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廃線間近の留萌本線探訪記 その1
北海道の深川市と留萌市を結ぶJR留萌本線という路線があります。
この路線は、留萌駅と石狩沼田駅の間が今年3月末で廃線されることが決まっています。
理由はお客さんの利用が少ないので収益が見込めないのが一番で、他にはトンネル、橋梁などの構造物の老朽化に対応できる財力が無いため、やむなく廃線が決まってしまいました。
廃線されると言うことはもう列車が走らないと言うことです。
そして線路も剥がされます。
復活することは二度とありません。
なんとも悲しい現実ですが、沿線市町村が廃線止むなしとの結論に至ったので、どうすることも出来ません。
現実的にお客さんがいないので、列車を走らせれば走らせる程赤字になりますので、仕方がない事です。
本日、留萌本線とお別れをしに列車に乗車して来ましたので、その旅日記を記録したいと思います。
留萌駅へ
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3月4日、自家用車に乗って自宅を早朝5時半に出発。8時過ぎに留萌駅に到着しました。
深川までの切符を買って、9時4分発の列車を待ちます。
既に長蛇の列。
カメラを持った鉄道ファンの方々がほとんどです
駅のそば屋さんが開店しておりましたので、天ぷらそばをいただきました。
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列車は約10分遅れでやって来ました。
いつもは1両なのですが、この列車は2両編成でしたのでゆっくり座れました。
留萌駅発車
流れる車窓にはあちこちで列車を撮影する人達がおられました。こちらも外の様子をビデオ撮影してますのでお互いに撮影していることになります。
そして深川駅に到着しました。1時間ちょっと待って、今度は留萌行きの列車に乗ります。
今度は1両なので混みそうです。
ここは首都圏?
深川駅でのんびりコーヒーなど飲んでいたら、留萌行きの改札が始まっており、既に乗車しているではありませんか!
コリャ大変!とばかり、自分も列車に乗り込みます。
なんとか先頭の横座りシートに座れました。
しかし後からくるわくるわ。
到着した特急列車から乗り換えの人たちが大勢乗り込みます。
既に乗車率100%超え!
こんなに混んだ普通列車は初めてです。
留萌行き普通列車は定時に発車しました。
葬式鉄ってわかります?
ある車輌が引退するとか、駅がなくなるとか、それこそ廃線とか、そう言うニュースが出た途端に集まってくる鉄道ファンの総称を葬式鉄と呼ぶようです。
でも自分はこの言い方好きではありません。
もう乗れない、見ることが出来なくなると分かったら足を運ぶのが人情だと思うのです。
老舗のデパートとか、閉店が決まったら急にお客さんが増えるのと同じ理屈です。
さて、そうこう言っている間に満員の列車は終点留萌駅に到着しました。
よくもまあ、これだけの人がホントに乗ってたの?と思うくらい、ホームは人で溢れかえっていました。
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そして駅の中は今度の深川行き列車に乗る人が並んでおります。
たった今、列車から降りた人達も再び乗車するのにその列に並ぶものだから駅の中は人で人で、カオス状態!
この調子なら、本当の営業最終日はどうなることやら、心配でもあります。
自分は列車に乗って1往復して来たので今度は乗り鉄から撮り鉄に変わります。
でも今日のところはここまでにして、隣町の小平町にある温泉に行きました。
そして今夜は留萌市某所で車中泊です。
ちゃんと後ろが平らになるよう仕込んであり、布団と湯たんぽと電気毛布があるので、外は氷点下でもヌクヌクです。
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明日は列車を撮影する側になります。
天気良さそうなので楽しみです。
なんだか訳の分からないとりとめのない文章になってしまいました。
乱筆乱文お許しください。
それでは、車の中からおやすみなさい。