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ルナティカを低遅延コーデックのワイヤレスデバイスで演奏する実用性|Androidスマホ

ルナティカをBluetooth MIDIでAndroidスマホに接続して演奏する場合の、低遅延ワイヤレスデバイスでどこまで実用的なレスポンスにできるかを検証してみたので紹介します。

Bluetooth MIDIとBluetooth Audioを併用した場合での、これまでの検証状況は以下の記事で紹介しています。


結論

手持ちの機材とアプリの組み合わせで、もっとも良かった組み合わせは以下です。

・電子楽器:ルナティカ レッド
・Androidスマホ:Leica Leitz Phone 1(AQUOS R6)Android 13
・シンセアプリ:Rockrelay Synth FM + Bluetooth MIDI Connect
・ワイヤレスデバイス:HIFIMAN Deva Pro(Bluetoothアダプター)
・低遅延コーデック:LDAC(44.1kHz / 16ビット / 330kbpsに設定変更)

★ Androidの「設定 > システム > 開発者向けオプション > Bluetooth オーディオコーデック」以下の設定に毎回変更が必要なので面倒・・・

https://studentwalker.com/android-bluetooth-codec
Android 開発者向けオプションでBluetooth低遅延コーデックを設定

★ 私の場合は毎回変更するのが面倒なので、結局は有線接続のお気に入りのイヤホン(Shure SE315 クリア)を使うことになりそう・・・

https://www.phileweb.com/review/article/201306/26/845.html

ここに至った経緯

エアロフォンのUSB MIDIで試す

エアロフォンのUSB MIDIでAndroidスマホに接続

Bluetooth MIDIとBluetooth Audioを同じAndroidスマホで同時に併用すると遅延が発生するのでは?という仮説を立てたので、USB MIDIで有線接続し、ワイヤレスデバイス(HIFIMAN Deva Pro Bluetooth)の低遅延コーデック(LDAC)で試してみました。

結果は、Bluetooth MIDIとほとんど変わらないレベルでした。

2台のAndroidスマホを有線接続

手持ちのXperia 10 iiiとLeitz Phone 1をUSBハブを介して有線でUSB接続して、一方にBluetooth MIDI Connectアプリでルナティカを接続し、もう一方にシンセアプリを開いて、Deve Pro BluetoothをLDACで接続してみました。

結果は、ルナティカを弾いてもシンセアプリにUSB MIDI信号が届きませんでした。さらに、Xperia側にシンセアプリを開いて、画面キーボードをタッチしてみましたが、それでもUSB MIDI信号は届きませんでした。

低遅延コーデックの調整

ルナティカを弾いて音が鳴るまでのタイムラグは、Deva Pro BluetoothのLDACが感覚的に手持ちの機材の中ではもっとも低遅延に感じました。

さらに、開発者モードの画面を開いて、もっとも処理が軽いと思われる設定に変更したところ、多少遅延が少なくレスポンスが良いように感じられました。

シンセアプリの違い

前回までに紹介したシンセアプリ3種(DRC、SynprezFM II、Rockrelay Synth FM)に加え、ローランドの音楽制作アプリ「Zenbeats」でも試してみました。

結果的には、Rockrelay Bluetooth Connect + Synth FMがもっとも使いやすく、レスポンスが良いと感じました。

まとめ

ルナティカをBluetooth MIDIでAndroidスマホに接続して演奏する場合に、低遅延ワイヤレスデバイスでどこまで実用的なレスポンスにできるかを検証してみたので紹介しています。

現状では、開発者モードの設定変更だけでなく、有線接続より優れた点がBluetooth Audioによるワイヤレス接続に見いだせないので、当面は有線接続でルナティカの練習を行いたいと思います。

今後は、iPad miniやハードウェア・シンセサイザー、PCの音楽制作アプリなどでのルナティカの活用方法などを模索したいと思います。(手持ちのiPad miniには3.5mmオーディオ端子が無いので、ワイヤレス接続が好ましいですが・・・)

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