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雨宿り
4月からこちら、いいことがない。
先月なんてクレームを2件も受けて、目がパンパンで隠しようがないくらい泣いた日もあった。
厄年のせいにしたくなるくらい良いことがなかった。…いや、降り幅がひどかった。
良いこともあった。
初めて念願の喫茶店へ行けることになった。
もうすでに2年はチャレンジしていたが、予約制でなかなかご縁がなく、このたび初めて抽選で選ばれたのだ。
直前まで子どもの体調不良や諸々でヒヤヒヤしたが、夫が快く送り出してくれて無事伺うことが出来た。
レトロな外観とは裏腹にシンプルで心地良い空間。
本の趣味が似ている。
好きな作家さんの本が多く、すっかり落ち着いてしまい1人だったにも関わらず1時間以上まったりしてしまった。
ケーキは勿論美味しくて。
濃厚でゆっくりのんびり堪能するのにピッタリだった。
普段は仕事と家事育児、まずひとりになる時間がほぼないに等しい。ひとりでゆっくり過ごす時間がこんなに贅沢とは…
当たらないと思ってひとりで申し込んだが、逆にひとりでよかったかもしれない。
もう少しこの時間が続いて欲しくて、欠片になったケーキを少しずつ楽しむ。
メニュー表には『みんなの"雨宿り"の場所になれたら、こんなに嬉しいことはありません』と書いてあった。
"雨宿り"という言葉がとっても素敵でぴったりなお店。
ほっとしてあたたかくなる時間をありがとうございました。
またご縁がありますように。