ZorinOS NVIDIA版でBlender GPUレンダリング|中古OMEN
ZorinOS NVIDIA版をUSB SSDにインストールし、Blenderで同じDAZシーンをCyclesのCPUとGPUでレダリングし比較してみたので紹介します。
この中古OMEN(ゲーミングノートPC)はWindows11に非対応なので、現在はホストOSにWindows10を使い、VMwareでWindows11 24H2を試験的に使っていますが、1年後にはWindows10が使えなくなります。
そこで、ホストOSをLinuxのZorinOSに替えて、WINEまたはVMwareでDAZ Studioを使うことを検討中です。
今回は、ZorinOSでNVIDIA GPUが使えるのか?を検証するために、ZorinOS NVIDIA版を外付けUSB SSDにインストールし、プリインストールされているBlenderでDAZシーンをレンダリングして確認してみました。
結論
ZorinOS NVIDIA版で GeForce GTX 1070 8GB が使えた
ディスプレイシステムはWaylandとXorg(X11)が使えた
動作はWaylandよりXorg(X11)の方が安定してスムーズ
Blender 4.2.2 Linux版 でCUDAとOptiXが使えた
同じDAZシーンのGPUレンダリング速度はCPUの7倍
ZorinOS NVIDIA版のインストール
内蔵SSDのWindows10はそのままで、外付けUSB SSDにZorinOS NVIDIA版をインストールし、3DCGのDAZ StudioやBlenderなどで問題なくGPUレンダリングが使えるか?を検証します。
詳しくは、以下の記事などを参考にしてください。
システムについて
「設定 > このシステムについて」を開くと、「グラフィック」に「NVIDIA GeForce GTX 1070 Mobile」が登録されているので、NVIDIA GPUを3DCGアプリで利用できます。
BlenderでDAZシーンをレンダリング
プリファレンス > システム 設定
CyclesのGPUレンダリングには「CUDA」と「OptiX」が使えますが、今回は「CUDA」に設定しました。
Cyclesレンダリング時間で比較
DAZシーンのCyclesレンダリング時間を「CPU」と「GPU演算」で切り替えて計測しました。「ノイズしきい値」はCPUしか使えなかった時は「0.1」にしていましたが、今回はデフォールトの「0.01」のままにしています。
用いたDAZシーン
以下のDAZシーン(背景HDRIと人物テクスチャーをパック化しZIP圧縮)を展開したBlenderファイルを、Blender 4.2.2 Linux版(プリインストール)に読み込んでレンダリング時間を比較しました。
レンダリング結果
Cycles CPUレンダリングでは、4分13秒 かかりました。
Cycles GPU演算レンダリングでは、36秒 かかりました。
この結果、約7倍の高速化が確認できました。
まとめ
外付けUSB SSDにZorinOS NVIDIA版をインストールし、プリインストールされているBlender 4.2.2 Linux版でDAZシーンをCyclesでレンダリングしたところ、NVIDIA GPUが3DCGアプリで使えることが確認できました。
CPUとGPU演算のレンダリング時間を比較すると、GPU演算ではCPUの約7倍ほど高速化できました。
今後は、ZorinOSのWindows App SupportでDAZ Studioをインストールし、Windowsを使わずWINEでGPUが使えるか?検証したいと思います。
その他のWindowsアプリをZorinOSで使う手段としては、VMwareやVirtualBox、QEMU/KVMなどにWindowsをインストールして仮想マシンを使う方法が考えられますが、できればWindows無しで使いたい・・・
参考リンク
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