面接質問の意図や秘密を正しく読み取ることが、合格のカギです!
レトリカ教採学院(教採塾)、学院長の川上です。
今年の教員採用試験も、どの自治体でも、
「なぜ、本県(市)を志望したのですか。」
「本県(市)が、あなたを採用するメリットは何ですか。」
「本県(市)の教育に、どのように貢献していきたいですか。」
などの質問が、問われたようですね。
これらの質問を、
その言葉通りに理解し、○○県・△△市に特化したことを答えなければならない
と誤解している人が、多いように感じます。
教師の資質や能力に、都道府県別の違いは、まずありません。
例えば、大阪府用の教師とか、東京都用の教師とか、広島県用の教師というように、各都道府県に特化した教師がいるはずがありません。
もちろん、それぞれの自治体には、その自治体の特色もあるでしょう。
しかし、それはまた別の問題です。これらの質問を問われたときに、語る必要はありません。
志望理由、あなたを採用するメリット、貢献できることなどを聞くのは、要は、あなたが教師として、子供たちのために、学校教育のために、何ができますか?という質問なのです。
住むところや、個人の事情は一旦置いておいて、純粋に、なぜ教師になりたいのかを考えてみてください。
仮に、どの自治体に赴任することになっても、あなたの教育への想い、あなたの教科指導観、あなたの生徒指導観、あなたの学級経営観などは、土台として変わらないはずです。
広島であれば、生きる力を育みたい。
東京であれば、言語能力を育みたい。
大阪であれば、自己指導能力を育みたい。
というように、自治体によって、あなたの志や大義が変わることはないはずです。
だからこそ、そもそも、先述した面接質問において、自治体に特化したことを語る必要もありませんし、むしろ、自治体に特化したことを語る方が、受験作文丸出しで、不自然なのです。
さて、
そして、これらの質問には、もう一つ、大きな【秘密】が隠されています。
それは、
「あなたは、他の受験者と比べたときに、どこが優れていますか?」
という問いが内包されているということです。
つまり、先述の質問に答えるときは、教育への想い、教科指導観、生徒指導観、学級経営観を土台として語るのはもちろんのこと、
ライバル受験者に負けない「何か」を答える必要があるのです。
ライバル受験者と同じようなこと、誰でも話せる当たり前のこと、インフレしていることを語っていてはダメなのです。
あなたは教師として、子供たちのために、学校教育のために、何ができるのか、どのような貢献ができるのか。
そして、あなたがライバル受験者と比べて優れているところはどこなのか。
ライバル受験者ではなく、あなたを採用したいと思わせることができる要素・資質能力は、何なのか。
その答えを見つけることが、合格を勝ち取るカギとなるのです。
ではまた!
レトリカ教採学院(教採塾)
学院長
川上貴裕