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海のはじまり 第9話語ります

9話の感想は”つぶやき”だけで終わらせようと思っていましたが、140文字ではこの感情をうまく表現できず、結局通常の”投稿”の形となりました。

※第9話までのネタバレを含みます!ご注意ください※

海のはじまりを見始めたきっかけは、Xで変わった設定のドラマがある!と話題になっていたことでした。

「見てよかった。」まだ9話ですが、そう思いました。

本当に色々と考えさせられました。

水季が海ちゃんを生んだのは私と同じ大学生の時。
最終的に一人で、父親なしで生むことを決断しました。
たとえ相手(夏くん)のことを想っての行動だとしても、私には絶対できないことだな、と思います。
今の生活を全部捨てて子供を育てるということ、それは今の自分には全く想像ができません。

今期は別のドラマですが、「あの子の子ども」も妊娠について扱っていて、重いなぁと思いつつも、毎週追いかけてしまいます。

ここで、本筋に戻ります。
第9話で、ついに弥生さんは夏くんと、海ちゃんと別れることを決断します。

「二人のバックグラウンドに常に水季がいて、水季にうらやましさや嫉妬心を感じるたびに、そんな自分が嫌いになる。私は夏くんと二人でいたかった。」

これは、今までなかなか言えなかった弥生さんの気持ちを率直に表していると思いました。

弥生さんは、海ちゃんのママになることを、誰にも強制されませんでした。
でも、自分の過去と子供が好きなことも相まって、ママになっていた。
ママを演じていたけれど、心の奥底でずっと葛藤があったのだと思います。

突然現れた恋人の子ども。重すぎて受け止められないのがあたりまえ。
「でも、弥生さんだから受け止めてくれるかもしれない。」
夏くんはどこかでそう思っていたのだと思います。

そして、弥生さん自身も最初は、
「私ならきっと大丈夫、うまくやれる。」と信じていたのでしょう。

夏くんが、弥生さんから教えてもらった海ちゃんとの接し方。
特に三つ編みを教えているシーンを思い出すと、今でも泣きそうになります。
弥生さんが教えたはずのものが、海ちゃんにとっては、”夏くん”からしてもらったことに変わってしまう、そんな寂しさを感じます。
他にも料理が苦手だったはずの弥生さんが、海ちゃんが好きなコロッケを一から作ったシーン。
海ちゃんは(確か)「スーパーみたいでおいしい」と言いました。
そこには、”ママ”がスーパーで買ってきたコロッケという意味が込められていて、それを弥生さんは感じ取ってて、こういう少しずつの積み重ねで、自分の正直な気持ちに気が付いたのかな、と思います。

最後の弥生さんの
「これ以上夏くんと一緒にいてしまったら、心変わりしてしまうから、終電ではないけれど、次の電車に乗ろう。」
という決断。
夏くんの
「最後の最後まで、弥生さんと恋人でいたくて、できることならばもう少し一緒にいたい。」
という願い。

二人の方向が、未来と過去を向いていて、分かりやすい対比構造になっているように思えました。

今の状況で、登場人物全員が幸せになる方法は、残念ながらなかったのだと思います。

弥生さんの決断に、エールを。

そして何よりも、海ちゃんのこれからの将来が笑顔で溢れますように。


最終回みたいに書いちゃいましたが、まだあと3話あります!
来週がとっても楽しみです!!!

追記
backnumberさんの「新しい恋人達に」とっても良いですよね。毎話流すタイミングが完璧✨️

歌詞の「誰の人生だ 誰の人生だ 誰の人生だ」と繰り返すところ。
今回だと、弥生さんが夏くんでも海ちゃんでもなく、自分自身と向き合って、結論を出した部分に思えました。
色々な解釈ができる歌詞って素敵ですね!

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