「postalkは、パワポ6割、ワード2割、チャット2割な存在です。」:さきがけ税理士法人導入インタビュー
さきがけ税理士法人の強みとは
川野:あらためてですが、さきがけ税理士法人さんはどういうことをやってらっしゃるのでしょうか?
新巻:そうですね、どういう説明が良いのかですけど、ホームページをちょうど昨日リニューアルしまして。
川野:おめでとうございます、良いですね。
新巻:いろいろと出ているので、ホームページを見ていただくと。おニューな感じで。
もともとは2008年に黒川税理士事務所という形で個人事業で開業していました。代表の黒川は、北海道で曽祖父(ひいじいちゃん)の代から続く自営業だったのですが、倒産。そのころの経験から税理士を目指しました。
川野:どれくらいの規模で拠点がいくつあるのでしょうか?
従業員数105名くらいですかね、だいたい。多摩・新宿で2拠点ある状況で、税理士法人、社労士法人、株式会社さきがけ、行政書士事務所という形でやっていて、私は株式会社さきがけのほうで資金調達や経営支援をしています。
具体的なサービス内容は、税務コンサルティング、決算代行、行政書士業務、そして、税務調査支援を大きな強みとしています。税務署OBの顧問が所属していまして、調査対応をたくさんの数こなしてきたので自信がありますね。
というのも、年間100件ぐらい調査対応していまして、始めてからそろそろ10年近くになります。税務調査の対応は、税理士によってはやる方とやらない方が大きく分かれます。10年前だと7万人ぐらい税理士がいて、そこに対して税務調査が10万件。単純に割ると、ひと事務所あたりに年に1,2件やるかやらないかが平均です。その中で私たちは年間100件ぐらいずっとやっているので、ノウハウや経験は非常に多いほうなんじゃないかなと。
川野:なぜそんなにたくさんやるようになったのでしょうか?
新巻:ずっと顧問でやっていたら税理士も対応してくれるんですけど、できない方もいる。また、調査に入られちゃって初めて連絡する場合だと「そんなのうちできないです」というので断られてしまうケースが非常に多いんですね。その中で「なんでもいけますよ」という駆け込み寺的な存在がさきがけ税理士法人です。
きっかけは、働き方を模索していたから
川野:ちなみにpostalkを知ったきっかけは
新巻:日経の記事を見たときに御社の特集記事みたいなのが出てきて、それがきっかけですね。
川野:これですかね。私が入居していたFukuoka Growth Nextの特集かな。
新巻:たぶんそのへんな気がしますね、時期的には。
川野:これですよね、うれしいですね。日経で知って、でもこの時ではなく途中から使い始めたんでしたよね。
新巻:そうです。なんだったんだろうな。最初はこの記事で「そんなのあるんだ」と思って見てみたんですよね、たぶん。
川野:うれしいです、本当に。
新巻:見てみて、そのときは、たぶんそのタイミングではピンとこなかったんだと思うんですよね、すぐには使っていなかったので。確かにそうだな、2回目のタイミングがきっかけが何かあったはずですね。
川野:福岡市役所さんが導入してくださった際の記事ですかね。日経に本当に感謝ですね。頭が上がらないな。
新巻:ちょうど私も働き方を模索していた時期だったんですよ。がっつり使い始めたのが1年ちょっと前くらいになると思うんですけど、ちょうど事業年度が7月決算で8月から新しい事業年度になるので、私がやっている事業が財務部長代行や単発融資代行サービスになるのですが、資金繰りだったり融資だったりの支援を税務業務と切り離して独立してやるというようになったのが私の部署です。ちょうどその部署を立ち上げたのが2年前なんですね、2022年の8月に立ち上げて、ちょうど1年ぐらい経ったところで、なんとなく形としては立ち上がってきたけどこのままじゃいけないから何か変えなきゃいけないというのでいろいろと模索をしていた頃だったんです。
川野:なぜ、変わらないといけないと考えたのでしょうか?
新巻:知識とか経験は、すでにある。ただそれを伝えきれていないなとか、業務としてもうまくさばききれていないなと。何かを変えないといけない。そこで、日経の記事で出会って、「これ前に見たな」と。こういうのもうまく取り入れていかないといけないんじゃないかと。また触ってみたら「なんだこれ、めちゃくちゃ便利だな」みたいな。ハマっていった感覚だったんですよね、確か。
川野:うれしいですね(笑)
新巻:ここのアンテナがもしかしたら人一倍強いタイミングでちょうどもう一度出会いがあったというか、噛み合った感じだったのかなと。
川野:ありがとうございます。めちゃくちゃうれしいですね。
エンジェル税制を"一緒に"やってみる
川野:実際に今年の頭にエンジェル税制の手続きを新巻さんと一緒にやったとき、1人だと絶対にできなかったです。
新巻:私も使い始めて、postalkはめちゃくちゃ時間が浮くなと。
川野さんのほうがよりわかる話だと思うんですけど、事業を立ち上げるときって忙しいじゃないですか。自分の体をどうにか時間を作れないかみたいな。これはpostalkを使ったら結構時間が今までよりかなり浮くぞみたいなところが大きかったです。postalkは忙しい人ほど刺さるんじゃないかなという気はしますね。暇な人に勧めてもあんまりもしかしたらピンとこないのかなみたいな。
川野:確かになあ。30社ぐらい見ている人がいたとしたら、その30社にまとめてチャットを送ったりするのも大変だし、そうなってくると送るチャットの内容がどうしてもこだわれないじゃないですか。
新巻:そうですね。
川野:単価がすごい高くて数社ぐらいしか相手しませんだったら、その会社のためにきれいな資料を作れると思うんですけど。なかなかない。
そして、こんな感じのまとまったメッセが来るんですけど、起業家側からしたら本当に読めないんですよ。簡単に言うと要点何?って感じなんですよね。
新巻:そうですよね。
川野:中小企業等海外展開支援事業費補助金って言われて、「海外ね」みたいな。「はーはーはー、で?」と思って、読むとしても申請できる条件の話になっちゃうし。結局何を支援してくれるの?って感じだったりするじゃないですか。
新巻:よくわかんないですもんね。
川野:めっちゃ読み解くのは大変で。こういうニュースを共有してもらえるんだけど、能動的なプロジェクトになっていない。他にもクライアント側からすると年に1回しかやらないToDo、たとえば株主総会とか、決算書が急に必要になることがあるが、管理が下手だったりする。という、僕が下手なんですけど。やっぱりそれでもやる気を出してもらうためのソフトウェアが必要なんじゃないかなと。
新巻:そうですね、すごくpostalkが強い部分かなと思いますね。
postalkをどう使っているか
川野:postalkってどういうふうに使ってらっしゃるんでしたっけ。
新巻:いくつか使い方はありますけど、本当に議事録、メモ代わりに使うこともあれば、掲示板、wiki的な使い方ですよね。あと、個人的に使うのは頭の中でブレストをするときにまずpostalkを開いてみます。
新巻:postalkに1回書き出してみて整理して、それをまたアウトプットしていくみたいな。あとはクライアントに「必要な資料をください」みたいなやりとりだったりとか。あとは報告資料として使うみたいな形ですかね、まとめておいたものをオンラインの会議とかで画面を共有して報告したりとか、リンクも共有したうえで画面共有で使ったりとかっていったところですかね。
川野:それって社外向けにですか?
新巻:どっちかというとそれは社内のほうが多いですね。既存のアプリでいうところのパワーポイント的な使い方が6割ぐらい、Word 2割、チャット 2割みたいな、そんなですかね。
川野:とても光栄です、めちゃくちゃうれしいです(笑)。
個人の業務をより良くするために使っていたところからチームで運用するようになったのかなというふうに思うんですけど、これも途中から誘うようになっていったんですかね。チームでどのように使っていますか?
新巻:最初のタイミングでいろんなメンバーに声はかけていて、それこそ川野さんにもオンラインで時間を取って説明していただいて、そのときに私も想定外だったのですけど、メンバーによってリアクションが結構差があったんです。これ良いなというメンバーと、ちょっと難しいというふうになったメンバーがいて、難しいってなっちゃうメンバーもいるんだと思って。ただ変な話、私の視点だとpostalkが難しい感覚があんまりよくわからないので、そのあたりが拾いきれないなというか、難しいなというふうに思ってしまった。
「これ良いね」というふうになったメンバーと中心に、特に積極的に使ってくれるメンバーが何人かいたので、情報整理に使ったりだとか、それこそ社内での発表資料や報告資料として使っています。
AIとアナログさ
川野:AI議事録の話を定期的にする機会が増えて思うんですけど、仕事の歴の長さによってはクライアントのお話を聞いて、それを自分なりに書き出して、そこから抽象化するということに当然長けてらっしゃるかたが大多数なのかなと、そうなると別にAIに代替させるメリットがあんまりわからなかったり、極端な話、紙とペンで良いじゃないって言われちゃうことがあるんですよね。
これは僕、それはそうだろうなと思うんですよね。むしろ何も間違ったことはおっしゃっていないですよ、要は良い成果が出ればなんでも良いと思っている。でも、AIを走らせることによって私自身がすごく楽ができている部分がたくさんあるので、そういう魅力をPRできたら良いなと思います。
新巻:スマホとかもそうだと思うんですけど、最初は若い人に普及して、そこからより広範囲、年齢層まで届くみたいなイメージだとは思うので、若い年代から先にというのはしょうがないというかそうなるものなのかなという気はしますけどね。
川野:ちなみに新巻さんって普段AIとかを活用されたりとかするんですか?
新巻:気づいたら使っているみたいなことが多いかもしれない。あんまり意識して「これはAIでやったろ」みたいなのは多くはないかもしれないです。結構なんだかんだ言っても私もどっちかというとアナログ派の人間で、なんだかんだたとえばデータとかも紙で出力して見たほうが見やすいなとか。
川野:絶対あります。デザイナーと一緒です、それ。postalkもかなりアナログな発想から生まれています。
新巻:そうなんですよ、たぶん私がとっつきやすかったのはそのあたりなのかなと。そんなにデジタルデジタルしていない、要は付箋の延長みたいな話なので。
川野:考えようによってはpostalkってちょっと意味がわからない、手間な部分が多いんですよ。しゃべった内容をそのまま議事録だけで完成させたら良いじゃないか、と。僕はしゃべるのがすごく下手だから、AIには補助して欲しいんです。瞬時に付箋が生成されて、それを使いながら説明したりとかしたほうが僕自身が抽象化される。この手間があったほうが物事の理解がすごく進むと思っているんですよね。
新巻:それで言うとpostalkの使い方って結構人によって差が大きい気がしていて、私正直そんなにしゃべること自体に苦手意識はないので、postalkに求めていなかったりするんですよね。どっちかというと私、議事録を残すとか文字で打って残すみたいなほうが面倒くさかったり苦手だなみたいなのがあるので、そこがリアルタイムで整理してあとで手間がかからないみたいなところが最初は良いなと思って使い始めて、今は他にもいろいろ便利だなというのを使っているんですけど、postalkへの入り口は人による差が大きいかもしれないですね。
文字認識(OCR)機能で業務改善
川野:関連してですが、税理士業務のすべてがデジタル化される日って結構先なんじゃないかなと思うんですよね。そこで、postalkがもっとPRを頑張りたいのがOCR機能ですね。写真を撮ったらそれがそのままpostalkに反映させることができるんですよ。物理のホワイトボードにザーッと書いたことをあとでメモするのも大変だし、メモするのに必死になっちゃってあんまり話を聞いていなかったとかを減らせたらなと思います。
あと紙に書いてある文章をPCに移すことがたまにあるんですよね。「このPDF、テキストをコピーできない、困ったな」と思ったら該当部分をスクリーンショットしてpostalkに投げて文章化させて、そのまま文章を成形してユーザーに送ったりとか。
postalkに期待していること
川野:今後、postalkに期待していることってありますか?
新巻:期待しかないみたいな感じですけど。
川野:ありがとうございます(笑)。
新巻:ボードの量も増えてきているので、ボードの整理とかがより便利になったりするとうれしいです。今は別にそんなに見づらくないですし、検索すればだいたい引っかかるので不便はないんですが、より項目ごとにフォルダ整理じゃないですけど、ツリーが広くなったやつとか、入り口の時点でパッと見えたりとかみたいな、整理方法が増えていくとうれしいなと思ったり。ただあんまり複雑になっても逆にわかりづらくなりそうだから難しいなと思ったりするんですけど。
川野:ありがとうございます。それは僕、本当に取り組まなければならない問題だなと思っています。複数人で使い出したら結構ここが不便かもとか、絶対に起きてくるだろうなと思って。現状だからまだなんとかなっているけど、これがどんどん人が増えていくと僕らも想定していないことが起きちゃったりするだろうなと思うので、情報の管理の仕方はアップデートしたいなと思ってます。
新巻:そうですね、そのあたりの、おっしゃるように次のステップみたいなところがより期待させていただくところかなと。
川野:頑張ります。ありがとうございます。