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非対応PCの外付けUSB SSDでZorin OSを使うメリットを考えてみる

Windows11に非対応の中古ゲーミングノートPC(59,800円)を外付けUSB SSDにLinux(Zorin OS 無料版 Core)をインストールして使い始めていますが、そのメリットについて個人的な考え方を紹介します。


コスパの考え方

3DCGにはNVIDIA GPUが必須だが高価

ゲーミングノートPCの価格は、新品を購入する場合は15万円から23万円と高価なので、3DCGを始めてみたいと考える初心者にオススメできる価格帯ではありませんでした。

2024年版 ゲーミングノートPC 比較表

NVIDIA GPUを使った高速GPUレンダリングやdForec物理シミュレーションが使えない一般的で安価なWindows PCでも3DCGアプリは使えますが、私としては高速化ノウハウが少ない初心者にはGPUを使って欲しいです。

そこで、初期投資無しに手軽に始められるクラウド仮想Windows(Paperspace Core GPU+)をオススメしていました。

しかし、ストレージへの継続的な課金が(100GBで)月額1,000円程度固定的にかかる上に、3DCG作品づくりを本格的に始めると、それに加えて月額数千円も仮想マシンの稼働時間に応じて時間レンタル利用料が上乗せで課金されるのでランニングコストがバカになりません。

中古ゲーミングノートPCを格安で購入

そこで、クラウドからエッジPCへと方向転換し、初期投資をできるだけ減らしつつ、ランニングコストを最小化することにしました。

中古のOMEN by HP 17(59,800円)を2ヶ月ほどWindows10やVMwareでWindows11、さらに外付けUSB SSDでZorin OS 無料版(Core)を切り替えつつ使ってきましたが、今のところ快適に使えていて満足しています。

コスパをPaperspaceと比較

クラウド仮想WindowsをエッジPCが上回る初期投資価格は、月に60時間(1日2時間)3DCGアプリで使う前提とすると、月額のランニングコストは以下のようになります。(@150円/ドル)
・時間レンタル:0.54ドル x 60Hr = 32.4ドル(4,860円
・ストレージ:7ドル(1,050円
・その他:4.33ドル(固定IP+スナップショット 650円
・合計:43.73ドル(6,559円

年額は、6,559円 x 12ヶ月 = 78,708円 なので、今回の59,800円の中古ゲーミングノートPCでは、9ヶ月でコスパが逆転します。

一方で、15万円の新品ゲーミングノートPCだと23ヶ月(約2年)かかるので、特に初心者の場合は2年以上3DCGにこのコストを払い続けるか?については、仕事用ではなく趣味的に楽しむ場合は無理がありそうです。

画像生成AIがクラウドサービスで無料か低コストで使えるので、そこから始めても良いかと思いますが・・・

Windows10サポート終了に備える

非対応PCは安価だがWin10終了後は?

2025年10月にはマイクロソフトがWindows10のサポートを終了するので、それまでにWindows10以外のOSへ移行する必要があります。

さらに、NVIDIA GPUを使ったDAZ StudioやBlenderなどのWindowsアプリを継続して使えるようにすることが必須です。

Windows11非対応の中古ゲーミングノートPCなので格安で購入ができましたが、Windows10のサポート終了に備えるために、これまでにいろいろな手段を検討しつつ、実験的に試行錯誤を繰り返してきました。

非対応PCでもWin11は使えているが?

Windows10やLinux(Zorin OS)にVMware無料版をインストールすれば、Windows11が今のところ問題なくインストールでき、24H2でも特に問題なく使えています。

しかし、マイクロソフトがWindows11に非対応と謳っているPCが今後も継続して問題なく使えるか?の保証は無いので、プランBを考えておく必要がありそうです。

現状での対応の方向性

プランA:内蔵SSDのWindows10をWindows11にアップグレード
      (Windows10のライセンスを継続:無料のはず)
プランB:外付けUSB SSDのZorin OSとLutris

Zorin OSの「Windows App Support」アプリを使うと、簡単にWINEでDAZ StudioやBlenderなどの3DCG無料アプリなどが使えることが検証できています。

ただし、Windows App SupportのWINE環境ではNVIDIA GPUが使えないので、LinuxでWindowsゲームを動かす「Lutris」を使うことにしました。

Zorin OSにVMwareとWindows11をインストールしてDAZ StudioやBlenderを動かすことはできますが、この場合はNVIDIA GPUが使えないことがわかっているので、動作確認用として使う予定です。

まとめ

Windows11に非対応の中古ゲーミングノートPC(59,800円)を外付けUSB SSDにLinux(Zorin OS 無料版 Core)をインストールして使い始めていますが、そのメリットについて個人的な考え方を紹介しています。

Zorin OS 無料版(Core)をOMEN by P 17にNVIDIAドライバーとともにインストールする、または、Zorin OSがインストールされているPCに追加でNVIDIAドライバーをインストールする方法は以下の記事などを参考にしてください。

参考リンク


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