ポーカースタジアムでJOPT参加権を獲得したのでJOPTに参加してきた話
皆さんはじめまして、うずまきと申します
タイトルの通り今回ポーカースタジアムのバトルロイヤルイベントで「Japan Open Poker Tour Season 19: Tokyo」の参加権を獲得し、
実際に現地で戦ってきたので、その体験記を綴ろうと思います。
その前にまずは簡単に自分のポーカー歴を。
大学生のときにやる夫スレに出会い、その中の「やる夫がポーカーに挑戦するようです」にハマり、ポーカーのルールを覚え実際にオンラインでプレイしてきました。
といっても、少額トーナメントを暇なときにこなしていた程度でガチでやったことはありません。ポーカースタジアムに関しても、コロナ禍の自粛中に存在を知り、コロナ禍が明けてから定時に仕事が終わったときに500円だけプレイするようなゆるゆるユーザーでした。
そんな自分でしたが、バトルロイヤルシーズン2の上位15名がJOPTに参加できるというイベントに燃え上がり、結果は30/145で17位でしたが、上位2名が出場辞退してのおこぼれで参加権を獲得しました。
JOPT19の参加権を獲得してからは2回練習のためにライブポーカーのトーナメント体験してきました。戦績は5/29と25/30でしたが、順位よりもライブポーカーを実際にこなして場になれたという経験ができたこと、これがJOPTに参加したときにとても役に立ちました。
さて、JOPT当日ですが上述の通りライブポーカーを経験していたこと、また現地で他のポーカースタジアムからの参加者と少し交流を持てたおかげで
初めの方は緊張せず、自分らしくルースアグレにプレイすることができました。ルースアグレは自分のスタイルで有り、ライブポーカーの経験値が少ないこと、序盤なのでいきなりチップが大きく動く可能性が低いこと、実際に数をこなして場になれるため、そしてなにより、いつも通りの自分で行くためにもこういうスタイルで行こうと事前に考えてのプレイでした。
序盤はこちらが攻めると降りてくれる人が多く、最初は少数ながら稼げていたのですが、逆に着いてくる人からはチップを取られ、プレイスタイルがある程度把握されてからは逆に攻められて徐々にチップを減らしていきました。
ただし、自分は決してうまくないことを理解していたため、このやり方はチップを1/4の減らしたらそこでやめてその後はタイトに行こうと考えていました。
しかし、ここで事件が起きます。なんとハンドにAAが来ました。ポジションもいい位置ですのでここはチップの稼ぎどきだと感じました。アーリーポジションからレイズが入ったのでコール。フロップが88Tで相手が更にベットしてきたのでコールしてターンは5、相手がチェックしたため今度はこちらからベットも相手がコールし、ここでおそらくTがヒットしているのだと予想しました(8が手持ちにあって3カードができている攻め方では無い)。リバーでJが出たときに相手がハーフポットのベットを打って来たため、TJ持ちでJもヒットして攻めてきたのかと思いましたが、こちらとしては待ってましたと思いながらコール。相手のカードはJJでリバーでフルハウスを作られました。20000からスタートしたチップを一気に減らし10000以下になってしまい、正直この負け方をしたときは今日はもう早々に終わりそうだなと感じました。
ところが、ここから逆に運が回ってきました。JQoで参加した手がボードでストレートができ、ショートなのでオールインをかけたら相手がコール、相手ハンドはAAでダブルアップに成功。更に自分がQQ持ちのときに別のショートになってた相手がオールインしてきたので、コールで迎え撃ったら相手のハンドTTだったり、チップをある程度取り戻したら今度はAA→AA→88とハンドが来て、88はボードでセットができるなどこの3回だけで一気にバリューを稼ぐことができ、これ以降はかなり余裕を持ってプレイすることができました。
その後も下振れのストレート相手に上振れでまくれたり、ストレート作った相手にフラッシュでまくれたり、フラッシュを作った相手をフルハウスでまくれたりと、相手が強い役を作ったときに本当に運良くさらに上の役でやり返して余裕を持ってバリューを稼ぐことができました。
覚えている限りでバリューを取れたハンドを下記に記します。
JQovsAAでストレート完成
AA持ちで相手のKヒットの攻めを捲くる
88持ちでボードに8が落ちてセット完成、こちらからのオールインにAK持ちAヒットを捲くる
JKvsJ9でボードがQT8A4で上振れナッツストレート完成
A8ovsQTs AA358で相手がフラッシュを完成させてオールインしてくるもフルハウスで捲くる
K◇9♠ovsQ◇J♣でリバーまでにダイヤが4枚開き、更にボードにダイヤAがあるため、こっちはナッツフラッシュ
こちらのベットにオールインで返してきたためコールして捲くる
A4ovs68s ボードに684 相手がベットしてきたのでコール リバーでAが落ちて相手がオールイン、一瞬悩むもコールしてショーダウンすると、相手は68の2ペアだったので捲くる
8◇5◇svsQTo ボード8♠K♣9◇ 8ヒットしてるのでベットすると相手がコール、ターンでK◇が落ち、こちらはチェックで相手もチェック、リバーでJ◇
フラッシュができたのでベットをすると相手がオールインしてきたのでコールして捲くる
これだけバリューを稼げたのは、序盤にルースアグレスタイルを見せて
更にブラフの失敗も見せていたことで自分に対するリスペクトが低くなり、
雑魚手で勝負に来ていると思わせれたことまた、ライブ慣れしていないのもわかられていたため、マニアックなやつだと思われた等そういったイメージががうまく働いてくれたのも要因かなと思います。
とはいえ、もちろん勝つだけではなく、上述したAAvsJJでボードにJが落ちる
KKvsJJでまたもボードにJが落ちる、
JKvsQTでボードが9JK、2ペアのため果敢に攻め、ターンリバーでストレートもフラッシュも無いと思いターン後も攻めたら、フロップトレートのスロープレイにやられる
AQ持ちのAヒットで攻めるも、リバーでJが落ちたAJ持ちにやられる
更に、チップに余裕があるためブラフを噛ますも尽く読まれて無駄にチップを減らすなど、決してすべてがうまく言ってるわけじゃありませんでした。
それでもなんとか戦って来れたのは事前にライブポーカーに行ったときに、
相手の手ができていることを考慮できずに無駄に攻めてチップを減らすというミスを犯したという経験から、チップを多く取ることよりも一気に負けて減らさないように心がける事ができたことが大きな要因となりました。上記の負けも、それなりの額の負け方ですが、大きくても1.5割くらいの損失で、決して戦えなくなるような減らし方はしませんでした。
そんなこんなで、1日目の成績は Average:165,521に対し、190,000 22/480(生存73名)で終えることができました。
1日目の感想として、とにかく疲れました。
11時から始まり、21:40まで2時間対戦→10分休憩を5回繰り返し体力的にもそうですが、何より精神的にきついことも多くありました。
今回は上述した通りハンドが噛み合ったため、相手を飛ばすことも多かったのですが(おそらく10人程飛ばした)、飛ばしたあとはやったぜという気持ちよりも、飛ばしていった人たちの表情が気になりました。
しょうがないかと笑って去る人もいれば、とても悔しそうに去っていく人たち、特に時間が進むにつれて皆がより残りたいという気持ちが強くなる分、飛んだときの悔しさも比例して上がっていました。
このような勝負の場にずっと居続けることで、中盤辺りから心臓の鼓動が早くなり、胃も今まで感じたことのない変な感覚に陥り、夕食もウィダーゼリーを流し込むのがやっとでした。
特に、終盤にとても苦しい勝負が有り、ここで一気に気分をおかしくされました。
自分がアーリーポジションからAKo持ちで2bbでレイズしたときに、BTNからトリプルバレルが入りこれにコール。フロップは2♠5◇J◇レインボー、自分はチェックして相手から6bbが入るも勇気を持ってコール。
ターンはJ♣でここはお互いチェック、リバーで2♣が落ちボードは25JJ2、ここで相手から25bbのオーバーベット。
このときの自分は100bb程持っていたので、飛ぶことは無いけれど一気にチップを減らすのも怖く、ここでの選択は本当に悩みました。
考えとしてはまず、25Jの何れかがヒットしているためにバリューを取りに来た場合を想定。
トリプルバレルを打ってきたのがブラフで、ブラフのつもりがヒットした可能性。
次にブラフのつもりで打って当たらないまま更にブラフをしてきた可能性
最後に本当にハンドが入っていてJヒットorTT以上のペアの場合。
仕掛けてきたプレイヤーは同卓したときからルースなプレイをしていたこともあり(ローカードのワンギャップスートやスーコネで参加している)
2or5のヒットの可能性は十分ありえましたが、仕掛けてきた相手のスタック量があること、何より、対戦したときの雰囲気でブラフだと判断しコールを選択。相手のハンドはQ6sのノーヒット、Aハイでなんとか自分がチップを手にできました。
この勝負には勝つことができましたが、悩んでいる間に本当に胃がやられてとても苦しい思いをさせられました。
これ以降、おかしかった心臓の鼓動が更におかしくなり、自分がどう呼吸しているのかわからなくなるくらいで、深呼吸を繰り返してみるも終始落ち着くことができず、自分のテンションもおかしいままでしたが、なんとかプレイを続けて一日目を終えることができました。
1日目が終わったあとも気分が落ち着かず、今まで生きてきて本当に体験したことのないテンションが続いていました。
しかし、現地で知り合えたポーカースタジアム関連の方々と交流でき、
会話することで気分が紛れていつもの自分に戻ることができました。
一日目を終えたときは、当日眠れるのか不安でしたが、彼らのおかげ気持ちを落ち着かせることができ、夜きちんと睡眠を取ることができました。
これは本当にありがたかったです。
あのときお会いできたみなさん、改めてお礼を言わせていただきますが、本当にありがとうございました。
ぐっすり8時間ほど眠ることができ、いつもの落ち着いた自分で2日目の朝を迎えることができました。
2日目の勝負、やはりチップを持っている人がガンガン攻めてきます。
アベレージよりチップを持っているとはいえブラインドで取られる額も多く余裕のない状態で、一日目の終盤はタイトに戦って結果を残せていたので、この日は最初からタイトに行こうと戦略を立てました。
実際、参加数は少ないながらもチップを減らすことなくしばらくは保てていましたが、時間が立っても参加できそうなハンドが来ずにひたすら降りる時間が続きました。
そんな中でUTGで46◇が来たときに敢えて3bbでレイズ。
これは、今までタイトな自分を見せてきたため、何かいい手が入ったと相手に思わせ、ワンギャップスートなので、ボードによっては付いてきた相手をストレートorフラッシュでまくれる可能性もある。
また、ボードがローカード(T以下)しか落ちなかったときにヒットすれば
高い手で着いてきたであろうプレイヤーをまくれるかもしれないという考えからのレイズでした。
UTGからの3bbに付いてきたのが二人、ボードは38Tのレインボー
こちらの3bbのCBに対して一人が降りてテーブルのチップリ一人がついてきました。この時点でおそらくついてきた人は8orTがヒットしてると読み、ターンでKが落ちた瞬間3bbをベット、相手は迷った末にコール。
今度はリバーにAが落ち、更にこちらは7.5bbをベット
相手は熟考した上でコール、向こうのハンドはQTでブラフキャッチをされました
この失敗によってチップを一気に半分近く減らしてしまい、ひたすら耐える展開に。我慢して我慢して残りスタックが10bbくらいになったときにSBの自分の手元にJJがきました。
COが2bbレイズしていたため、オールインを発声。
しかし、ここで予想外なことにBB(チップリ)がオールイン、更にカットオフもオールインにコール。
嫌な予感がしてハンドが開かれると、SBがJJ・BBがKK・COがAKでした
勝ち目が薄い中、なんとかボードにJが落ちることを祈るもまさかの4枚目のKがフロップで登場しここまで
2日目は11時開始の、12:30に飛びました
今回の総括として、まずは運が良かったこと。
これはバリューを稼げたのもそうですし、そもそもJOPT参加権外の17位にいたにも関わらずJOPTに参加できたことも含め本当に運が良かったと思います。
次にブラフキャッチがうまくできていたこと
もちろん自分が降りたハンドはわかりませんが、なんとなくブラフっぽいなと思ったシチュエーションでは自分の読み通りブラフだったことが多く、ボードのローヒットの手でもチップを取ることができていました。
特に上述したAKでブラフキャッチできたのは今回のJOPTの中で一番のプレイだったと思っています。
実際に対人しての読みというのは、自分の中にある武器なのかなと感じました。
しかし、逆に自分のブラフが失敗に終わることが多かったこと、これは大きな反省点です。練習のために行ったライブポーカーでは実はブラフがよく決まっていました。その経験からブラフに対してはある程度自信を持っていたのですが、今回JOPTに参加して、むしろここは自分の弱点であり改善の必要がある課題だなと認識しました。
自分としてはブラフはやられたら嫌なベットのされ方を意識していたつもりですが、上手い人からは自分のブラフに対して違和感を持たれていたのかなと思います。正直、ここは自分ではわからないので今後ブラフだとわかりやすかったらどういった点からそう感じたのかを教えていただきたいです。
JOPTの感想ですが、本当に辛い思いのほうが印象に残っています。
ほぼ休憩なしの11時間という長時間の勝負の中、テンションがおかしい時間もそれなりに続き、人を飛ばしてしまったときに感じるちょっとした罪悪感の積み重ねなど、辛い思いの連続でした。
それでも自分が飛んでしまったあとに戦っていた時を振り返ると、なんだかんだ楽しかったんだなと感じ、中々経験したくないなと思いながらも、それでも次があったらやりたいなとも思う不思議な感覚です。
今はまだ、またやりたいという思いが湧いてきていないですが、時間が立つにつれてまたその思いが湧いてくると思います。
以上で私のJOPT体験記は終わりです。
最後に、楽しい場を設けてくれたポーカースタジアム関連の皆様、JOPT関係者の皆様、現地で交流させていただいた皆様、こんな私を応援してくださった皆様、本当に本当にありがとうございました。
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