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太鼓について伝えたいこと(FC今治応援)

初めましての方、いつもお世話になっている方、こんにちは。焚火マンと言います。
僕は今、FC今治ホーム戦で太鼓を叩いています。

サポ友さんとXのやり取りの中で「これはちゃんと伝えておきたい」と思ったことがあったのでnoteを書いています。
※あくまで僕個人の気持ちとして書かせていただいています。

太鼓について、いい音を出すよりも勝ちたい気持ちが大事だという話が出ました。
僕の回答としては、以下の通りです。

・勝ちたい気持ちは大事だが、それも含めて「良い音」を出すことが太鼓の使命(だと僕は思っています)

「勝ちたい」気持ちを込める。
これはもちろん1番大事です。
ただ、Xの文字数では言いたいことがまったく伝わらないため、少し感情的な返答をしてしまいました。この件については言葉足らずで反省していますし、ここでその補足をしたいと思います。
誤解を招くことなく、僕の想いを知ってもらいたいので。

今回やり取りをしたサポ友さんにということでなく、この件は以前からしっかり書いておきたい、伝えたいと思っていたことなので、FC今治サポさんみんなに読んでもらい、感想などお聞き出来たら嬉しいです。
今回のやり取りは良い機会だと捉えています。
良かったら読んでみてください。
※僕が叩いているのはフロアタムという太鼓ですが、便宜上、以降も「太鼓」と記載します。

◯太鼓には叩き手の感情が出る
何度も書きますが、太鼓に「勝ちたい」という気持ちを込めて叩く。
これは、もちろん1番大事です。
ホーム相模原戦から叩かせてもらってますが、ここだけは絶対にブレずに叩いてきました。
何故なら太鼓を叩き始めてすぐ、太鼓の音には叩き手の感情がダイレクトに出ることに気付いたからです。
試合に負けそうな時、点が入らない時、叩き手の
気持ちが弱くなれば、弱々しい音が。
その逆に勝ちそうな時、強い気持ちで叩いている時は力強く頼もしい音が出ます。

◯チューニングの重要性
ただし、それは良い音(叩き手の納得する音)が出ていることが大前提です。
どんなに叩き手が「勝ちたい」と強い気持ちで叩いても、しっかり良い音が出ていないと、ただの気の抜けた音が鳴り響くだけなのです。
そして、気の抜けた音でゴール裏の仲間たちを鼓舞出来るわけがなく、気持ちよくチャントを歌えるわけが無いのです。
ここだけは分かって欲しいと思っています。
これは絶対に譲れないところです。
良い音を出すための努力(調律:チューニング)から、太鼓隊の戦いは始まっています。

チューニングは必ず開場後、ゴール裏に陣取ってから行います。
なぜなら、家で調整しても意味がないからです。
スタジアムは外にあります。
その日の気温、湿度で太鼓の状態が微妙に変わり、それが音に影響します。
なかなか思うような音が出ない時もありますが、入り待ちまでには音を整えておかないといけません。
※長くなるのでチューニングの仕方は割愛します。

◯叩き方
叩き方は人それぞれですが、どんなに気持ちを込めてもただ思い切り叩くだけでは、人の心に響く音は出ません。
腕がちぎれるくらい熱く叩いても、ただ力んでしまうだけで、いわゆる「硬い音」が出てしまい、人の波に飲まれて消えていくのです。

しっかりと音を響かせるために、僕は腕の振りを気にしながら、鞭のようにしならせることを意識しています。
(鬼師匠にはまだまだと言われます。僕もまだまだ伸び代だらけということです)
熱い想いを持ちながら、常に冷静にしっかりと叩かないと、叩き手としては半人前以下です。

テンポも大事です。アシックス里山スタジアムはメインスタンドに屋根があり、メインスタンドの手拍手は反響もあって相手チームへの圧力がすごいです。
屋根の力は先日の北九州遠征した皆さんはじゅうぶん理解されてると思います。
ホーム戦ではメインスタンドの人たちにしっかり手拍子してもらうためにも、どんなに気持ちが昂ってもしっかりとしたテンポを刻む必要があります。
そうすることでゴール裏の声量とメインスタンドの手拍子が合わさり、最高の雰囲気を作り出すのです。
もちろんここにバックスタンド・北側ゴール裏の今治サポさんの声が合わさることで、さらに一体感のある応援が形成されるのです。

◯冷静と情熱の間
どれだけ気持ちを込めても、失点の瞬間はやってきます。
その時、太鼓隊は「ああ〜」なんて一瞬でも嘆いている場合ではありません。
(心では泣いてますが)
コールの声、チャントの声を止めないために、失点のその直後も叩くことをやめてはいけないのです。
太鼓は主審の笛が鳴って試合が終わっても、コルリの指示が出るまで、ありったけの想いを込めて太鼓を叩き続けます。
その代わり、ゴールが決まった時はとにかく連打!連打!太鼓隊のみ許される唯一の喜び方かも知れませんね。
(なんなら1番無茶叩きして腕を痛めるのがこの瞬間だったりする)

長くなりすぎるので今回はこの辺で。
(音程についても別の機会にしますが、熱い気持ちで声を出すというのは大前提ということに変わりありません。ここも誤解してほしくない)
全てはチームのために。
FC今治のために。
この想いは絶対に誰にも負けません。
これからも、一緒に応援頑張っていきましょう。
よろしくお願いします🔥🔥🔥

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