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当事者

私の叔母はその昔、「装苑」と云う雑誌のモデルをしていた


華やかな世界

叔母が20位だろうか、雑誌のモデルをしていた

私の母は、嫁に来た頃からとても叔母に見下されていた

叔母はチヤホヤされ美人だろう

母は容姿に劣等感を持っていたと思う

叔母の晩年

8回結婚した、と母は話していた

従兄弟は苗字が変わる度に私に自慢してきた

私はなんとも言えない思いで、黙って聞いていた

なんだか可哀想な気持ちになったものだった

私は従兄弟の消息は16歳までしか知らない

義祖父が亡くなった時に会ったきり

義祖父は1億円の借金をして破産宣告した

その一因になったのは、叔母が作った借金もあったようだ

宗教に入れ込んだり、男と事業して失敗したり、色々あったようだ

私には直接関係がない

母の言い分

母も叔母と違う宗教をしている

叔母が8回も結婚していることを、馬鹿だからと言っていた

母はなぜそんな事を言えるのだろうと私は不思議に思う

人の人生だからどう生きたって、関係はないのだと思う

母は長男の嫁だから、義祖父や祖母の世話もしていたから余計、色々迷惑を被ったと思っているらしい

でも、それも本当は関係無いと思う

自分がやりたくないなら世話をしなければいいのだから

自分がなんでもしてあげたかの様に、叔母に文句を言っているのだろう

私の言い分

私は叔母に子供の頃、よく意地悪をされた

後年、叔母が父宛に出した手紙の中で私に詫びを入れていた

誰にも過ちはある

確かに露骨な意地悪だったが、もう過ぎた事

むしろ、大きな目で見ると、先祖代々守られて来た財産を無くす手伝いをした叔母は宇宙の流れからすると、よっぽどの使命があるのだろう

溜め込む物はエネルギーを停滞させ、進化の邪魔になる

今の社会の縮図

タンス貯金等、溜め込む事で経済活動も滞る

だから、経済を動かすために、新札発行等をすると言っている
 
年配者が持っているお金を吐き出させたいからか

色んな思惑が働いている

そんな物は流した方が良い

エネルギーは循環する

エネルギーが循環するのには流し続ける必要がある

叔母が肩棒担いだ1億円の借金は物の見事に私の家の先祖代々の財産を流した

滞っていたものは流すとまた回り出す

だから、母の見方では良くない事をした叔母だが、私の見方からは良い叔母だった

感情論なのかネガティブに目を向けるのか

私は新しい物が入ってくるのを望む

エネルギーを回す人だから

誰が悪いとか云う話ではない



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