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クリエイティブにおける勝ちって何かを考えてみた

D.D.WAVE JAPAN 編集担当のUです。

著名人ではない自分が、“エゴサー”になる日があります。
関わった制作物が、人前に出る日。
ビジュアルや表紙の「解禁日」や「発売日」です。

2月に私がジャケットデザインのディレクションをしたCDが発売されました。

今回も発売から1週間は、毎日検索ワードを打ち込みながらソワソワしていましたが、主題歌になっていたドラマが好評ということもあってか売れ行き好調のようで、ひと安心。

制作開始から約3ヶ月間、2020年から2021年にかけて年をまたいで四六時中、手からも頭からも離れることがなかった仕事ですが
この結果まで見届けて、やっと遠くの方で試合終了のゴングが静かに鳴った気がしました。

形のないものをゼロから作り上げていく過程は、時にボクシングの試合のようです。
耐え凌ぐ時間があったり、大胆に勝負に出たり、打ちのめされては立ち上がったり。
でも、この場合はボクシングの試合と違って、最終的に白黒はっきり勝敗が決まるわけではありません。

唯一、勝利と呼べる喜びを感じるのは、「よかった」の手応えを感じた瞬間なんじゃないかと思います。

・ 受け取ってくれる人に「買ってよかった」「(このアーティストや作品を)好きでよかった」
・ 仕事を任せてくれた人に「お願いしてよかった」
・ 制作に協力してくれた人に「携われてよかった」
そう思ってもらえる仕事ができたかどうか。

毎回試合後は、憔悴しきっていることが多いですが制作物の売り上げや評判、好感触のリアクションは、大きなモチベーションになり次の制作意欲につながります。
チームの士気=制作物のクオリティを上げるためにも、次回もリングに立つからには、結果にもこだわって闘い抜きたいです。