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前野健太さんの【サクラ】につて
前野健太さんの【サクラ】というアルバムを最近よく聞いている
SNSで前野さん新譜【ワイチャイ】がフィジカルのみでリリースされるニュースを聞いて買おうか買わないか車の運転をしながら考え、やめた
私はアップルミュージックに定額で課金をしているため、過去の前野さんの音源は聞ける また、彼のサードアルバムである【ファックミー】のCⅮは何度も再生してきたし【鴨川】の7インチはDJでも回したりしてきていた 応援する意味でも硬派な確固たるミュージシャンである彼の新譜を購入したいという気持ちはあったのだが、2530円プラス送料はキツイという思いの方が勝ってしまった
そんな申し訳ない感情の中、アップルミュージックにて過去の彼の音源を聞いてみようと思った
今までに【さみしいだけ】【ファックミー】【オレらは肉の歩く朝】は聞いおり、書籍【百年後】は購入して読了している
過去作品のジャッケトを確認していると、ボブディランの影響であろうトレードマークのサングラスをしていない、なんだかナードで気持ち悪いジャケットがあった それが【サクラ】である
2018年4月25日にリリースfelicityのされた今作は ceroの荒内佑さんがプロデュースをされており、石橋英さんやジムオルークさんという豪華絢爛なメンバーも参加されている
そんな本作の第一の印象は「ジェームステイラーみたいだな」だった
これまでの作品群からは、フォークギターでの弾き語りから壮大なロックになってよりアダルティーに変化されている、というイメージを感じていた
後期は声によりねちっこい感じの癖が強く感じられ、汗臭そうでやだなというような想いがあり、若干聞く意欲が遠のいていた それより姫乃たまさんの【もしもし、今日はどうだった】でも聞こうってなってしまっていた自分もいた
しかし、今作はそのねちっこさがバックトラックの浮遊感と温和な触感とうまく混ざり、2022年4月のこの荒廃した世界の雰囲気から私をさらってくれた
とても耐久力のある、しなやかで切なくもありまろやかな曲を家や車、一人公園を散歩する際に聞いていると私をどこか太平洋の奥の空の上空を滑空している(はいたか)にでもなっているような気にさせてくれてる
前野健太さん、どうもありがとう