カシメロvs小國戦について
有明アリーナにて『TREASURE BOXING PROMOTION4』が行われる
前日計量が行われ、元3階級王者ジョンリエル・カシメロと、元IBF世界スーパーバンタム級王者の小國以載は共に55.3kgで計量パスした
カシメロはフィリピンのホテルで17歳の少女に不適切な性的虐待を行ったとして、被害者の少女から告発されている
イギリスでのポール・バトラーとの防衛戦では、英国ボクシング管理委員会の医療ガイドラインで禁止されている試合直前のサウナを使用しての減量を行った
その他にも良くない噂が数々あり、日本においては悪名が高い
元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪氏が代表を務めるTBプロモーションは、前戦である赤穂戦後からカシメロと複数試合契約を結んでいる
TBプロモーションは、カシメロという実力がありながら自身の素行の悪さにより試合を行うことが困難な状況を逆手に取って、ビジネスライクに契約を行った
赤穂戦の興行において、カシメロにとって適正なファイトマネーの提示や優良なホテルに滞在させるなど良い待遇をTBプロモーションは提供したと思われる(練習環境は思わしくはなかった)
甘い汁を吸わせてから一気に手元に引き寄せるという手法ともいえる
カシメロという選手におけるの日本においての商品価値はさほど高くはない
井上尚弥という綺羅星の存在、K-1やBREAKING DOWNといった他人気格闘技団体があることにより、ボクシングへの需要が少ないというのが要因としてある
そんな中、TBプロモーションは有明アリーナという大きな会場を確保し多額の経費を使いこの度の興行を行おうとしている
ボクシングの持っている繊細な技術や、にじみ浮かぶようなボクサーの生まれ持った背景がタイトルマッチでなくても存分に味わえることを提示する為、であるように思う
小國は世界王者から陥落後、3年地道に練習を続けながら得た今回の大一番である
お互いのこれまでの経緯があって迎えるこの度の試合には、思い入れ産まれる
ボクシングは他格闘技のような派手なエンタテイメント性やインパクトはないかもしれない
けれどもボクシングの持つ過酷な減量の末の上品な厳かさは、一朝一夕では到達できない様々な歴史を産んでいる
私自身大ファンなボクサーである、大場政夫、鬼塚勝也、畑山隆則、三浦隆司等が積み上げてきた気高い武士のような生き様は、記憶に深く刻まれた
高橋直人vsマーク堀越戦は日本タイトルながら語り継がれるべき伝説的試合だ
https://youtu.be/JvuhmseFVEg?si=LtW8ney_RpytNi1K
U-nextで配信の明日の試合も、奥深い一戦になることを願っている
いちボクシングファンとして、小國には勝利してもらいたい
愉しみである