復活したブロックチェーン・カードゲーム「CryptoSpells」って何?
かつて炎上したブロックチェーンTCG「CryptoSpells」が復活を遂げて戻ってきたようです。
2019年4月1日にエコシステムの概要を発表しており、本格始動まで秒読み段階に入っています。
そこで、CryptoSpellsについての情報をおさらいしましょう。
どういうコンセプトのゲームなのか?
CryptoSpellsはブロックチェーンの技術を活かした第3世代のカードゲームを謳っており、「ブロンズ以外のカードは有限であることが担保されていて、ゲーム内通貨が仮想通貨である」点がユニークです。
再始動に際してエコシステムから発表する当たり、有限なカード流通を巡る小さな経済圏を作り上げることがCryptoSpellsの目標なのかもしれません。
カード流通の有限さも、カード購入にリアルマネートレードが可能な通貨を使うのも日本のDCGには馴染みの薄い要素ですから、続けて解説していきましょう。
有限なカード流通は何を生むか?
通常のDCG(デジタルカードゲーム)と言えば、必要な代価を支払えば全てのプレイヤー全ての種類のカードを必要なだけ揃えることができたため、強いデッキ情報が出回ってしまえば全員がそのデッキレシピをコピーして使うことが可能でした。
しかしCryptoSpellsでは5種類に分かれたレアリティのうち、もっともレアリティの低いブロンズ以外のカードはブロックチェーン技術によって有限であると担保され、上から2番目のレアリティのレジェンドは1種類当たり99枚、リミテッドレジェンドに至っては1種類あたり9枚とかなり絞っています。
つまり、似たような強デッキで埋め尽くされやすいDCG環境の状況がカード枚数の制約から起こりにくくなり、自分のカードプールを考えて工夫したオリジナルのデッキが増えることになります。
ゲーム内通貨が仮想通貨である意義
通常のDCGのゲーム内通貨は基本的にそのゲームの中だけで完結した通貨で、パック購入か闘技場等のゲーム内の特殊ルールへの入場料、スキン購入等のゲーム内のもを購入することにしか使えませんでした。
しかし、CryptoSpellsのゲーム内通貨SPLは実際に流通する仮想通貨イーサリアムと固定のレートで交換可能な通貨で、要は円とかドルまでに変換していくことのできるRMT(リアルマネートレード)可能な通貨です。
さらに、プレイヤー間でカードを売り買いできる取引所もあり不要なカードを売ってSPLを得るということができます。
つまり、通常のDCGでは「カード購入に突っ込んだお金はそれっきり」だったものがCryptoSpellsでは「誰かにカードを売ることで、カード購入に充てた金額をある程度回収することが認められている」ことになります。
採掘という要素も実装されるようで、ゲーム内で稼いだSPLを円やドルなどの通貨へ換金することもできるでしょう(そうは言っても「楽して小金稼ぎ!」とまではいかないとは思いますが……)
バトルルールとユニークな点
詳しいバトルルールは後日公開のようですが、分かっている部分からユニークな点を見ていきましょう。
5色に分かれた文明カードとどの文明のお供にもできる中立カード、それぞれの文明にヒーローがいてデッキは30枚……このあたりまではよくある要素ですし、マジックボトルというのもトークンスペルのようなものと考えればさほど珍しくありません。
しかし、タイトルにもなっているクリプトスペルというのはユニークで、バトル開始時に必ず選択で手札に加えることが出来るヒーローごとに決められたカードです(そして、おそらくそれなりに強力なカードでしょう)。
シンプルながら奥深い戦略性をもたらしてくれそうな要素であり、序盤の手札事故をある程度抑止する効能も有りそうです。
また、デッキ1つにきレジェンド以上のレアカードは1枚まで、つまり「他のレジェンドカードとは同居できないよ!」というのも挑戦的で、レジェンドをたくさん持っている金持ちプレイヤーが有利になり過ぎないようにできています。
……ところで、何で炎上したんだっけ?
いろいろ言われてはいましたが、昨年11月のプレセールでは公式サイトに他のカードゲームのロゴ画像などを無断で使用していたことが最大の問題でした。
今では問題の画像は全て削除され「権利的にアウト!」となる要素はすべて排除されました。
プレセールが中止された際にしっかりとした返金が行われており「売り逃げする気が無い運営」であるとも言えます。
まとめ
最後にこの記事の要点のまとめです。
・カードが有限!オリジナルなデッキで勝利を目指せ!
・仮想通貨なので課金額をある程度回収できるぞ!
・バトルの最初に選べる強力なカード「クリプトスペル」!
・レジェンド以上はデッキに1枚!