屋根の力、太鼓の力

いつも読んでいただいてありがとうございます。
一度書き出すと楽しくて仕方ないけれど、すぐネタが尽きるのではないかとビビっている焚火マンがお送りします、勝手にFC今治応援解析（そんな大層なものではない）

太鼓についての想いを書いた話の中で、メインスタンドと屋根について触れました。
今回は、先日の太鼓についての話に続いて、メインスタンドの応援と屋根の力、そして太鼓が引き起こした誤解について書きます。

◯屋根選手は応援にとって大きな戦力
昨年、僕はアシさと（当時はまだ里スタ）のスタジアムツアーに参加しました。

その時にスタッフさんから説明があったのが「屋根の力」です。屋根はただ日差しや雨をしのぐ為の存在ではありません。
屋根が反響板の役割をして手拍子や声援を約3倍に響かせる、ということでした。
つまりメインスタンドで応援する人たちがゴール裏南の応援に合わせて手拍子をし、チャントを歌ってくれると、それらは3倍の力になって選手を後押しし、相手チームを威圧するのです。

◯メインスタンドの協力
直近の試合では、メインスタンドに向かってコールリーダーが応援に協力してくれるよう試合直前に声掛けしているのですが、以前からメインスタンドは手拍子についてとても協力的です。

実はこれは他チームではあまり無い現象だそうです。ゴール裏とメインスタンドのサポーターの垣根のようなものがあまり無い。
これってすごく素晴らしくて、とても貴重なことではないですか？
間違っても「ゴール裏」で括って『傲慢』にならないこと。これは僕の中で絶対に戒めていることです。メインスタンドも大切な応援の仲間であり、頼もしい戦力なのです。
もちろんバックスタンドもゴール北も大事な戦力であることは大前提として、ですよ。

◯太鼓が負けたことで起きた誤解
前半戦のある試合で、実はメインスタンドの手拍子が相手チームの太鼓の音に合わせて叩かれたことがありました。
なんでメインスタンドは相手の応援してるんだ！って話を聞いたのです。これはDAZNで確認し、確かに起こっていました。
なぜこんなことが起こったのか、色々と話を聞いてみた覚えがあります。

原因は、今治ゴール裏の太鼓の音が、相手チームの太鼓の音に「競り負けた」ことで、メインスタンドの手拍子が相手チームの太鼓の音に惑わされ、手拍子が釣られてしまったためでした。
※実はゴール裏に行ってなかった23シーズンの何試合か、僕も気づいたら相手チームのチャントや太鼓に釣られて拍手していたこと、ありました。

※くれぐれも誤解のないようにいいますが、これはその時の太鼓隊が悪いということでは無いです。相手チームの太鼓の音や、チャントが凄かったってことになります。

◯太鼓の音を大きく響かせるために
太鼓の音で競り負けた場合、メインスタンドの頼もしい手拍子のパワーも減ってしまう。
では、どうするのか。大まかに言うと以下の2択となります。

①太鼓の１つ１つの音を大きくする
②太鼓の数を増やす

FC今治ゴール裏南は、②を選択しています。
これは上述した音負けの件とは別で、自分達ゴール裏南の応援の声量に負けないようにという意識でやり始めたことですが。
僕が太鼓隊に参加する何試合か前から、太鼓隊の人数は３人、もしくは4人で叩くようになりました。それから相手チームの太鼓に音負けしている、といったような声はあまり聞かなくなりました。
結果的に、手拍子が釣られることも減ったと思います。
※ただし、スタジアムのアウェイ側に行けば行くほど、相手チームの太鼓の音が近くなるので、こんどはお互いの音が戦いあったりしてます。ここを圧倒できるようになるのは、もう少し先かと。

もちろん、増やしたことによって各自の太鼓の音がバラつくリスクもありますが、試合をこなしていく中で、この合奏力も高まっていると思います。

ちなみに①も対応することは可能です。
実際、上カテゴリには数百人の応援に対し1〜2台でも問題なくチャントを支えているチームはあります。
ただし、音を大きくする為にはチューニングも変えていく必要があると分かりました。
出る音の感じがかなり変わってしまう為、気持ちを込めて叩いても変な音が出て台無しパターンが発生するリスクが高くなってしまいます。
それをコントロールしないといけない事も分かりました。（これが技術的に難しい）
今の太鼓隊メンバーに、純粋な音楽経験者はいません。余計な音を適度なタイミングで消すテクニックは、少しは出来ても90分通して出来るのか？となると、時間はかかりそうです。
（太鼓隊は常に向上していますから、いずれは少ない台数でも上カテゴリーに負けない音が出せるようになる、と思っています）

◯太鼓に負けない声量と熱量
実は太鼓を増やした後の試合で、太鼓の音に声量が負けてるって声もありました。
太鼓の音と声量のバランスはその日になってみないとわからない部分もありますね。
でも、チームの好調も相まって立ち応援の人達も増えてくることで、今はその心配は全く無いのかな、と思います。熱いゴール裏、出来上がってきてます。

それにしても、屋根選手の力は偉大です。
ぜひ、ゴール裏南に（反響板として）屋根選手の加入を期待します。
そんなこと言って雨に濡れたくないだけだろ？って思うかも知れませんが、僕の周りの頼もしいサポ友さんたちに鍛えられたおかげで、滝行、何とも思わなくなりました！
（そりゃ晴れた方が良いけどね…笑）

ではではまた次回！