アルくナマポ 〜4〜
寒くて、寒すぎて
まるで世界がモンゴル獄長だけを
一人だけ残して
どこかに逝ってしまったかのような
そんな感覚を覚えて
目を覚ました彼は
むしろ喜んだ
本店のランチのヘルプに遅刻せずに済んだから
真面目なのか不真面目なのかよくわからない
とにかくシラフで
ドアの前に寝て
ランチのヘルプに行った
モ「おはよーございます」
オーナー「え?あれ?今日出勤?」
モ「あれ?今日じゃなかったでしたっけ?
すいません、携帯なくしちゃってシフト確認できなかったんで」
オーナー「今日じゃなくて明日だけど、せっかく来てくれたから、そのまま働いてもらえますか?」
モ「あー、すいません
じゃあ何しましょうか?」
この会話を最後に
モンゴル獄長は
長い入院生活を送ることになる