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【初心者向け】運用型広告とは? 他の広告との違いとメリット・デメリットを紹介

2019年にはインターネット広告がテレビ広告の市場規模を上回り、年々インターネット広告の存在感が増しています。

その中でもインターネット広告の成長に最も寄与しているのが、インターネット広告のなかでも運用型広告と呼ばれるものです。では、運用型広告とはどのようなものなのでしょうか?この記事では、運用型広告の仕組みやメリット・デメリットについて紹介していきます。

運用型広告とは

運用型広告はインターネットで用いられる広告で、広告の掲載枠や掲載費が固定ではなく、リアルタイムで掲載枠や入札額、ターゲティング、広告の内容などを変動させながら運用する広告のことを指します。

テレビ広告や雑誌広告などの掲載枠や掲載費が固定の広告を純広告といい、運用型広告は純広告と比べてスピード感のある運用や少額で運用出来たりといったメリットが大きく、市場での運用型広告費は右肩上がりで伸び続けています。

運用型広告はインターネットの発達に伴い、ターゲットの精度が向上し、それが市場規模の拡大に関連していると言われています。純広告はテレビの視聴者層、雑誌の購読層によってある程度のターゲット出来ますが、運用型広告では性別、年齢、職業などまで指定して広告を掲載することができます。

市場の動向


電通グループが2020年3月に発表した「2019年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」によると、運用型広告が前年比109.7%と成長を続け、インターネット広告媒体費全体の82.9%とされています。

さらに、2021年インターネット広告媒体費は全体で1兆8,912億円(前年比107.7%)まで成長する見込みとされています。

インターネット広告がここまで伸びている原因は、スマートフォンやタブレットの普及とインターネットテクノロジーの進化だとされています。皆さんも利用しているスマートフォンでも広告を見ることは少なくなく、一人ひとりに最適化された広告が配信されることにより広告の質自体が上がっているのも要因の一つです。

運用型広告の種類


運用型広告についてつかめてきたところで、実際に主要な運用型広告について紹介していきたいと思います。

リスティング広告
リスティング広告とは、GoogleやYahooといった検索エンジンの検索結果上部に表示される広告のことです。

ユーザーが検索したキーワードに連動して、表示されるテキスト広告で、検索連動型広告とも呼ばれることもあります。

リスティング広告はユーザーの検索したキーワードに連動して表示されるので、ユーザーの意欲関心が高くコンバージョン率が高いという特徴があります。

ディスプレイ広告
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告枠にに表示される広告のことです。広告には出稿先にもよりますが、画像や動画、テキストなど様々な素材を使うことができます。

ディスプレイ広告はバナーに表示されることも多く、「バナー広告」と呼ばれることもあります。

広告に画像や動画なども使うことができるため、視覚的にユーザーにアプローチできるので商品認知やブランディングなどに非常に効果的な広告です。


SNS広告
SNS広告とは、FacebookやTwitterなどのSNSに掲載される広告を指します。

SNS広告はGoogle広告やYahoo広告と違い、検索結果に応じて出稿される広告ではなく、ターゲットしたユーザーのタイムライン上に表示される広告がメインとなります。

そのため検索連動型広告などに比べて、商品への購買につながるなどといった直接的な行動には繋がりにくいです。


運用型広告のメリット・デメリット

それでは運用型広告の種類が分かったところで、運用型広告にはどのようなメリット・デメリットがあるのかを紹介していきたいと思います。メリット・デメリットをしっかりと把握し、運用型広告を使いこなしましょう。

運用型広告のメリット
高度なターゲティング
運用型広告はインターネットの発達に伴い、ターゲットの精度が向上し性別、年齢、職業などまで指定して広告を掲載することができます。

このターゲティングによりテレビ・雑誌広告などの純広告などよりもニーズのあるユーザーに届けることで、広告の効果を高めることができます。

ターゲティングしたグループの効果が低かったとしても、純広告はすぐに広告を打ち切ったりは出来ませんが、運用型広告はすぐに広告の掲載をやめたり、違うグループに広告を掲載することができるのも大きなメリットの一つです。


スピード感のある運用
運用型広告はリアルタイムで広告を運用できることが特徴的です。

例えば、広告の効果が薄かったり、ターゲティングしたユーザーに思うように刺さらなかった場合には、即座に広告の設定を変更して改善を図ることができます。

また逆に、思ったよりも広告の効果が高かった場合にはすぐに予算を増やし、より多くの人に広告を届けることができます。

少額でのテスト運用なども効率的に行うことができ、大規模に広告を展開する前にいくつもの広告の効果を高めることも可能です。
環境が整っている
運用型広告は広告を配信しているプラットフォームに登録すればすぐに利用でき、それをサポートするツールも豊富です。

そのため、インターネットにつながってさえいれば運用型広告を運用する環境は整っており、ターゲティングやキーワードの選定も比較的容易にすることができます。運用型広告のデメリットとして、データが膨大で管理・運用するのが難しいことが挙げられますが、豊富なツールを適宜用いることにより、データの集計・分析を楽にすることができます。

運用型広告のデメリット
運用に手間がかかる
運用型広告は非常に効果的でメリットが多いのですが、運用に非常に手間がかかるという大きなデメリットも存在します。

運用型広告は広告の内容、ターゲット、出稿するプラットフォームなど設定する項目が豊富でとても自由度が高く、運用している時に蓄積されるデータは膨大です。そのため、運用型広告を最適化するためには一定の経験とスキルが必要で、加えて時間と労力がかかります。

しかし、運用型広告をサポートするツールも豊富で、適宜用いることにより、広告の出稿やターゲティング、データの集計・分析を楽にすることができます。AIによる広告配信ツールもあるので参考にしてみてください。

終わりに


運用型広告は純広告と違い、リアルタイムでの運用や精緻なターゲティングができるというメリットがあります。

しかし、設定すべき項目やデータが膨大というデメリットもあり、運用には一定の経験やスキルが不可欠です。

サポートするためのツールの豊富なので、運用するうえで適宜ツールを用いることにより効果測定やターゲティングの精度を上げ、広告運用をしていくことをおすすめします。