ようやくわかるヱヴァンゲリヲン新劇場版(準備号&トピック募集)

 ご無沙汰しております。碌星らせんです。
 好評いただいた、エヴァンゲリオン読み解き与太話note『いまさらわかる新世紀エヴァンゲリオン』完結からだいぶ経ちましたが、このたび新劇場版に着手することとなりました。
 たぶん、受かっていたら、2024の冬コミに出します

 まぁ、「なんで今さら」という反応が目に見えるようですが、これには事情がありまして……端的に言えば「シン・仮面ライダーのBDが発売されるから」です。

 『シン・仮面ライダー』Blu-ray & DVD 2024年11月20日、発売決定!

 ……オーケー、順に説明しましょう。
 まず、エヴァという作品は新世紀版以来、様々な作品の影響下にあります。ウルトラマンとか特撮とか、海外SFとか、ちょっと聖書とか、色々です。リストアップするだけで本が一冊書けるくらいだとは思いますが、その色合いは、むしろエヴァが単独コンテンツとしてのオリジナリティを確立した後に作られた新劇場版でむしろ濃くなりました(特にQ以降)。

 結果、何が起こるか。『いまさらわかる新世紀エヴァンゲリオン』では、この種のメタ読みを極力封印し、作中情報と補足資料を使って作品を読み解く、という方針で連載してきたのですが、これができなくなりました。

 具体的に言うと、アダムスって何なのかなんでカラータイマーついてるのか説明するにはウルトラマンの話しないとムリだろ!! みたいなやつです。よって方針を転換し、新劇場版と向き合うに当たっては、他作品の参照を可としました。これが新劇場版編が難航しまくっていた主な原因です。

 ただ……それはそれで、今度は「製作者が参照元の作品をどう見ているか」という情報が必要になってしまう。幸い、「シン」シリーズでこの手掛かりは比較的多く手に入りました。入ったんですが、事故が起こりました。何らかの衝突事故が。
 そう、自分は……否、我々はエヴァンゲリオンに対するウルトラマンの影響をあまりにも軽視していたのです。

 具体的に言うと、
超能力を使う(空中浮遊等)
・ストイックだが情に厚い
・他者を護るためには己の身を顧みない武人
・巨大化する宇宙人と地球人の融合体
 これらの情報から綾波レイがほぼウルトラマンであることを事前に見抜けなかった己の不明を恥じ入るばかりです(あと渚カヲルも……)。
 でも、ほぼ擬人化ウルトラマンをメインヒロインに据えるのは、20世紀の人類にはちょっと早すぎたんじゃないかと思います。21世紀にも早いんじゃないかと思うけど、長門有希とかポツポツ「綾波レイが事実上のウルトラマンである」ことを見抜いてたっぽい同族キャラが居るので何も言えなくなりました。

 ……というワケで、シン・ウルトラマンを観たことにより、新劇場版編は結構な解釈変更を余儀なくされ、シン・仮面ライダーも何が出るかわかったものじゃない、と考えた結果、現在に至るわけです。
 以上、事情説明でした。

 さて、『いまさらわかる新世紀エヴァンゲリオン』では本編描写を逐一取り上げていくスタイルでしたが、これを新劇場版でやるのはちょっと辛いかな、というのもあり、『ようやくわかるヱヴァンゲリヲン新劇場版(仮)』ではトピック仕立てでの説明になる予定です。
 現在のところ

① 新劇世界での使徒殲滅の意味
② 新劇世界のインパクトとは何か
③ アダムスってなに?
④ 綾波レイってなに?
⑤ サードインパクトで何が起きたのか
⑥ 槍って結局なんなのさ
⑦ 真希波・マリ・イラストリアスの正体について

 ……あたりを予定していますが、他に気になるポイントがあれば、当記事のコメント欄に書いて頂ければ反映したいと思っております。募集期限はたぶん12月頭頃までです。

 今回はこの辺で。それでは、またお会いしましょう。



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