アルくナマポ 〜2〜
そう、モンゴル獄長と言う男の話だった
彼は若い頃から幾度も酒による失敗をしながら
歳を重ねてきたわけだが
ある時期から更に飲み続けてしまう
何がキッカケと言う訳でもなく
起きたらストロング
仕事があろうがなかろうが関係なくだ
一服して、またストロング
出勤して合間をみて
持参しているペットボトルに入れた
安い焼酎をストレート
酔っ払わない程度に酒を摂取し続ける
仕事が終わったら居酒屋へ向かい
記憶を飛ばすまで泥酔
気絶するように寝て
おしっこを漏らすことなんて日常茶飯事
もはや正気の沙汰でない
家に辿り着くことができず
道で寝ているところを保護されて
警察署、もしくは
救急外来によって病院で目覚めることも
しばしば
何が彼をそうさせるのか?
わからない
ただただ飲まないと、やってられないと言う思いがそうさせたのだろうか?
そして、ある日
そんな日々はようやく終焉を向かえる