食への貪欲さの塊な私と夫。
食べることが好きだ。
食べることと旅行の為に働いていると言っても過言ではないくらい、ふたつはずっとずっと大事にしている。
新しいお店や商品のチェックは欠かさないし、美味しそうなレシピは試すし、その口になってしまえばどこにでも行ってしまうくらいフットワークが軽くなる。
夜中にどうしてもたこ焼きの口になってしまい眠れず、こっそり焼いて堪能し、きちんとホットプレートも片付け証拠隠滅を謀ったが、翌朝までほんのり残った匂いでバレた。
食べ物への情熱を露にする時、夫は「そういうとこが好きなんよな~」と言う。
食に興味がなく、食べられて腹が満たされればいい派な夫には、欲望にまみれて目をギラギラさせている私が楽しそうで幸せそうで、自分にはない部分なので「すごいな~」と思うらしい。
休日に食べたいものの話をしていて「特にない」が続くと「大丈夫か!?」と心配されてしまうレベル。
そんな私でも親心はある。
私とそっくり!好きな食べ物を貪欲に求める息子には、自分が我慢してあげることの方が多くなった。
我慢…出来るんだな…!
昔は母に貰ってばかりだった私が、今度は自分の子どもに与えている。不思議だ。母もこんな気持ちだったのかなと想像し、ちょびっとだけむずがゆい心地になる。
食欲ではないところが満たされる…。
案外、与える側も悪くない。
でも!
未だにやっぱり夫のは貰っている。いや、夫の物は私の物とすら思っている。どっちも食べたい時は半分こして貰えると信じている。
やっぱり貰う側も好きなもんで(笑)
夫にはずっとずっと貪欲に美味しいものを求める私の隣で「いいわぁ~」と笑顔で言っていて欲しい。
そんな楽しくて穏やかな日々をずっと過ごそう。
だって与える側も幸せなんだから…たぶん。