ワシの青春コミック『スケットダンス』みんな読んでた?
みなさんの週刊少年ジャンプの当時の流行漫画は何でしたか?
これで結構世代分かれそうな気がします。
私の個人的な全盛期は『ONE PIECE』を主軸に『NARUTO』『BLEACH』『銀魂』が覇権を握っていた頃です。小学生くらいかなぁ。
ある日、私の「ジャンプの伝道師」なる同級生が、「『スケットダンス』面白いから読んでみなよ」と教えてくれました。
当時、私の小学校では『銀魂』『スケットダンス』がジャンプ読者小学生の中で覇権を握っており、「伝道師」の言うとおり『スケットダンス』というコンテンツに触れてみることにしました。
当時はアニメが放送されていたので、アニメ版から触れ始めました。するとまんまと引っかかってやがるこいつ。初めて視聴した回は結構クセが強めの『モモカ声優デビュー』『ジェネシス』でした。『スケットダンス』のアニメは15分に1話分の内容が収録されているので毎週コミックの2話分に当たる量を体感することができます。そんなことよりよくこんなクセ強回でハマることができたな。
そんでもって毎月金を貯めてコミック版をちょっとずつ集めて。お年玉も一部溶かしたな。受験が終わった後のご褒美に最新刊まで爆買いした気がする。
今回の記事ではネタバレがあまりない範囲で話をしたいので好きな回をいくつか挙げていきます!共感できたらいいね!
ざっくり『スケットダンス』の概要を説明すると「スケット団っていうお助け部活があってそこでわちゃわちゃ青春するギャグもシリアスも何でもありな学園生活コミック」です!
①第64話「パニック・イン・校長室」
スケット団のライバル的なポジション・生徒会のメンバーがメインの回です。スケット団も個性的なメンバー勢揃いなんですけど、生徒会もそれに負けず劣らずで。
校長先生の銅像をめちゃくちゃに破壊してどうにかしようと焦る回です。
②第67話 「ガチャガチャトレーダー」
オタクのコレクションあるある。何十種類(結構ある)もあるガチャガチャをコンプして虚無になるって話。
私もかつて親に食玩の「プチサンプルシリーズ」を買ってもらって、集めていましたね。
父とよくこの話をします。父もスケダンファンなので。父はフィギュアやガンプラを収集するのが好きで、長年集めていたのですが、何と今年作っていないガンプラを売りました。「生涯をかけて作り切れる自信がない」のと、このスケダンのエピソードを思い出したからだそうです。
③第107話 「折り神と呼ばれた男」
主人公のボッスンは手先が器用です。絵を描くのが上手なタイプの主人公ってなかなかいないですよね。
そんな中折り紙の才能を開花させ、折り紙の大会に出場を試みます。
オチが秀逸なので是非読んで欲しい回です。同じくフィギュアを作ってフィギュア制作沼にハマる回もあるのでそちらもあわせて読んでみてください。
④第159話 「燃えろファルケン!」
「ジェネシス」「ヒュペリオン」「壊れてしまった特別なマリコ」と続いて大人気の山野辺先生クソゲーシリーズ「ファルケン」。どうしてこんなにもクソゲーが思いつくのでしょうか篠原先生……
「ファルケン」は百人一首的なカルタです。
いろいろ何のためにやるのかわからないルールや意味不明な札を取るなどカオスなゲームですが結局みんなハマっちゃって。
ここでネタバレしますがボッスンが部室棟を燃やします。「ブレンネンクライゼル」という手と札の摩擦によって火が出るという幻の技をして、部室棟を燃やします。
命は助かったもののスケット団は次の話でそれなりの制裁を与えられました。
ちなみに「ブレンネンクライゼル」については『空想科学読本』でも触れられていました。
⑤第163話 「ラブリーバニーガール」
生徒会の世代が入れ替わり、新しくウサミちゃんが入ってきます。
男性耐性がなく、男性に触れられると内気な性格が大胆な性格になりエッチなお姉さんになっちゃうという特異体質のキャラです。
そんなウサミちゃんの男嫌いを治そうとボッスン・スイッチ・椿が女装します。その女装が可愛いったらありゃしない。女装男子大好きクラブとしては需要しかない回ですね。とくに椿が森ガールみたいな感じになるのがたまらんですね。
この回のツッコミが一番好きで、男子3人の会話があまりにも女性すぎて「グータンヌーボか!」っていうツッコミをヒメコがいれます。「グータンヌーボ」というコンテンツ、久しぶりに聞きすぎて笑ったし、世代を感じられる素敵なツッコミです。ちなみに女子トークの内容が分からなかった篠原先生は奥様からお話を聞いたり必死に女性メインのトーク番組を見て勉強なさったらしいです。篠原先生はボッスンの如くなんでもスポンジのように吸収しアウトプットができる素晴らしい先生なので、女子トークのリアルさにもぜひ注目していただきたい。おそらく勉強の一環でグータンヌーボも視聴していたのでしょうね……
⑥第168話 「ゴッツーケピーアッシュボーン」
タイトルから何を言ってるのか分からないですが、ボッスンの変顔芸「ごっつウケフィッシュボーン」が変化に変化を重ねた最終形態の名前です。ボッスンの変顔にツボりすぎたヒメコがさまざまな「絶対に笑ってはいけない場面」で笑いを必死に苦しみ悶えながら帰る回です。
最終的に笑いを誤魔化すために歌舞伎メイクをして誰もいないはずの屋上で落ち着こうとしたら飛び降りようとしていた人の命を(ヒメコの形相に対する恐怖で)救ってしまう、というなんだかんだで助っ人しちゃうというオチ。なんて平和なんだ。ちなみに最後のコマでは「思い出しても何にも面白くない」というくらい冷めてました。ありますよね、そういうこと。
⑦第186話〜第188話 「バレンタイン・クライシス」
全3話構成のちょっと長編。ヒメコとモモカがバレンタインのチョコを買います。
ヒメコはもちろん義理(本当に?)なんですが、モモカはスイッチに好意を寄せており、本命チョコをあげるのです。
それであげる前にメッセージカードが真逆になってしまうというトラブルがあってまあとにかくどうにかなるのですが、私が特に気に入っているのは、ヒメコがボッスンにチョコをあげるシーンです。
動揺しすぎてバケモノみたいな形相で「喰らえ」と言いながらチョコを渡します。「毒まんじゅう!?」と怯えるボッスン。この二人のやりとりで、ヒメコが緊張しているタイプのものは特に面白いです。
⑧第225話 「ステルス・ボディーガード」
カタブツで不器用で真面目な男・椿があまりに無防備すぎてヤバいのを生徒会の後輩(もはや主人と子分みたいなそういう関係)のキリくんが気づかれないように助けるという回です。
キリくんは忍者の末裔なので運動能力に長けています。「ボクはしっかりした人間だからボディーガードなどいらぬ!」と言ってる(がぼーっとしすぎて危ない場面をキリくんが助けてるだけ)椿をキリが過保護に助けすぎて「ひとりにさせろ!」と言われてしまいます。
それでも心配なキリくんはもちろん気づかれない(というか忍術なんて使わなくても椿は気づかない)ようにボディーガードをします。
最終的に椿はマフィアの抗争に巻き込まれるのですがぼーっとしすぎている上にキリくんによるパーフェクトボディーガードによって椿だけ無傷で登校します。
だんだん椿が愛おしくなってきますね。根はいい子なのでキリくんが過保護になる気持ちもわかります。
⑨第235話 「スイッチひとりぼっち」
スイッチメイン回です。スケット団のボッスンとヒメコが風邪をひいてしまい、スイッチだけであらゆる依頼をこなすという回です。
スイッチはいろいろあって普段無表情、たまにニヤっとしたり動揺したり激昂したりするのですが、この回が一番激昂していたと思います。
自分が作った発明品(センタクモノホスヤーツと動物語翻訳機)とリードで繋がれた犬と背中でおぶってる赤ちゃんとグローブとノートパソコン全てを装備して汗かいて校内を爆走するスイッチは、もうかっこよくないを通り越してかっこいいです。意味わかんない。スイッチが相当ストレス溜まったんだろうなーというのがよくわかる殴りもあります。
スイッチは知識量と発明でボッスンとヒメコをフォローしてきました。まあ頭は比較的冴えてる方なのでボッスンの役は担えるかもしれないけどヒメコの体力・筋力には敵わない(しかもノーコン)のでその点あんだけ体力使ったスイッチは相当二人(特にヒメコ)に対してありがたみを感じたのでしょうね。最後「いつもお疲れ様です」とお茶を差し出していました。
⑩第255話 「黄金を纏って翔べ」
ヒメコの誕生日をサプライズで祝おうとするボッスンとスイッチの話です。
綿密な計画を練って実行しようとしたところ初手から失敗をしてしまいます。
簡単に説明すると台車に乗った大きい段ボールの中にボッスンが金色の全身タイツを着てスイッチがそれを移動させて諸々のサプライズを仕掛けるというものなのですが、台車を用務員さんに勘違いされて誤送されてしまいます。
その後いろんなトラブルに巻き込まれつつもヒメコのいる部室に辿り着くもちゃんとお祝いできず失敗……
そのトラブルの連続がとにかく面白いです。スケットダンスの中で一番好きな話かもしれません。
漫画を読みながら選び抜いた10作です。
2010年代前半、あなたは何のジャンプ作品を読んでましたか?ぜひあなたの青春を聞かせてください。