ショートショート作成についての後日談
みなさんこんにちは~
今回は ショートショート「カレーパン」作成の後日談をしていこうと思います。
どうやって作品を書いたのか、こだわりポイントなどを紹介していけたらな、と思っています。
まだ、本編を見たことがない人はぜひこちらご覧ください!
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全体的なテーマとしては「哀愁」です。
主人公は、自分から別れを切り出そうとしていましたが、いつも通りの日々がなくなってしまうという現実にぶつかった時、少し悲しいような、寂しいような気持ちになります。
できるだけ読者にその雰囲気を感じてもらえるようにと、情景だけでなく嗅覚についての記述も多く入れました。また、「カレーパン」という一つの題材を通して描くことで、読者に少しでも出来事を身近に感じてもらえるようにしました。
いかがでしたか。
それでは、もっと詳しい本文の記述について話していこうと思います。
この部分では、彼女が好奇心旺盛で、愛嬌のある人だと伝えるようにしました。これが、後半の彼女から別れを切り出す場面での驚きにつながります。
彼女から別れを切り出すとは思いもしなかったから、主人公がこの日に、より覚悟を決めていたことが伝わります。
この部分にもこだわりがあります。実はここで、2人の距離が少し空いていることを揶揄しています。
例えば、主人公と彼女は違うトレーを使っていて、会計もそれぞれで行っていること。主人公自身がトレーとトングを取った描写だけでは、伝わりずらいかと思い、カレーパンをトレーに「置いてあげる」という表現を入れました。これで、それぞれ別々で選んでいることが分かると思います。
この場面より、主人公のおっちょこちょいな性格を彼女は知っていて、すぐにウエットティッシュを準備できるくらい長い月日を過ごしてきたことが分かります。
ここでは、カレーパンを「恋人という縁」に例えて表現しています。
「綺麗に落ちないから残っているだけ」というのは「別れるのがなんとなく寂しいから付き合っているだけ」
「新しい服とカレーパンを買う」というのは「お互いのことは引きずらず、新しい恋人を見つけよう」
の比喩表現として、発言しています。伝わりましたでしょうか。
実はこの公園に来た時、「夕日に照らされて暖かそうなベンチに座った」という表現があります。それから、別れ話を終え、お互いの心も冷たくなってしまったことが分かると思います。
これは、主人公の心情を表現した場面です。実際にカレーの匂いがしたか、しなかったは重要ではありません。あくまで主人公がその匂いを感じたか、感じてないかが重要なのです。
最終的に匂いを感じなかったということは、主人公の中で彼女のことを一旦整理できたことを示しています。
これで、ショートショート「カレーパン」の後日談を終わりたいと思います。
この物語に込めた思いが、少しでも皆さんに伝わると嬉しいです。
何か質問があればお気軽にコメントください!
それではまた~