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ディズニークルーズで大西洋を横断!11泊長期航路の特別すぎる体験とは?

数あるディズニークルーズの航路の中で、最も特別な航路のひとつであるに違いない・・・!
そんな思いにさせてくれたのが、2023年9月に乗船した11泊大西洋横断クルーズでした。

大西洋横断航路といえば、古くは大航海時代から近代に至るまで、船舶輸送の主要航路として存在していました。
あのタイタニック号が航海していたのも、大西洋横断航路です。
しかし現代の主流は航空輸送。
貨物輸送は別ですが、旅客輸送としての大西洋横断航路のニーズはほとんどなくなってしまいました。

しかし時代とは逆行しながらも「あえてゆっくりと移動する」ことに最大限の付加価値を見出せるのは、クルーズだからこそのなせる技といったところでしょう。

船旅の良さを色濃く感じられたディズニークルーズの大西洋横断航路について、今回はその大枠をレポします!
細かくマニアックなレポはまた別の記事でお届けしたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いください!


ディズニークルーズの大西洋横断航路とは?

2024年11月現在ディズニークルーズの客船は5隻あり、それぞれ主にアメリカ周辺やカリブ海のあたりをメインに運航しています。
そのうち1隻は夏場のバカンス期にヨーロッパへ移動して地中海周辺や北欧地域などの航路を運航し、それが終わると再びアメリカに戻ってくることになります。
このアメリカ=ヨーロッパ間の配置転換のタイミングで行われるのが、大西洋横断クルーズです!

具体的には、ディズニークルーズの大西洋横断航路は

  • 5月ごろ アメリカからヨーロッパに向けた東回り航路 (Eastbound)

  • 9月ごろ ヨーロッパからアメリカに向けた西回り航路 (Westbound)

の2航路が例年設定されています。

11泊WBTAクルーズの旅程

Day1 乗船日

私が乗船したのは2023年9月17日出発の、イギリスのサウサンプトンからニューヨークにいたるWBTA (=Westbound Transatlantic)クルーズです。

サウサンプトンはタイタニック号が出港した地でもあり、昔から船舶輸送の要所として栄えていたそうです。

雨模様の中、Disney Dreamが姿を見せてくれました!

この航路で使用されたクルーズ船はDisney Dream。
私にとっては初めてのDisney Dreamへの乗船でした。

またこの時のクルーズはディズニー・クルーズ・ラインの25周年ということでいつもとは違う装飾が施され、キャラクターのコスチュームも25周年特別仕様になっていました!

25周年のタペストリーが至る所に装飾されています。
25周年特別コスとも初対面!

Day2 海上日

この日は寄港地がなく、船はスペイン北西部に向けて終日航海していきます。

このWBTAクルーズは私にとって3回目のディズニークルーズでしたが、それまでの2回のクルーズでは朝食はカバナスでしかほぼ食べておらず、ローテーションダイニングのレストランを朝食ではあまり利用していませんでした。

しかし今回は11泊12日ですので時間がたっぷりあります!
そこでこのクルーズでは「ローテレストランで朝ごはんを食べる日をたくさん作る」ことを旅の目標の一つにしていました。

ローテーションレストランのひとつ、Royal Palace

さっそく2日目の朝から実行ということで、Royal Palaceに向かいます。
オーダーしたのはSouthern Hashという料理。
じゃがいも、卵、チーズとかなりボリューミーですが、見た目以上に食べやすく仕上げられていて美味しかったです!

いつもの朝ごはんの倍以上は食べているかも。

その後は初めてのDisney Dreamということで船内散策やキッズエリアの見学、キャラクターとのグリーティングを楽しみました。
そして夜にはこれまた初めてのビンゴ大会に参戦。
賞金を得ることはできませんでしたが、会場の盛り上がりやドキドキ感を大いに味わえたのでこれはこれでよしとします!

50ドル負けました。円安がさらに恨めしい。

Day3 Vigo (スペイン)

最初の寄港地は、スペイン北西部のVigoというところ。
海に面した港町だけあって、スペインで最大の漁港があるのだそうです。

ドナルドもVigoへの到着をデッキ上で確認していました。

船を降りてあたりを散策しているとサングラス売りや路上商のお兄さんにたくさん声かけられますが、さらりとやり過ごすことができますので危険はありません。
パトロール中の警察官が姿を表すと彼らは鬼撤収。
その様子を見た観光客はめっちゃ笑ってました。

こういうわかりやすいモニュメントはありがたい。
のどかな港町だと感じました。

Day4 Lisbon (ポルトガル)

続いて、ポルトガルの首都リスボンに寄港しました。
ポルトガルは古くに日本がお手本とした国。
歴史ある街並みが今でも残っており、見どころはたくさんありました。

赤茶色の屋根が特徴的なリスボンの街並み
リスボン大聖堂
アルコ・ダ・ルア・アウグスタという大聖堂
リスボン名物のエッグタルト。これは必食の美味しさ。

リスボン周辺をがっつり観光するためのツアーもオプションで用意されていましたが、港周辺をGoogle Map片手に散策するだけでも十分に楽しめました!

夕方にリスボンを出港し、いよいよ大西洋を横断していきます。
夜には船上でパイレーツナイトが開催されました。

アウェイ、アウェイ、アウェイ、アウェイ♪

Disney Dreamのパイレーツナイトは「第一部」として19:30ごろにミッキーたちが出るショー、「第二部」として22:00過ぎに花火付きのショーがあることが通例のようです。
しかしこの時のクルーズは「第一部」にあたるショーが22:00過ぎに行われ、残念ながら花火は無しでした・・・。

本船は大西洋横断のため全速力で航行しており、撮影のために両手で構えるスマホが煽られそうになるほどの強風だったので、それも理由なのかもしれません。

Day5〜9 海上日

ここからは5日連続で海上日。
次なる寄港地バミューダに向けて、全速力でひたすら大西洋を航行します。

時速37kmで本船はひた走り、見かけの風速は14m/sにもなってました。

せっかくのベランダ部屋ですので、こんなこともやってみました。
大西洋の真ん中で、オレンジジュースとパニーニ。

グラスは2018年のクルーズで買ったものを持ってきてみました。

このベランダは読書をするときにも使っていました。
持参した本は『暇と退屈の倫理学』。
余暇を過ごす真っ最中に、敢えて暇や退屈とは何ぞやと考える贅沢なひとときでした。


ディズニークルーズの長期航路ならではの特別な体験といえば、Mickey & Friends Group Photoという集合グリ!
これがあるから長期航路に乗るんだ、というゲストも少なくないと思います(私たちもそうです)。

この時はDay5・6がDCLセーラーコスチューム、Day7・11が25周年コスチュームでした。
それぞれの日で1回ずつ、計4回集合グリが行われました。

全てのゲストの撮影が終わり、最後にキャラのみの撮影会を行ってくれました!
キャストさんがこっち見てーと手を合図に声かけしてくれています。ありがたや。

また、長いクルーズだとフォーマルナイトだけではなくドレスコードが「セミフォーマル」の日もあります。
今回はDay9がセミフォーマルということで、この日はミッキーたちもドレスアップしていました!

長期航路はペアでのグリーティングも行われます。

Day10 バミューダ

まだまだ大西洋横断の途中ではありますが、ここで一旦バミューダに寄港します。
大西洋に浮かぶ、海がこの世のものとは思えないほどきれいな島です。

オプションツアーに申し込み、Horseshoe Bayというビーチに行きました。
海の色はまさにエメラルドグリーン。

Day11 海上日

この日はニューヨークに向けて航海を進める海上日。
翌日朝には港に着いてしまうので、様々なアクティビティを楽しめる日としてはもう最終日です。

約4ヶ月に渡った25周年クルーズも、この日がラス日。
最後のお別れパーティーは本当に悲しい・・・。
最後の目的地、ニューヨークがもう目の前に。

Day12 下船日

朝4:50、自由の女神像に迎えられニューヨークへ入港しました。

船舶輸送の時代、遠い祖国からの航海を経てこの地に辿り着いた人々は、船のデッキからこの自由の女神像を見てこれから始まる自由の国での生活に様々な思いを馳せていたことでしょう。
その景色と同じものを遠くイギリスからやってきた船の上で見ることができたのは、アメリカ史の重要な一部を肌で感じることができたという点で特別な人生経験になったと感じました。

5:50まもなく着岸。

明るくなると、数々のビル群が大都会に来たことをさらに感じさせてくれます。

今回到着したのは、マンハッタンのクルーズターミナルの中でもPier88と呼ばれるところ。

実は私が初めてディズニークルーズに乗船したのは2018年のニューヨーク発バハマ航路だったので、5年振りに同じ場所に帰ってきたことになりました。

下船時はロビーが大変混雑していて、また下船後の入国手続きにも長い待ち行列が発生していましたが、10:00ごろに無事に外に出ることができました。
その後はもちろんニューヨークを散策し、翌日日本へ帰国の途につきました。
ここでの出来事はまた別の記事にまとめたいと思います!

イギリスからここNYに至るまで、実に多様な景色を見てきたことを感じさせてくれます。

The Best of クルーズめし

このクルーズにおいて、船内で食べたものの中で一番美味しかったのはこちら。
Remyのコース料理で出てきた鴨肉の一品です!

Goûtというコースの一品、Rohan Duck

ここでRemyの料理を持ってくるのはずるい気もしますが、誕生日のお祝いディナーでもあったので特別な思い出も含めてこちらにしてみました。

さいごに

長編のレポになってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

記事冒頭の「数あるディズニークルーズの航路の中で、最も特別な航路のひとつであるに違いない」というのは、大西洋横断航路というものの歴史を肌で感じ取れたこと、そして落ち着きある港町、古くからの建物が残る市街地、絶海の孤島、喧騒の大都会と多様な風景を見れたことからそう思いました。

ディズニークルーズの大西洋横断航路は年によって微妙に出港地や寄港地、泊数、船種が異なるようですが、それもこの航路の魅力のひとつかもしれません。
ぜひお勧めさせていただきたいです!


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