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自己開示できる人が羨ましい

私は自己開示することが苦手。特に自分の恥ずかしい部分とか過去の失敗談を人に話すのがものすごく苦手。要するに見栄っ張りなのだと思う。

自己開示できる人は人との距離を縮めやすいとか信用されやすい、とかっていう話は本当にそうだと思う。私自身も、私に自分のことを色々と話してくれる人のことは老若男女問わす好きになりやすいし、一緒にいてとても居心地がいいと感じる。
でも私は自分の話をするのがすごく苦手である。だからたまに「聞き上手」とも言われるし、逆にポジティブ長所のように表現してくれることをありがたく思う。

前職で永遠の少女みたいに天真爛漫で、出会った当時40代くらいの女性がいた(名前は仮にRさんとする)。Rさんはいわゆるバツイチで、当時高校生の娘さんと実家に住んでいた。Rさんが就職したのはバブルの時期で、女性は男性社員のお嫁さん候補として一般職で入社し、20代前半で結婚→寿退社するのがデフォルトだったそうだ。Rさんも例に漏れず、そして特に疑問を持たず、20代前半に条件の良い人と結婚して寿退社をしたらしい。後にその「条件の良い人」は躁うつ病になってしまって小学生の娘さんを連れて離婚することになる。

Rさんはその事実もあっけらかんと話すし、「もう大変だったのよハイになってる時期は一日にものすごい金額の買い物とかしてきちゃうしさ」「元夫と会うなんてとんでもないわよホームから突き落とされたらこわいじゃなーい」などヘビーな話をごく普通に、特別親しいわけでもない小娘の私なんぞにも普通に話してくれるのだ。

実際には誰にでも話している内容なのかもしれないし、Rさんにとっても大したことないと思っている話なのかもしれない。でも、そんな話をしてくれるRさんのことをすごく好きだった。

(もう一人すごく自己開示が自然にできて、自然に人から慕われて輪の中心にいる超絶キャリアウーマンの話もいつかnoteにかきたいと思う。)

実は私もRさんと同じく離婚を経験し、現在シングルマザーである。小学生の娘と実家暮らしだ。
Rさんの話をよく聞いていたので、シングル家庭に偏見も同情もなく、ただただ娘さんと仲良く友達みたいで毎日楽しそうだなと思っていた。だから自分が離婚することになってもそれほど深くは落ち込まず、まあこうなってしまったことは仕方ないからRさんみたいに明るく普通に生きていこうと思えたのだ。Rさんには全然関係のない話なのだけど、私はとても感謝している。

私も社会の役に立つべく、自分の体験談もどんどん開示して誰かの心を軽くすることができたら・・!なんて一丁前のことを考えることもある。だけどなかなかできない、その根本には「自信の無さ」と「劣等感」が影響しているのだと思う。
こんな話をしてどう思われるんだろう?とか自意識過剰にも思っているし、子供がひとり親家庭の子なんて言われるのはなんか嫌だって思うし、世の中の結婚したほとんどの人が上手く家庭を築いて両親揃う家で子育てをしているっていうのに・・という劣等感。この「自信の無さ」と「劣等感」は私の中でかなり根深いのだ。

だけど、こんな話をnoteに書いて(誰も見てないかもしれないけれど←)、公開している自分にはものすごく進歩を感じている。
この人のこんなところが羨ましい。自分もこんな風になりたい。
これを言語化して記録に残している自分のことは少し好きだ。

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