「外国人エンジニアを仲間にして開発力を高めるには ~インド高度エンジニア受入の事例を通じて~」に参加しました。
開催日:2024年10月30日
会場:Fukuoka Growth Next
イベント概要
Fukuoka Growth Nextで開催されたこのセミナーでは、グローバルな開発チーム構築におけるベストプラクティスと課題について、実践的な知見が共有されました。特に、インドの高度エンジニア採用に焦点を当て、文化的な違いを超えて成果を上げる方法や、受け入れプロセスについての具体的な事例が紹介されました。
グローバル展開とインドエンジニアの採用
株式会社michitekuの鈴木さんは、michitekuが海外に挑戦する機運が高まっていることを強調しました。昨年3月にテックジャパンと共にインドのメンバーを募集し、160人が応募しました。インドのエンジニアは世界的に評価されており、トップ企業に引き抜かれていることから、エンジニア不足の中でもグローバル挑戦が可能で、強い組織を作る手応えを感じています。
効果的なコミュニケーション戦略
会議内容の日英バイリンガル化を実施
リモートワークにおける明確なコミュニケーション設計
ドキュメンテーションを重視
文化的な配慮(食事制限等への対応)
成功事例:株式会社michitekuの取り組み
インド人材採用:160名の応募者から厳選
インターンシップ制度を活用
Zoom、Notionなど最新ツールを効果的に活用
AI翻訳技術を積極的に導入済み
課題と解決策
ビザ申請手続き
COE取得の時間的制約がある
組織全体での支援体制を構築
文化的な違いへの対応
開発スタイルの違いの理解を深めていく
相互理解を深めるための定期的な機会を創出
リモートワーク環境の整備
タスクの可視化を徹底
オフライン機会を戦略的に活用している
グローバルで使えるBacklog
株式会社ヌーラボの吉田太一郎氏は、プロジェクト管理ツール「Backlog」のグローバル展開における具体的な取り組みについて語りました。Backlog, Cacoo, Nulab Passなどのプロダクトのグローバル展開を本格的に推進しています。
重要な学び
成功のための3つの要素
適切なマインドセット
できない理由を探すのではなく、実現方法を模索する姿勢が重要です
文化的多様性を受け入れる柔軟性が必要
体制整備
明確なコミュニケーション方針を定めています
情報の非対称性への対策を行なっています
継続的な改善
フィードバックの収集と実装を行っています
プロセスの定期的な見直しを実施しています
まとめ:組織力強化のための外国人エンジニア採用戦略
外国人エンジニアの採用は、単なる人材確保策ではなく、組織の競争力を高める戦略的施策として位置づけられています。特に、インドの高度エンジニア人材の活用は、技術力の向上とグローバル展開の両面で大きな可能性を秘めています。成功の鍵は、適切な準備と継続的なサポート体制の構築にあります。
コミュニケーションツールとしてのpostalk
イベントで明らかになったように、外国人エンジニアとの協働における最大の課題はコミュニケーションです。このような背景の中、postalkはチーム間のコミュニケーションを円滑にするためのホワイトボードツールとして活用できます。特に、チャットやメールでは伝わりにくいニュアンスを付箋で可視化・構造化することで、BrSEの負担を軽減できます。
実際に、ハノイのオフショア開発企業を視察した際には、プロジェクト管理ツールBacklogが広く使われており、同様にpostalkもグローバルチームのコミュニケーションを支援するツールとして貢献できるので、ぜひお試しください!