あと外部ストレージで曲データを持てるという 3点で、djay PRO系に未練はある。
 未練はあるのだが、それ以上に大きな難点がある。曲の解析情報や CUEポイントなどのデータを、Windows版 djay PROと iOS版 djay PRO AIの間で同期する方法が今のところ見当たらないのだ。
 同期の問題はかなり前からオフィシャルのユーザコミュニティ掲示板で話題にされているが、ようやく iOSと macOS間での対応がされたのみで、Windows版への対応は正直期待できない。
 iOSと macOS間の同期は iCloudを経由することで可能になったらしいが、僕は iPhoneユーザでも macユーザでもない。このため、出先で何かの合間に CUE打ち作業をするためには、iPadを持ち歩く必要がある。
 DDJ-FLX4をシステムに組み込む場合、USBメモリが使えず iPad本体のストレージにライブラリ等のデータを持つことになる。そうなると、djay PRO系でなければ出来ないことは NEURAL MIXくらいになってしまう。(これも、名称が違うだけで serato DJ Proや rekordboxでも似たようなことは可能らしいが)
 djay PRO系にこだわる理由がかなり薄くなってきた。


serato DJ Liteは?

 serato DJ Liteは正直ほとんど触ったことが無いが、serato系はかなりの歴史があるソフトという話しは聞く。
 家で基本的な練習する分には多分 Liteでも問題ないはずだが、1曲あたりの CUEポイント設定可能数が少ないとか、自分のプレイを DJソフトの中で録音する機能がないなどの機能的な制限はある。

https://www.soundhouse.co.jp/howto/dj/select-dj-software/index.php#:~:text=Serato DJ Lite と Serato DJ PROの違いとは?

 これらのいくつかは工夫次第で何とかなると思うが、PCDJソフトとしてフル活用しようと思うとこの微妙な制限がストレスになってくるのかもしれない。
 ただ、Pro版を使うためのコストは djay PRO系や DDJ-FLX4を持っている状態での rekordboxと比べてかなり重い。serato DJ Proにも HardwareUnlock的な仕組みはあるらしいが、DDJ-FLX4も Party Mix LIVEも対応していないので、僕の環境で Pro版を使うにはサブスクなり買い切りなりの追加コストを受け入れなければならない。


rekordboxどうなの?

 DJプレイモード(Performanceモード)については、DDJ-FLX4による HardwareUnlockのおかげで「Free PLUS」というライセンス状態になっている。djay PRO/ PRO AIよりは多少制限があるかもしれないが、ほぼ気にしなくて良い。
 試しに CUE打ち作業をやって気づいたのだが、作業効率が djay PRO系より大きく上がる。djay PRO系では一生懸命ジャストの CUEポイントにマーカーを合わせるため、ジョグホイールで微調整したりマウスでちょこちょこ動かしたりしていたのだが、rekordboxでは一番近い拍に自動でクォンタイズされるようだ。これは僕のような初心者にとっては、非常にありがたい。
 問題は DDJ-FLX4の接続問題から、メディアストレージを iPad本体に持たねばならないという点だ。
 rekordboxは「Cloud Library Sync」機能をサブスクして有効化すれば、楽曲データや曲の解析結果、CUEポイントなどをクラウドを経由して同期できるようだが、現場が常に電波良好とは限らないのでクラウドやストリーミングは出来れば使いたくない。
 ただ、「どこおでDJセット」としては機能するので、あとはデータの持たせ方の問題か。


もっと「どこおで」

Androidも活躍できる

 Cloud Library Syncではなく Mobile Library Sync機能を使えば、サブスクを追加してクラウドストレージを使う必要がなく、また Windows/ iOS/ Android上の rekordboxで打った CUE情報やプレイリスト、解析データなどは、同一ネットワーク内にある他の機器の rekordboxと同期させることができる。
 これなら、普段の作業は Windows上で行い、日々 Androidと同期しておくことで突発的な外での待機時間でも Pixel 8上で CUE打ちができる。当日は必要なデータだけを iPadにエクスポートして現場に向かう、という運用は相当便利で快適だと思う。


iPadのストレージ現状

 これは前回の最後の方で触れたとおり。

僕の iPadはストレージが 32GBのモデルだが、現状での空き容量は 8GB程度。iOSとシステムデータが意外と多い。
 320kbpsの MP3で、45分ネタを 2つとテスト用 60分曲を 1つ入れた USBメモリの使用容量が 600MB程度だったので、毎回 DJしに行く度に中身を適切に入れ替え、iPadには必要な曲データ以外は常備しない運用にすれば、8GBの空きスペースは当面十分に思える。あとは DJアプリのデータベース等がどの程度大きくなるか、次第か

「どこでもおでかけDJセットにDDJ-FLX4を」より

 僕の家の環境では、WindowsPCと iTunesを使用して CDから音楽データを取り込んで分類し、曲データそのものは NASに置いている。ここから、セットリストの曲を USBメモリにコピーし、iPad上の djay PRO AIで CUE打ちしていた。
 2024年8月30日現在の僕の iTunes音楽ライブラリのデータ量を確認したところ、約18GBだった。rekordboxのデータベースがどれほど成長するかわからないが、4割程度の曲を iPadに入れっぱなしにできる計算だ。
 あとは、嫁氏のゲームがあまり増えないことを祈ろう。


次回のおでかけ予定

 次のチェックポイントとして、一門会 会長の生誕祭が9月に予定されている。
 会場はいつも練習会でお世話になっている Storageさんで、DJブースにある機材は「XDJ-RX3」だ。おそらく rekordboxから USBメモリにきちんとデータをエクスポートしていけば、事前準備した CUEポイント等も使えるのではないか?
 一応先輩にも確認を取ったが、PCDJセットを持ち込んでのプレイも可らしい。RCAの口を1つ借りられるか聞いてみたところ、「1口でも2口でも」との返答があった。
 当日は念のため、USBメモリと新「どこおでDJセット」の両方を持って行こう。



というわけで、当面は rekordboxを中心に使ってみたいと思います。
djay PRO系は Apple文化圏にすっぽり収まっていないと、なかなかフル活用できているとは言い難いのが悩みどころです。Apple Musicにも入ってないので、なおさら。

そんな感じで、今回はここまで。
長文お付き合いありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!