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DesignShip2018 Day1 セッションレポ

こんにちは、デザイナーのみゆきちです。

ずっと楽しみにしていたDesignShipに行ってまいりました!ひとまず忘れないうちにざっくりまとめです。
※随時丁寧に追記していくのでご了承ください🙇‍♀️

「核拡デザイン」を探求し続けて 中西 元男さん

デザインは「情報として伝わり、価値が認められて成立するもの」。
ただし、伝え方がどうか、ということではなく、「伝えるに足る価値をどう作るかが重要」。

そうおっしゃっていた中西先生はバウハウスのシステムを取り入れている桑沢デザイン研究所を経て早稲田大学にてデザイン研究所を創設し、それが今代表を務められているPAOSの原点ということでした。

人間力は「体力+知力+感力」、経営資源は「体力+知力+魅力」。現代における一流企業とは、量的価値ナンバーワンではなく、存在価値オンリーワン企業である。いかに尊敬に値する企業になれるか、を考える時代になってきている。

トイレの美しさに向き合い続けて考えたこと 大塚 航生さん

TOTOにお勤めの大塚さんからは、わたしたち普段何気なく使っているトイレのデザインのお話しでした。

「便器」は陶器でできている。今でも職人さんの手で作られるので、デザイナーは素材も考慮してデザインをしないといけない。デザイナーが叶えたいことを共感してもらうには、対話などで地道に信頼関係を築くことが大事。「ウォシュレット(機能便座)」は毎日使う違和感のない「普通」であることが大事で、それには「設計的な視点」と「バランス感」が必要。プロダクトの一部の部品含めすべてを理解し、最強の折衷案を考えられる力がバランス感である。
プロダクトデザインをお客様が「良い、美しい」と思うのは、「確からしさ」の中にある安心感や美しさである。「確からしさ」はこれからの時代も変わらない感覚で、機能をすべて理解することでぴんと来る感覚。

トイレがこんなに深いとは...と感じたセッションでした。改めて細かいところまでよーく観察してみよう...

魅力を伝えるストーリーのつくりかた・つたえかた きよえ氏さん

mamariのデザイナーであるきよえ氏さんからは、リブランディング後の物語のお話しでした。

継続的に良いサービスを提供することで10年続くブランドになるが、作り手が変わっていくことはよくある。一方でブランドが伝言ゲームになっていると実感や納得のないまま作り手同士で中途半端に受け継がれることになるので、老舗を参考に「伝統を、ブランドを守る覚悟」を強く持てるように取り組みを行った。
取り組み例
・月1で全社員対象の、一つのテーマに対してアイデアや意見をシェアする
・課題を解決したいときに、作り手でチームを作って解決を行う制度

IoT時代における新しい音声体験のデザイン 京谷 実穂さん

Voicyのデザイナー京谷さん。豊かな生活とはなにか?を考えたとき、スマホという箱にとらわれるのではなく、当たり前の生活の中で情報が得られるようにしたい、という思いがあるとのこと。

手の操作や目線の集中を必要とせず、老若男女が情報を得られる音声を使ったプラットフォームの体験をデザイン。アプリのVoicyは一部のプロダクトで、目標はIoTで音声で操作できるプラットフォームを増やすこと。GUIとスマホは1media for 1formatだけど、VUIなら家電などと1media for multi formatになりうる。

また、アプリVoicyを解析してわかったことも。

・声には好きが集まる(アンチからファンへの変化がある)
・音声は何度聞いても好きになれる
・音声は習慣化する(リスナーの1日Voicy視聴時間40分)

私自身電車のなかでスマホに夢中になっているたくさんの人を見ると、寂しい感覚があり、Voicyのプラットフォームが拡がることで、よろい身近な人とのコミュニケーションが増えていくといいなあという風に思いました!

SENSORY EXPERIENCE DESIGN 感覚を鍛え、感性を磨く-デジタル時代の生涯教育 阿部 雅世さん

このセッションは自分でも実践できそうな学びがたくさんあってほくほくしました...!

体験デザインは「視、味、嗅、触、聴」で構成され、とくに「みる」は「観る」「診る」「見る」「視る」に分けられる。中心視野意識してみているもの周辺視野無意識にみえているもの。大人になると中心視野の焦点がどんどん狭くなり、子供と比較して自分に関係ないものを排除することが多い。
そんな大人の焦点を広げようという教育プログラムがDesign Gymnastics A.B.Cで、公園などで自然が自然に作り出すA,B,C...の文字を探してみようというもの。

普段いそがしさを理由に観察ってしなくなるもので、、このセッションを聞いて改めて観察をしてみたくなりました。阿部先生に教わりながらやってみたいですが、まずはすぐに近くの公園で自分でやってみようかな!

クリエイティブを競争力に デザイナーを10倍輝かせる組織作り 佐藤 洋介さん

サイバーエージェントの佐藤さん。デザイナーの成長、デザイン組織づくりについてのお話しでした。

デザインマネジメントのポイントは3つ。
①働く環境
「競争」で「承認」。
デザイナーロワイヤルを開催し、周囲にスキルをドヤれ、周囲とのスキル差を認識できるようにした。
②組織への浸透
リブランディングを行い、全員がクリエイティブの質を意識し基準を統一できるように改善。
アベマくんのかにぱんを大量につくってさばくのが大変だった笑
会社の全トイレにもロゴの入ったトイレットペーパーを置き、なんとなくの時間にもクリエイティブを意識できるようにした。
③理解
デザイナーはセンシティブな人材。デザインに関する指摘が自己を否定されているように感じてしまうから、フィードバックは感想ではなく意図を伝えるものであると、組織に根付かせた。

デザイン組織のデザインは会社によってさまざまですが、デザイナー個人を大切に扱う優しさが感じられました。

ビッグデータから導き出されるビジュアルトレンド 宮本 哲也さん

ストックフォトのサービスを運営している宮本さんからは、検索などのデータから写真のトレンドの変遷の紹介がありました。

現代はAuthentic(嘘くさくない)な写真がユーザーに求められている。ユーザーは自分に関係のないビジュアルを排除する力やスピードが上がっているため。
一方で、フォトグラファーの中ではAuthenticはプロとアマの差が縮まりがちなので、次の時代の流行として、セカンドルネッサンス(過去の芸術品から演出された美しいスタイル)やDEATH OF AUTHENTICITY、DARK STILL LIFEなどのアンチAuthenticが想定されている。

現代の流行はわかりつつも、次の時代の主流がわかって、さまざまなクリエイティブにも活かせるような気がしました。

ライブにイノベーションを起こすUXデザイン 柘植 秀幸さん

ヤマハのデザイン研究所でデザイナーをお勤めの柘植さん。昔バンドでボーカルをしていた私にとっては胸熱でしかないお話しでした!

後日追記します

越境するデザイン 田川 欣哉さん

デザインエンジニアリングのトップの田川さん。そんな歴史があったんや!と思う過去のお話しも聞けました。

後日追記します


Day2もたのしみです!!

サポートいただけたらものすごくよろこびます!!活力!!