皐月④高校三年生の頃の小説が60,000PV越えた話
SFというジャンルで、最高週間ランキング3位を獲得しました。
モバゲーのケータイ小説の話です。結構昔。
あとどれぐらいすごいのか、全然わからん。
けど上位に食い込むのはなかなかできなかったので、当時とても嬉しかったのを覚えています。
ランキングに載るというのは、なかなかに爽快な気分になるものです。
当時は趣味程度で書いていました。
将来仕事で本書けるようになりたいな〜、なんて考えもしなかったです。
通学時間。
中学生の頃から電車で学校に通っていました。
今も電車でどこかへ通う人は多いことでしょう。
その時間をまずは使ってみました。
片道約25〜30分、往復で1時間近くの時間が生まれます。
書き始める前はひたすら本を読んでました。
でっかい児童書を開いて、がっつり読み込んでいました。
電車内は、東京に比べると全然混んでないのです。
教科書みたいな本を開いていても、当たり前のように堂々と読めます。
そんな中、ケータイ小説を読むことにもハマり、とある作品を読んでいたときに衝撃が走ります。
これ、僕にも書けるんじゃないか……??
多分、中二病を拗らせてしまっていたんだと思います。
あの頃の思考や発想は、自由というより突飛だったのでしょう。
題材は、超能力でした。
あとは、冒険ファンタジー。
読んでいた物語に影響受けまくりです。
二つの看板作品を並べて更新していました。
どんな作品かは、次ぐらいで書こうかな。あんまり興味ないか。
とにかく、書く時間と場所は、主に毎日の行き帰りの電車の中。
土日も野球の練習があったので、毎日それを繰り返していました。
読むことももちろんありましたが、書くと少しだけPVが上がるのが楽しかったのです。
当時は毎日1ページは更新して、どれぐらい増えたかなぁ、って見て、一桁のときもあればそれが10、20と増えていくのは面白かったです。
1ページ約500文字は超えていました。
そのときでさえすでに100ページ以上書いてたんで、やっぱり拙いとはいえ数書くことは大事なんだなぁと思います。
ちなみに超能力系の話は200ページ超えて完結。
冒険ファンタジーは400ページ超えてもまだ終わらないからって、二部作に急に切り替え、そのあと二部はさらに300ページぐらい続けました。
そう思うと随分書いたな、当時の僕。
まあ、2、3年、長いやつは5年かかってますが。(中二〜高三)
いやぁ、ほんと、よく続けたなぁ。
中でも一番PVが上がったのが、最初の超能力の作品、の続編でした。
最初のは中三の頃に完結して、そこから今度は二部とかではなく、全く新しい続編をそのまま創ろう、と。
急に思い立ちました。突然です。なぜかは覚えてないです。
そして、登場人物は一部同じで、主人公は別人、世界観は引き継ぎながらも全く違う物語を展開しました。
前の作品は読んでたらより楽しめるよ、ぐらいの感じで、続編と言いつつも一つの物語として成り立つよう、高校生の僕は頑張って構成を考えて書いてました。
この頃、僕は高校球児です。
この世界に、こんな物書きしながら高校野球やってるやついるのかなぁ、って思いながら電車に揺られてガラケーのボタンをぽちぽちしていました。
もし近くにいたら教えてください。
バリバリの野球部で、謎に物語書いてた人。
絶対話合う。
ちなみに一番センターで、高校一年生の秋から試合に出てました。
ちゃんと野球やってましたよ。
書いてたの電車の中だけだったんで。
そして通学時間の執筆活動も続けながら高校三年生になって、夏に引退した直後その作品は完結しました。
完結すると、わっとPVが上がりました。
初めて一日で数百上がったときはびっくりしました。
どこに隠れてたのみんな、って感じで伸びて、その伸び率的な部分でSFジャンル3位にランクインしました。
なんだか、報われたような気がしました。
暇つぶしだったのに、別に何かを犠牲にして努力したわけではなかったのに、何か大切な想いが報われたような、感じたことのない感覚に浸りました。
また、コメント欄に批評をもらいました。
面白かったです、以外に指摘があって、そう感じる人もいるんだ、と発見があったりもしました。
誰がどんな感想を持つかなんてことは僕の管理下にはないので、どんな意見もとにかく貴重でした。
ただその中でも、面白かった、感動した、このキャラが好きだった、そういう感想をいただくのは素直に嬉しかった。
指摘やちょっとマイナスな意見はありがたかった。
そんな世界を知ったことは、体感したことは、こんな風に誰かの思い出の一部になれたと実感したことは、僕にとってはとても大切な経験の一つになりました。
多分、僕の原体験はここだったんだろうな、と思ってます。
最終的にその作品は60,000PVを超えました。
もうさすがに頭打ちだと思うんで、これ以上は増えないでしょうが、一つの達成した数字としては嬉しい結果になりました。
すごく楽しんで書けたんだと思います。
どんな経験をさせようかな、どんな想いを抱くかな、どんな言葉を発するのかな、どんな表情してるんだろうな……。
僕の脳内で生まれたキャラクターのことが、まるで自分の子どものように可愛かったんだろうなと思います。(子どもいませんが)
楽しむこと。ワクワクすること。夢中になること。
それらは何にも代え難い大きな大きなエネルギーとなって、制限のない世界を紡ぎあげていきます。
忘れていませんか?
夢中という感覚。
この辺の話もまた別でできそうですが、長くなるのでここでは割愛。
結局、一番PV上がった作品の話しか主にできなかったですが。
当時やっていた僕流の書き方の話は、また次にしましょう。
そろそろエッセイ的な話以外も書きたい。
それではまた。