渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネルについての分析とあれこれ
ボクシング漬けだった高校時代にはビデオで様々なボクシング情報をインプットしてきた
畑山隆則さんと坂本博之さんとの世界ライト級タイトルマッチや、ドキュメンタリー番組【ZONE】をビデオで録画して観た亀田3兄弟のスパルタ練習映像、セレス小林さんとアレクサンドルムニョスさんの世界スーパーフライ級世界タイトルマッチを文字通り擦り切れるほど観てきた
試合前の選手のプライベート映像や関係者、友人とのやり取りを見るのが特に好きだった
セレス小林さんにおいては世界チャンピオンでありながら葬儀屋の仕事を行い、奥さんと娘さんを養いながら減量し、顔をくしゃくしゃにしながらトレーニングを行う姿は派手が皆無だったが【かっこ悪くてかっこいい】という姿をインプットしていたように思う
【DAZN】での放映の影響で地上波では放映がされなかったり、スポンサーが決まらなかったりで普段テレビでタイトルマッチを見ることは少なくなったが(高校時代、徳山昌守さんのタイトルマッチはよくやっていた 彼は在日朝鮮人三世で、韓国の選手から韓国でタイトルを奪取しリング上で肩車されながら[ONE KOREA]と叫んだ かっこよすぎる)年末のビッグマッチや井上尚弥さんの試合はリアルタイムで見ることが出来る
山形にもプロ加盟のボクシングジムはあり、他校の同級生は二年生でボクシング部をやめて山形からプロボクサーになった
地方のボクシングジムは資金も乏しく選手層も少ない為に興行を打つことは難しく、強い選手でもマッチメイクが容易ではなくチャンスにも恵まれにくい
(畑山さんとライト級での二度目の防衛戦で試合をしたリック吉村さんは、一九九一年まで青森の三沢基地で空軍勤務し八戸帝拳ジムに所属しながら日本ジュニアウェルター級のチャンピオンになっている すごい) フィットネスでのボクササイズを女性が行うような時代になってきてジムの経営としては多少成り立つが【ボクシングジムを持つことによる強い選手育成】という方向性は行き詰まってきているように思う
そんな中、YouTubeの【渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則 公式チャンネル】がおもしろい
内容は渡嘉敷勝男さんが司会的なことをしながら現在のボクシング界の話題を振り、竹原慎二さんと畑山隆則さんが茶々を入れる
たまにゲストを呼んでゲストのミットを持ったり、マスボクシング(寸止めの練習試合)をしたりしている
話自体はあまり面白いわけではないが、この三人による独特なグルーヴには体育会系上がりの私の欲している内容がたまにあったりする
このチャンネルの具体的に何がいいかと申し上げるなら、【懐かしさ】がいい
渡嘉敷さんはぶっきらぼうな言い回しとアホさを隠すように身ぶり手ぶりを交えながら話すのだが、結局うすら寒い空気になる
竹原さん、畑山さんは罵声を浴びせて、渡嘉敷さんはおどけて無理矢理笑い飛ばすという大学生の飲み会感がある
この感じが懐かしい
80,90年代の芸能界で鍛えたユーモアとパンチドランカーの症状と加齢による軽い認知機能の低下が合わさって、今の渡嘉敷さんの空気感が現れている
そんな彼と、ガンを乗り越えて妙に明るくなったが小心者で野見隆明さんと同様のちょっと気持ち歩いオーラを放ち、たまに完全にわけわかんないことをぶちまけるは竹原さんがおり、様々な形でファイトマネーを運用される先見の明があり、女と酒が大好きであるのは畑山さんがいる
畑山さんは発言の際の言語のレパートリーが豊富で、若干の東北特有の天邪鬼さと冷めた雰囲気を含ませながら的確に話に切り込んでいく
彼がいるから、とっ散らかった渡嘉敷さんと竹原さんの話がしまって形になっているように思う
そして畑山さんは世界チャンピオンや有能なゲストには興味を持っているが、二流選手には興味がなく一歩どころか三歩引いている
高橋直人さんがゲストの際には「二流のくせにしゃべりすぎなんだよ、馬鹿野郎が」と顔に書いてあるようであった
薬師寺保栄さんがゲストの際には酒が入っていたこともあり、また全員がヤンキー上がりであることも関係してかとても楽しそうであった
とにかく、渡嘉敷さんにはこれからも元気でいてほしい
なんか、知り合いの方が「今年はたけしが死ぬと思う」といっていて当たりそうで怖い
細野さんや友川さんも元気でいてほしいと私は山形から思う
案外、花粉症が今のじぶんにはきてない