研究レポート ”1990W杯 アルゼンチンvブラジル" 1990.6.24 【90分動画あり】


1990W杯ラウンド16。アルゼンチンvsブラジルのカード。

●ブラジル (0-1) アルゼンチン○

得点者:80分 カニーヒア

┃スタメン┃

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イタリア開催というもあって、セリエA所属の選手にスポットが当たった大会。ドゥンガがロベルト・バッジョと同じフィオレンティーナ、アレモンとカレカとマラドーナがナポリでそれぞれプレーしていた。

【フルマッチの動画】 低画質

1990ブラジルが3バックの先駆者(?)

W杯1978、W杯1982はいずれもゾーンディフェンスだったアルゼンチンは、W杯1986に続きマンツーマンディフェンス。ブラジル戦ははっきりマーク対象が決まっていて、トログリオ、ジュスティ、ブルチャガもしっかりマークにつくマッチアップ。

一方のブラジルは、ゾーンディフェンスの3バックまたは5バック。各国のマンツーマン主流とはちがい、ずっとゾーンディフェンスだったブラジルであったが、W杯1990に至るまではずっと4バックであった。

これには、他の諸外国が2-3の"W"や"X"の3枚のFW主流だったものが、2枚主流になっていったことが関係しているのではないだろうか。

裏の抜け出しの警戒が3vs2であれば、逆手を取られフリーにしてしまう確率は低い。しかし、オフェンス側も後衛をどんどん上げてくるから、ボールを塞ぐ必要も当然ある。これは、マンツーマンディフェンスでもマークリリースを行ってボールに寄せていく作業が必要で、タイプの違うディフェンス式であれ、同じ作業を含むといえよう。

◆ スターティング11 背番号とポジション

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ブラジルはディフェンスサイドのフィールドプレーヤーに2〜6番をつける。両端の"2"と"6"が左右のサイドバック。"5"をてっぺんとしたトライアングルの3〜5で2-3もしくは4-1を形成することが多かったが、W杯1990では3バック(5バック)にしている。

オフェンスサイドは7〜11番を。大体固定だったのが、9番カレカでストライカーポジション。

ディフェンスサイドも、88-89のW杯予選においては、フォーメーションは本大会と同じ形で、5ブランコ、6リカルド・G、3M・ガウボン、14アウダイール、2ジョルジーニョというナンバリングが多かったようだ。

ブラジル出身のアレックス選手が選ぶベストイレブンの動画では、4バックの選手をそれぞれ6・4・3・2番と呼んでいる。実際、ブラジル代表の歴代選手を見ても、マルセロやロベルトカルロス等は6番、カゼミーロやトニーニョ・セレーゾは5番、マイコンやカフーは2番とブラジル流の背番号のつけ方が受け継がれている。

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