攻撃!!
J2リーグも、最後の3連戦の2戦目が終了し、残りの試合数は6となった。
筆者が応援するアルビレックス新潟は、前節FC琉球を相手に3-0で勝利を収め、得失点差で横浜FCをかわして首位に躍り出た。
そして昨日(9/15)の第36節は自動昇格争いに大きな動きが生じたと言える結果となった。
第36節の結果
我らがアルビレックス新潟は、アウェイで甲府と対戦。
小瀬では2020、2021と試合終了間際に同点弾をたたき込まれ、「川中島ダービー」の名にふさわしい、悔しいドロー決着となっていた。
今年も2点を先行しつつも、甲府に1点を返され、ここ2年の記憶を図らずもよみがえらせてしまったサポーターも多いのではないだろうか。
それだけに、この節での勝利は、それまでの歴史を覆すものとなり、首位の座を固めるものとなった。
さらに、横浜はモンテディオ山形に0-2の完敗、そしてファジアーノ岡山は徳島ヴォルティスに0-1で敗戦となった。
この結果を踏まえた順位表は以下の通りである。
PO争いに目を向けると、仙台が栃木に勝利して4位に浮上、熊本が町田と引き分けて5位となり、大分も大宮相手に2-2のドロー決着となった。
その一方で、長崎は水戸にウノゼロで勝利、山形、千葉、徳島も相次いで勝利したため、PO争いはさらに熱さを帯びたと言えよう。
そして自動昇格争いである。
この争いに現在絡んでいるのは新潟、横浜、岡山の3チーム。
36節では新潟のみが勝利し、横浜と岡山が敗れた。
そのため、新潟と横浜との勝ち点差は3となり、岡山とは8に広がった。
一般的に、逆転可能な勝ち点差は試合数と同じ数であると言われている。
・・・といっても、正直この言い方ではわかりづらい。筆者もこの言い回しにたどり着くのに20分ほどもかかってしまった。そのため、実例を挙げよう。
前節まで、新潟と3位岡山との勝ち点差は5。そして残り試合数は7であった。
そのため、この原則からすれば、「岡山に逆転を許す可能性があった」ということである。
そして今節の結果により、その差は8に広がった上、残り試合数は6となり、勝ち点差と残り試合数の大小関係は逆転した。
そのため巷では「新潟の昇格は確定だな」やら「来年は新潟に行けそうね」やらといった言葉が散見されるわけである。
ここから6試合必要なこと
J2 第36節 ヴァンフォーレ甲府 戦 両チーム監督ハーフタイムコメント
NEW2022.09.14松橋力蔵9月14日(水)甲府戦関連コメント
・慌てずに、一手一手を正確にプレーすること。
・甘すぎる。自分とチームを信じて2点目3点目を取ること。
残り6試合を戦い抜く上でのヒントがここにある。
というより、これが答えだろう。そう。「攻撃的に戦うこと」である。
残留争いをしていたときも、そして昨年も、その地位を守ろうとした結果、アグレッシブさを欠いて目標を達成できなかったり、達成できたとしてもギリギリだったりした。特に昨年は裏を取られることの対策として左SBの堀米を上げさせない保守的な戦術に走ったことで、堀米は本来の持ち味を出すことができず、結果としてJ1昇格を逃してしまった。
そのため、今シーズンのスローガンも「もっと攻撃的に」とした上で、松橋監督も前への意識を選手ひとりひとりに植え付けた。
この最終局面、そして首位という昇格に最も近い立場にいるからこそ、原点回帰をして最後まで戦い抜いてほしい。
リードしている立場の者が攻撃的である限り、絶対に逆転されることはない