コミュ力だってhackableである

前回のnoteで、こっちに来てからで初対面の人と話す時の会話ネタがなくて話が続かなくて困るというネタを投稿した。何人かMBA生から共感の声があがり、自分だけではないことが判明したのは救いであった。

振り返ると私にとって会話が続かない原因は

  • 分からないことを分からないと言えないままなんとなく話を聞いてしまい、理解していないので質問ができない

  • MBAのsuperficialな感じに慣れる

であったので、もう綺麗に会話をすることは諦めて聞きたいことをどんどん聞こう、それで合わなければgoというスタンスに切り替えることにした。

また、相手がアジア人でない場合なんとなくひよって話をすることができないということもあったので、相手が何人かも特に気にしないように心がけるようにした。

今週金曜〜日曜までキャンプだったので早速それらを実践したが、前よりだいぶマシになったと思う。アルゼンチン人とはアルゼンチンの高すぎる美意識について(めっちゃ細くないといけないらしい)、アメリカ人とはアメリカの恋愛リアリティーショーについて(バチェロレッテの新シーズンは女性が2人いて、しかも友達同士らしい)、ブラジル人とはブラジルのsocial mobilityについて(上流階級の人はお手伝いさんがいるから何も家事できないらしい)、全然苦痛なく話すことができた。なんだ、日本で話すことと同じじゃん!!!という実感を得られたのは大きい。極め付けは帰りのバスで知らんアメリカ人の隣が空いていたのでここ座っていいかと言って座り、2時間くらいノンストップで話し続けたことである。全く苦でなかった!これは1週間前と比べると大成長である。

話が続かないというソフトスキルもhackableなのである。Hackableなのはハードスキルだけであると思い込んでいた私に、これを教えてくれたのはまたしても前回も登場した大変おモテになる某氏である。某氏はコミュ力といったソフトスキルをhackするのが得意である。Coffee chatの前に相手がどんなタイプで何を引き出すべきかあらかじめ戦略を考え、終わった後もtakeaway・反省点をノートにまとめているのを見て驚いた。そういう訓練を繰り返してコミュ強になったのだろう。今回私も話が続かないという問題に直面して、自分なりに原因を分析すると対策が見えてきた。ソフトスキルもhackableであると多少なりとも分かったのである。

話は変わるが、私は授業中ひよって手を挙げられないという問題にも直面していた。これも解決するために参考として以下の2冊を読んだ。

ナナメの夕暮れに、「昔から言っているのだが、他人の目を気にするのは大人しくて奥手な人などではない。心の中で人のことを馬鹿にしまくってる正真正銘のクソ野郎なのである」という文章があった。ありえんほどわかりみである。他人の目を気にして手を挙げれない自分は大人しくて奥手なのではなく、他の人の発言内容に対して「なんでこんな的外れな質問をするんだろう」と思って馬鹿にしていただけだと気が付いた。みんなバンバン手を上げるが、よく聞くと妙な質問も多い。でもそれが普通で、とりあえずなんでもいいからベースを作ってそこから急速に議論を発展させていくのがアメリカ流なのだ。変な質問しても全然OK、第一誰が何言ったかなんて誰も覚えていない、「ハイ!!議論に置いてかれています!!今なんの話ししてますか!!」と一度ストップして前提確認しても全然いいのだ。

また東大生が書いた〜に、手を挙げるのが苦手な人は意識的に前の方に座ると良いと書いてあったので、早速それも実践したところ、キャンプ中は何回か手をあげて発言することができたし、人前で発表することも苦ではなくなり、トンチンカン→急速に議論を収束させるプロセスを楽しむことができた。若林&東大生の本に大感謝。

ってことで、今後もソフトスキル的な意味で問題にぶち当たることも多いと思うが、それらもhackableなので、気にせず一個一個解決していこうと思う。今の所の次の課題はアメリカ人5人+私だと話が早すぎてついていけないことである。これも追って解決策を考えようと思う。

〜〜〜〜おしまい〜〜〜〜


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